「コケティッシュ」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「コケティッシュ」です。

「コケティッシュ」の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「コケティッシュ」をざっくり言うと……

英語表記コケティッシュ(coquettish)
意味女性が色っぽい様子
語源フランス語の “coquetterie” より
類義語セクシー、艶っぽい、女性らしいなど
勘違いかわいらしい、という意味だけではない

「コケティッシュ」とは?

コケティッシュ(coquettish):男を引き付けるような、色っぽい様子

「コケティッシュ」の意味を詳しく

「コケティッシュ」とは、なまめかしく、色っぽいことです。

主に女性に対して使用される言葉です。異性を惹き付ける魅力があるという意味です。褒め言葉のように聞こえますが、必ずそうであるとは限りません。「男性に媚(こび)を売っている様子」という意味もあるため、使うときは注意が必要です。

また、ファッション用語としても「おしゃれ」という意味合いで使用されます。この場合は褒め言葉と言えます。「コケティッシュなファッション」とは、「色っぽくてかわいらしい服装」という意味となります。

「コケティッシュ」の使い方

「コケティッシュ」を使用した例文は以下の通りです。

  1. 彼女のコケティッシュな態度は、男性を惑わせる。
  2. 彼女のコケティッシュな仕草が人を惹き付ける。
  3. コケティッシュなファッションが彼女によく似合っている。
  4. 今年の流行はコケティッシュな服装であると雑誌で読んだ。
  5. コケティッシュな魅力を持つ女優だ。
  6. コケティッシュな内容の映画であり、また見たくなる。
①や②では、男性を引き付ける振る舞いを「コケティッシュ」と表現しています。本人に面と向かって言うと「男性に媚を売っている」というニュアンスになるため、第三者に対する印象として述べるようにしましょう。

③~⑥のように、ファッションや演技に対する評価として「コケティッシュ」を用いることは多いです。

「コケティッシュ」の語源

「コケティッシュ」の語源はフランス語の “coquetterie(コケットリー)” です。 “coq” は雄の鶏です。

もともとは、鶏のように色欲のあるといった比喩表現として男女共通で使用されていた言葉です。 “coq” が派生して、女性特有の色っぽさを示す “coquetterie” という言葉となりました。現代では女性のみを表す言葉として根付いています。

「コケティッシュ」の類義語

「コケティッシュ」には以下のような類義語があります。

  • セクシー
  • 艶っぽい
  • 女性らしい
  • 色っぽい
  • 上品

「セクシー」は、色っぽさに焦点を当てており、可愛らしいというニュアンスはありません。また、男女ともに使用されることができます。対して、「コケティッシュ」は女性を指して使用することが大半で、可愛らしさも表します。正しく使い分けましょう。

「コケティッシュ」の英語訳

「コケティッシュ」は、英語で “coquettish” と表記します。英語においても、「男に媚びている」ようなニュアンスを含む場合があるので、使用の際には注意が必要です。

例文は以下の通りです。

例文
Her coquettish smile is charming.
(彼女のコケティッシュな笑顔は魅力的だ。)

「コケティッシュ」の勘違い

日本人は、「コケティッシュ」の意味を「キュート」「ユニーク」「独特でかわいらしい」等と勘違いしていることが多いです。

「コケティッシュ」は「かわいい」をシンプルに表現する言葉ではありません。「女性らしさ」「色っぽい」や「男たらし」といった意味も含んでいます。使う時には注意が必要です。

まとめ

以上、この記事では「コケティッシュ」について解説しました。

英語表記コケティッシュ(coquettish)
意味女性が色っぽい様子
語源フランス語の “coquetterie” より
類義語セクシー、艶っぽい、女性らしいなど
勘違いかわいらしい、という意味だけではない

「コケティッシュ」はあまり馴染みのない言葉である、という風に感じる人も多いかもしれません。女性の魅力を表現できる言葉であるため、ぜひとも意味を押さえましょう。

しかし、面と向かって使用する時には注意が必要ということを覚えておいてください。相手が失礼だと感じてしまう場合もあります。