故事成語「義を見てせざるは勇無きなり」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「義を見てせざるは勇無きなり(ぎをみてせざるはゆうなきなり)」です。

言葉の意味・例文・由来・英語訳について、わかりやすく解説します。

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「義を見てせざるは勇無きなり」の意味

義を見てせざるは勇無きなり(ぎをみてせざるはゆうなきなり)人としてするべきことだと知っているのに、実行しないのは勇気がないことである

「義を見てせざるは勇無きなり」の意味を詳しく


「義を見てせざるは勇無きなり」とは、人として行動するべきだという場面に出くわしたときに、自分の利益などを考えて行動を起こさないのは、勇気があるとは言えないという意味の故事成語です。

 
無謀な相手に勝算もなく向かうことは「匹夫の勇」と言われ、本当の勇気とは言えません。

例えば、道端で倒れている人を見かけたとします。医療の知識がない人が、治療をしようとするのは無謀であり、「匹夫の勇」です。

だからと言って、仕事に遅刻するからと、知らぬふりをして通り過ぎるのは人として正しいとは言えません。

救急車を呼んだり、周りに声をかけて医者や看護師など、知識のある人に助けを求めるのが、ここで言う正しい勇気です。

 
対義語は「触らぬ神に祟りなし」です。

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「義を見てせざるは勇無きなり」の例文

「義を見てせざるは勇無きなり」は、文章中ではこのように使われます。

  1. 私はいじめを見て見ぬ振りはしない。義を見てせざるは勇無きなりだ。
  2. 義を見てせざるは勇無きなりと言うから、勇気を振り絞り困っている人に声をかけた。

「勇気を出して」と元気づける時や、「それは卑怯だ」と注意するときなどに使われることが多いようです。

「義を見てせざるは勇無きなり」の由来

『論語』の一節が由来になっています。『論語』は、孔子が言った教えを、その弟子たちが本にまとめたものです。

子曰、

非其鬼而祭之、諂也、見義不爲、無勇也

この文章を現代語訳すると、下のようになります。

孔子は言った。

「自分の先祖でもない人を祭るのは、こびを売ることだ。正義を行うべき時に行動しないのは臆病者だ。」

 
ちなみに、孔子の教えである儒教には「五常」という、筋道の通った正しい行いとされるものが五つあります。「義」はそのうちのひとつです。他には「仁」「礼」「智」「信」があります。

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「義を見てせざるは勇無きなり」の英語訳

「義を見てせざるは勇無きなり」は英語では以下のように表されます。

  • It is coward not to do at the time to do right.
    (するべき時に正しいことをしないのは臆病者だ)

まとめ

以上、この記事では「義を見てせざるは勇無きなり」について解説しました。

読み方 義を見てせざるは勇無きなり(ぎをみてせざるはゆうなきなり)
意味 人としてするべきことだと分かっているのにしないのは、勇気がないことである
由来 『論語』で孔子が「見義不爲、無勇也」と言ったことから
英語訳 It is coward not to do at the time to do right.

この故事成語は、かなり有名なので、様々な場面で使わています。意味をしっかり覚えて正しく使っていきましょう。

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