コンサルタントの意味とは?仕事内容となる方法を簡単に解説!

言葉

コンサルタントとは「顧客の抱える課題を解決する仕事をする人、または法人」という意味です。

コンサルタントは近年、職業としても注目されていますが、意味をしっかり理解していない人も多いと思います。

この記事では、コンサルタントという言葉の意味だけでなく、給料や仕事内容まで詳しく解説します。

☆「コンサルタント」をざっくり言うと……

英語表記コンサルタント(consultant)
意味顧客の抱える課題を解決する仕事をする人、または法人
語源協議するという意味のラテン語 “consiliarius”
類義語顧問
相談役など

「コンサルタント」の意味

コンサルタント

顧客の抱える課題を解決する仕事をする人、または法人
例:我が社は、コンサルタントを雇うことにした。

コンサルタントとは、顧客の抱える課題を解決する仕事をする人や法人のことです。

この場合の顧客とは、個人事業主から法人、団体までさまざまな対象を含みます。

またコンサルタントは、個人事業主として個人で事業を行っている場合もありますが、多くの場合はコンサルティングファームと呼ばれるコンサルティングを行う会社に雇われています。

このことから、コンサルタントは、コンサルティングファームそのものを表すこともあります。

コンサルタントの略称

コンサルタントは、「コンサル」と略されることもあります。

ただし、「コンサル」はコンサルティングやコンサルティングファームの略称としても使われるので、使い分けに注意しましょう。

「コンサルタント」の仕事


コンサルタントの仕事について以下の項目を詳しく解説します。

  • コンサルタントの仕事内容
  • コンサルタントの給料
  • コンサルタントになる方法

「コンサルタント」の仕事内容

コンサルタントの仕事内容は、顧客の抱えるさまざまな課題を解決することです。

主には、経費の削減や売り上げの増加などの依頼が多いですが、人材確保などさまざまなものを含みます。

コンサルティングを行っている会社では、顧客の課題や段階に応じてコンサルタントを集めてチームを作り、課題に取り組みます。

顧客先の企業などに一定期間常駐してコンサルティングを行うケースも多いです。

「コンサルタント」の給料

コンサルタントは給与が高い職業としても有名です。

もちろん、年次や企業によって異なりますが、一般的には年収が500~1000万円だと言われています。

ボーナスの割合が大きく、優秀な人では数千万円の給料をもらっている場合もあります。

また、外資系のコンサルティングファームは日系のコンサルティングファームよりも給料が高い傾向があります。

「コンサルタント」になる方法

コンサルタントになる方法で最も一般的なのは、コンサルティングファームに就職することです。

コンサルタントを行っている会社ではポテンシャル採用を行っていることが多いため、早い段階であれば未経験でもコンサルタントになれます。

 

ただし、コンサルティングファームは近年非常に人気な就職先で就職難易度が高いです。

業務内容などもあって、4年制大学を卒業していることが応募条件である企業がほとんどです。

さらには、ただ大学を出ているだけでなく、いわゆる高学歴と呼ばれる難関大出身者が採用される傾向があります。

コンサルタントはこのように就職したのち、企業で経験や実績を積み、独立してフリーランスとして働くこともあります。

「コンサルタント」の種類


コンサルティングファームは、業界ではなくサービスの範囲や得意分野によって分類されていました。

コンサルタント個人を分類する場合には、以下のように担当する業界によって分ける場合が多いです。

  • 経営コンサルタント
  • 投資コンサルタント
  • ITコンサルタント
  • 建設コンサルタント
  • 環境コンサルタント
  • 人事コンサルタント
  • キャリアコンサルタント

種類➀:経営コンサルタント

経営コンサルタントとは、企業の経営についての課題を解決するコンサルタントです。

コンサルタントの中で経営コンサルタントがもっとも一般的です。

種類➁:投資コンサルタント

投資コンサルタントとは、投資について相談に乗り、顧客の投資成果を高めるコンサルタントです。

投資成果を高めるとは、投資した額に対してリターンをなるべく多くすることです。

投資のタイミングや投資すべき企業だけでなく、投資を行う際に重要な考え方やメンタル維持の方法などを指導します。

種類➂:ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、IT技術を使って顧客の課題を解決するコンサルタントです。

システムの開発や導入、WEBページの設置などを行いながら顧客の課題を解決します。

種類➃:建設コンサルタント

建設コンサルタントとは、建設技術に対して企業や公的機関の相談に乗るコンサルタントです。

企業や機関が建物を建てる際にさまざまなアドバイスを行います。

法律的な問題を指摘するだけでなく、防災や環境保護などに関する助言も行います。

種類➄:環境コンサルタント

環境コンサルタントとは、環境保全について企業や公的機関の相談に乗るコンサルタントです。

近年は、企業や機関の社会的責任が強く求められるようになりました。

自社の利益だけでなく、環境に対する配慮も必要になる現代で、重要なコンサルタントです。

種類➅:人事コンサルタント

人事コンサルタントとは、採用・人事評価・マネジメントなどの関して企業の相談に乗るコンサルタントです。

多くの企業は、数年に一度程度のタイミングで部署を移動するジョブローテーション制度を採用しているため、企業の人事部の人間は、人事のプロフェッショナルではありません。

そこで、人事に精通する人事コンサルタントが、人事に関するさまざまな課題を解決するのです。

種類➆:キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、個人のキャリアに関する相談にのるためのコンサルタントです。

人事コンサルタントが企業向けのコンサルタントである一方、キャリアコンサルタントは企業に入りたい個人をコンサルするのです。

「コンサルタント」の使い方


コンサルタントは個人のコンサルタントやコンサルティングファームを表すために使われます。

また、「コンサル」と略して使われることがあります。

  1. コンサルタントに依頼してから我が社の業績はうなぎのぼりだ。
  2. 将来の夢はコンサルタントになってお金を稼ぐことだ。
  3. あの会社はコンサルタントに年間数億円支払っている。

「コンサルタント」の語源

コンサルタントの語源はラテン語の “consiliarius” (コンシリアーリウス)です。

“consiliarius” はもともと「共に座る」と意味を持つ言葉でした。

ここから「協議する」「意見を交わし合う」という意味に発展しました。

この単語が英語の “consultant” につながりました。

英語のconsultantには以下のような意味があります。

  • 相談相手
  • 顧問
  • 顧問医師

コンサルタントは、企業や個人から相談を受ける職業であるため、この英単語が使われるようになりました。

コンサルタントと “consultant” の違い

カタカナ語のコンサルタントには「顧問医師」などの意味はないので注意しましょう。

「コンサルタント」の類義語

コンサルタントには以下のような類義語があります。

  • 顧問
    団体や企業の相談に乗る長い経験を持つ人、もしくはその役職名
  • 相談役
    会社の経営に関するさまざまな問題にアドバイスをする人、もしくはその役職名
  • アドバイザー
    知識や経験を元にアドバイスをする人、もしくはその役職名
  • コンサルティングファーム
    コンサルティングを事業として行う会社のこと
  • コンサル
    コンサルタントの略称
  • コンサルティング
    コンサルタントが行う業務のこと

「コンサルティングファーム」の種類


コンサルティングファームは大きく以下の4種類に分けられます。

  • 戦略系ファーム
  • 総合系ファーム
  • スペシャリティファーム
  • IT系ファーム

それぞれのコンサルティングファームについて詳しく見ていきましょう。

種類➀:戦略系ファーム

戦略系ファームとは、コンサルティングのうち戦略策定に特化したコンサルティングファームのことです。

コンサルティングファームのサービスには、以下のような行程があります。

  1. 戦略策定
  2. 業務改革
  3. システム開発・導入

戦略系ファームは、上記のうちの最初の段階である戦略策定のサービスを提供するのです。

戦略を立てるところまでを行って、実際の業務改革やシステムの開発は行わない点が特徴です。

提供するサービスが限定的ではありますが、その専門知識を幅広い業界に対して提供できます。

種類➁:総合系ファーム

総合系ファームとは、幅広い業界に対して、ほとんどすべてのフェーズでのサービスが提供できるコンサルティングファームです。

通常のコンサルティングファームは、得意な業界や提供サービスの種類が限定されています。

しかし、総合系ファームは多くのコンサルタントを雇っているため、どの業界やサービスでも対応することができるのです。

種類➂:スペシャリティファーム

スペシャリティファームとは、特定の業界や特定のソリューションの提供方法に特化したコンサルティングファームです。

例えば、製造業界の支援や医療業界など、業界ごとに特化したコンサルティングファームがあります。

スペシャリティファームの別名

スペシャリティファームは、「ブティックファーム」と呼ばれることもあります。

種類➃:IT系ファーム

IT系ファームは、ITを用いたコンサルティングを得意とするコンサルティングファームです。

戦略策定の段階のみの提供ではなく、システムの開発・導入などの技術を提供します。

例えば、顧客が抱える問題を解決するためのソリューションと、そのために必要なシステムを同時に提供するのです。

「コンサルティングファーム」の例

有名なコンサルティングファームには、以下のような企業があります。

「コンサルタント」のまとめ

以上、この記事ではコンサルタントについて解説しました。

英語表記コンサルタント(consultant)
意味顧客の抱える課題を解決する仕事をする人、または法人
語源協議するという意味のラテン語 “consiliarius”
類義語顧問
相談役など

近年人気のコンサルタントの仕事について、詳しく理解しておきましょう。