「クッキー」「ビスケット」の違いは?定義や発祥についても解説

違いのギモン

クッキーとビスケットには、発祥国など4つの違いがあります。

普段気にせず食べていますが、いざ違いを聞かれると答えに詰まってしまいますよね。

そこで今回は、クッキーとビスケットの違いについて解説します。

☆「クッキー」「ビスケット」の違いをざっくり言うと……

クッキービスケット
定義糖分と脂肪分が全体の40%以上のもの糖分と脂肪分が全体の40%未満のもの
発祥国オランダイギリス
食感サクサクした食感硬い食感
イメージ高級品安価・庶民的

【結論】「クッキー」と「ビスケット」の4つの違い

クッキーとビスケットには以下のような4つの違いがあります。

クッキービスケット
定義糖分と脂肪分が全体の40%以上糖分と脂肪分が全体の40%未満
発祥国オランダイギリス
食感サクサクした食感硬い食感
イメージ高級品安価・庶民的

↑クッキー

↑ビスケット

これから、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。

【1】定義の違い

日本では、クッキーは糖分と脂肪分が全体の40%以上含まれているものを指します。

ビスケットは、糖分と脂肪分が40%未満のものを指します。

クッキーの定義

日本では、クッキーは糖分と脂肪分を全体の40%以上含んだものと定義されています。

海外では、クッキーとビスケットを日本とは違った方法で区別をしています。

海外でのクッキーとビスケットの違いについては、下で詳しく解説しています。

ビスケットの定義

ビスケットは、糖分と脂肪分が40%未満のものと定義されています。

クッキーよりもビスケットをあっさりした味に感じるのには、こうした理由があったのです。

【2】発祥国の違い

クッキーの発祥国はオランダです。

ビスケットの発祥国はイギリスです。

クッキーの発祥国

クッキーの語源は、オランダ語の ”koekje(クオキエ)” です。

オランダ人がアメリカに渡ってクオキエを売ったところ、またたく間に全土に広がりました。

このことから、クッキーはオランダが発祥で、広まったのはアメリカと言えます。

ビスケットの発祥国

ビスケットはイギリスが発祥で、航海や遠征のための保存食が起源です。

「2度焼かれたもの」を意味するラテン語の ”bis coctus(ビス・コウトゥス)” がビスケットの語源です。

【3】食感の違い

クッキーは軽やかでさっくりとした食感が特徴です。

ビスケットは硬い食感が特徴です。

クッキーの食感

クッキーはグルテンの少ない薄力小麦粉を使い、砂糖や脂肪を多くして水分を少なめに混ぜて作ります。

そして生地を短時間練って焼き上げると、軽くてサクサクした食感になります。

ビスケットの食感

ビスケットはグルテンの多い中力小麦粉を使用して、砂糖や脂肪を控えめにして水分を多めに混ぜて作ります。

そして生地を長時間練って焼き上げると、パキッとした硬めの食感になります。

火ぶくれしないようにガス抜きの穴を開けるのも特徴です。

【4】イメージの違い

クッキーは高級品というイメージがあります。

ビスケットは安価・庶民的というイメージがあります。

クッキーのイメージ

クッキーには、「高級品」「厚みがある上等なお菓子」というイメージがあります。

日本でクッキーとビスケットを区別するようになったのは、高価な印象のクッキーと安価な印象のビスケットを間違えないようにするためだと言われています。

ビスケットのイメージ

ビスケットは元々携帯食として日本に伝わってきたこともあり、「安価」「手に入りやすい」というイメージがあります。

補足① 各国の「クッキー」と「ビスケット」の違い

日本と海外では、クッキーとビスケットの見分け方が異なります。

以下では、イギリスとアメリカのクッキーとビスケットの違いをご紹介します。

イギリスのクッキーとビスケットの違い

イギリスにはクッキーという言葉が存在しないため、すべてビスケットと呼ばれています。

ビスケットは、イギリスでは小麦粉で作られたお菓子の総称です。

アメリカのクッキーとビスケットの違い

アメリカでは、クッキーは小麦粉を使用したサクッとした焼き菓子の総称として用いられています。

また、ビスケットはアメリカでは柔らかいパンのことを指します。

補足② 「サブレ」「スコーン」「クラッカー」との違い

クッキーやビスケットと似たものには、「サブレ」や「スコーン」「クラッカー」があります。

以下では、それぞれについて解説します。

サブレ

フランス語で「砂」を意味するサブレは、フランス発祥の焼き菓子です。

バターの風味が強く、サクサクとした軽い食感を楽しめます。

 

クッキーやビスケットとの違いは、ベーキングパウダーの有無です。

クッキーやビスケットはベーキングバウダーや小麦粉が多く使用されているのに対して、サブレにはベーキングパウダーを使わず、ショートニングを使用します。

そのため、食感がより軽くサクっとしているのです。

スコーン

スコーンはスコットランドが発祥で、イギリスでよく食べられているパンの一種です。

食べる際にボロボロ細かくなってしまう、ほろりとした生地が特徴です。

クッキーやビスケットとの違いは、小さじ2杯の砂糖と1個の卵だけです。

スコーンの方が砂糖と卵を多く入れて作るものの、作り方や材料はほぼ同じであると言えます。

クラッカー

クラッカーは塩味やチーズ味、ゴマ、スパイスなど、甘くない味のものが多いのが特徴です。

また、製法にも違いがあります。

ビスケットやクッキーにはイーストや酵素が使用されないのが一般的ですが、クラッカーはイーストで発酵させた生地を短時間で焼き上げて作ります。

比較表

ビスケット、クッキー、サブレ、スコーン、クラッカーについて以下にまとめました。

ビスケットクッキーサブレスコーンクラッカー
日本糖分と脂肪分が全体の40%未満。糖分と脂肪分が全体の40%以上。ショートニングの量がビスケットよりも多い。店によって異なり、アメリカとイギリスのものが入り混じっている。甘くない味が特徴。
アメリカパンのような焼き菓子。焼き菓子全般。ビスケットに近いが、具入りのものだけを指す。塩味の焼き菓子が該当する。
フランスビスキュイと呼ぶ。基本は使われていない名称。ビスケットとほぼ同義。フランス発祥。ビスケットよりもさっくりとした食感
イギリス焼き菓子全般。基本は使われていない名称。ビスケットとほぼ同義。パンのような焼き菓子。アメリカでのビスケットとほぼ同じお店によって異なり、アメリカとイギリスのものが入り混じっている

「クッキー」と「ビスケット」の違いのまとめ

以上、この記事では、クッキーとビスケットの4つの違いについて解説しました。

クッキービスケット
定義糖分と脂肪分が全体の40%以上のもの糖分と脂肪分が全体の40%未満のもの
発祥国オランダイギリス
食感サクサクした食感硬い食感
イメージ高級品安価・庶民的

国によって、クッキーとビスケットの区別の仕方が違うというのが興味深いですね。

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mikan
愛読書は広辞苑。 日本語の持つゆかしさや含み、趣深さが大好きです。大学では音声学・日本語学を専攻しました。 慣用句や四字熟語が得意分野です。