「クリエイティブ」の意味とは?使い方から英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「クリエイティブ」です。

「クリエイティブ」の意味・使い方・語源などについてわかりやすく解説します。

☆「クリエイティブ」をざっくり言うと……

英語表記クリエイティブ(creative)
意味創造的・独創的。広告業界では制作物全般を指す。
語源ラテン語のcreare
クリエイティブ産業とクリエイティブ職創造性や独創性が価値を生み出す仕事

「クリエイティブ」とは?

クリエイティブ(creative):創造的・独創的であること。広告素材のこと。

「クリエイティブ」の意味を詳しく

「クリエイティブ」には、以下の2つの意味があります。

「クリエイティブ」の意味
  1. 新しいものを自分の手で作り出すさま
  2. 広告素材

①新しいものを自分の手で作り出すさま

「クリエイティブ」は、「それまでなかったものを自分の手で新たに生み出すさま」を指す形容詞です。

「クリエイティブ」は、物事や考え方に対しても、それを作り出した人に対しても使える言葉です。「クリエイティブな方法で問題を解決する」と言うことも、「あの人はクリエイティブだ」と言うこともできます。

クリエイティブを熟語におきかえると「創造的」「独創的」となります。「創造」は「新しく物事をつくりだすこと」という意味です。「独創」は「真似をせず自分だけの考えで物事をつくりだす」という意味です。創造も独創も、「他にはない」「新しい」という意味が込められています。

②広告素材

広告業界では、広告の製作物を指す言葉として「クリエイティブ」を用います。

広告素材としての「クリエイティブ」には、以下の3つがあります。

広告素材としての「クリエイティブ」
  1. バナー広告:画像やアニメーションによる広告
  2. テキスト広告:文字による広告
  3. メール広告:メールによる消費者への広告
インターネット広告においては、「クリエイティブ」と言えば主に①を指します。また、①と②については、クリックすると広告主のWebサイトに遷移することができます。

本来クリエイティブは形容詞ですが、ここでは名詞として使われています。新聞や雑誌に掲載される広告だけでなく、動画やインターネット上の広告など、広告素材を幅広く表します。

「クリエイティブ」の使い方

  1. 急速に変化する時代だからこそ、クリエイティブな発想が求められる。
  2. クリエイティブなデザインの新商品がきっかけで、伝統工芸品に注目が集まった。
  3. 彼は、面白いゲームソフトをいくつも作ったクリエイティブな人だ。

上の例文のように、クリエイティブは「クリエイティブな○○」という言い方で使われることが多いです。①や②のように物事に対しても、③のように人に対しても使うことができます。

「クリエイティブ」の語源

「クリエイティブ」の語源はラテン語の “creare” です。「創造する」という意味の言葉で、神が世界を創造するというニュアンスがあります。

神が世界を創造したという神話は世界中にあります。どれも、それまでになかったものを神が生み出したという話です。人間の手による「創造」も、「これまでになかったものをつくりだす」という意味があります。

「クリエイティブ産業」と「クリエイティブ職」

現代社会では、よりクリエイティブなものが求められるようになっています。コンピューター技術が発達して、クリエイティブな仕事の領域が大きく広がりました。「クリエイティブ産業」や「クリエイティブ職」は、近年大きく注目されています。

それぞれどのような仕事なのか説明します。

「クリエイティブ産業」とは

クリエイティブ産業」とは、創造性や独創性が価値を生み出す産業のことです。経済産業省は、クリエイティブ産業に含まれる仕事を以下の9つに分類しています。

クリエイティブ産業
  1. ファッション:繊維・素材、アパレル、美容・コスメ
  2. :外食、農水産物、加工食品、食器・調理器具
  3. コンテンツ:映画・映像・放送、音楽、出版、ソフトウェア
  4. 地域産品:伝統工芸品
  5. すまい:建築、インテリア
  6. 観光:ホテル・旅館、観光地、観光施設・代理店
  7. 広告
  8. アート
  9. デザイン

クリエイティブ産業には、文化的な仕事が含まれます。音楽や映画のような文化を創り出す仕事もあれば、テレビや広告業のような文化を発信する仕事もあります。クリエイティブ産業を発展させることは、文化を発展させることにつながります。

 

クリエイティブ産業は、20世紀末のイギリスで使われ始めた言葉です。それまでのイギリス経済は、工業や金融業などが支えていました。しかし、他の国が経済的に台頭してくると、これらの産業の国際的な競争力が落ちてきます。

そこで、当時のイギリス政府は、クリエイティブ産業を発展させることでや経済をよくしようと考えました。

「クリエイティブ職」とは

クリエイティブ職」とは、想像性・独創性が価値を生み出す職業です。独創的なアイデアによって面白いものや注目されるものをつくる仕事と言うことができます。

具体的には、以下の2つに分類されます。

クリエイティブ職
  1. クリエイター職:実際に物を作る仕事
  2. プロデューサー職:クリエイターに指示を出す仕事

クリエイター職には、ライターやWebデザイナーが該当します。また、プロデューサー職としては、編集者やWebディレクターが代表例です。

まとめ

以上、この記事では「クリエイティブ」について解説しました。

英語表記クリエイティブ(creative)
意味創造的・独創的。広告業界では制作物全般を指す。
語源ラテン語のcreare
クリエイティブ産業とクリエイティブ職創造性や独創性が価値を生み出す仕事

「クリエイティブ」は、形容詞的に用いる場合と、名詞形で用いる場合とで意味が異なります。創造的であるという意味なのか、創造性が生み出した広告物なのかを踏まえて使い分けましょう。