ことわざ「鯖を読む」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉はことわざの「鯖を読む(さばをよむ)」です。

言葉の意味・由来・使い方・類義語についてわかりやすく解説します。

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「鯖を読む」をスッキリ理解!

鯖を読む:(さばをよむ)実際の年齢や数よりも多く、あるいは少なく言うことで誤魔化すこと

「鯖を読む」の意味を詳しく

鯖を読むとは、正しい数や年齢よりも多く言ったり、少なく言ったりすることで誤魔化すという意味です。漢字ではなく、「サバを読む」とカタカナで表現されたり、「鯖読み」と名詞で表されていることもありますが、どれも同じ意味を持ちます。

鯖を読むという言葉の根底には、人にはあまり知らせたくない、隠したままでありたいという心理が働いています。しかし、役所に提出するような公の文書で鯖を読むことは、ほとんどないので、無意識のうちに誤魔化して良い状況かを判断しているのだと言えます。

 

なぜ鯖なのかという疑問にお答えする前に、その後の「読む」という部分に注目します。実はこの「読む」は、『文章を読む』といった時の一般的な意味とは異なります。

この場合の「読む」は、「数える」という意味で使われています。この表現は万葉集が作られた7世紀から8世紀頃から使われており、沖縄の民謡などにその名残があります。

それでは、なぜ数ある魚の中で「鯖」が使われているのでしょう。詳しくは、次の項目で説明します。

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「鯖を読む」の由来

鯖を読むの由来は諸説あるのですが、その中でも有力な二つの説について説明します。

鯖が痛みやすいことから生まれた説

鯖は元々、痛みやすい魚だと言われています。江戸時代の魚市場では、たくさん仕入れることができても、冷凍技術や保存設備もなかったため、痛みやすい鯖は早く売りさばく必要がありました。

当時は今のように量り売りではなく、魚の数で取引が行われていました。しかし、鯖が豊富に取れたので、スピード重視で取引をするために、目分量で売買が行われたり、いい加減に数えて取引をしたりする商人が多くいました。

その中で、自分に少しでも利益があるように、数をごまかして売っていたことから、鯖を読むという言葉が生まれたと言われています。

専門用語から生まれた説

江戸時代では、魚市場や魚卸屋は「いさば」と呼ばれていました。そして、生ものを長期保存する術もなく、設備もなかったので、なるべく早く魚を売るために、魚を早口で数えていました。その数え方をいさば読みといいます。

このいさば読みの「い」がいつの間にか省略されて、鯖読み、あるいは鯖を読むに派生したのだと言われています。

「鯖を読む」の使い方

  1. 合コンだから鯖を読んで年を若く言ったけど、すぐにばれてしまった。
  2. ライバルのテストの点数の方が良かったので、鯖を読んで彼よりも良い点数を取れたと言ってしまった。

どちらの例文でも、「見栄を張る」という意味で使われています。

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「鯖を読む」の類義語

「鯖を読む」には以下の類義語があります。

  • お茶を濁す:はぐらかしたり、取り繕ったりしてその場をしのぐこと
  • 言葉を濁す:お茶を濁すと同じ
  • 下駄を履かせる:数や点数を水増しさせて、実際よりもよく見せること

まとめ

以上、「鯖を読む」について解説しました。

読み方 鯖を読む(さばをよむ)
意味 実際の年齢や数よりも多く、あるいは少なく言うことで誤魔化すこと
類義語 お茶を濁す、言葉を濁す、下駄を履かせる

見栄を張りたいと思うことは、誰にでもあることだと思います。しかしそれは、異なる情報を伝えるという意味で、嘘をつく行為と大して変わらないのです。相手にも自分にも正直に生きられるといいですね。

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