「クリックベイト」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

クリックベイトとは「インターネット上の記事や広告に極端なタイトルをつけて興味を引きつけ、クリックを促すこと」です。

具体的にどんなものをクリックベイトと指すのか、知りたくありませんか。

また、「クリックの意味はわかるけれど、ベイトの意味がわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではクリックベイトの意味だけでなく、具体例や類義語、語源などについても詳しく解説します。

「クリックベイト」の意味

クリックベイト

インターネット上の記事や広告に極端なタイトルをつけて興味を引きつけ、クリックを促すこと

クリックベイトとは、「インターネット上の広告や記事に極端なタイトルをつけてクリックを促すこと」です。

実際の内容とはややズレたタイトルや、誇張したタイトルをつけることを指します。

クリックベイトを行う人々は、以下のように様々な目的をもっています。

クリックベイトの目的
  • 多くの閲覧数を集め、利益を上げるため
  • 運営側の極端な政治主張を広めるため
  • クリックした人の情報を盗むため

1つ目の「多くの閲覧数を集め、利益を上げるため」を目的にする場合がほとんどです。

クリックベイトは問題のある行為です。

以下のような結果に繋がるためです。

クリックベイトに問題がある理由
  • タイトルに期待してクリックした人のことをがっかりさせる
  • クリックした人を勘違いさせたり、混乱させたりする
  • クリックベイトを流した側への批判が集まると、炎上に繋がる
    ※ 炎上:大量の批判や誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)が集中すること

そのため、情報を発信する個人や企業は、クリックベイトを避け、タイトルと中身が一致した質の高いコンテンツを作る必要があります。

クリックベイトをポジティブに使う例も

クリックベイトは、まれに社会に良い影響を与える目的で利用する場合もあります。

たとえば、アメリカのRXM Creativeという企業では、クリックベイトを利用してたくさんユーザーを引きつけ、チャリティーのWEBページに案内して、より多くの募金を集めようとしました。

「クリックベイト」の使い方

「クリックベイト」は、文や会話のなかで以下のように使うことができます。

  1. 面白そうだと思って見た記事が、クリックベイトだったようだ。
  2. クリックベイトを意図的にするのはよくない。
  3. クリックベイトへの対策を考えなくてはならない。
  4. 「閲覧注意!」などの過激な言葉は、クリックベイトによく使われる。

「クリックベイト」の具体例


「クリックベイト」の意味や使い方がわかったところで、クリックベイトの具体例についてさらに詳しく見ていきましょう。

ニュース配信アプリなどを運営している株式会社Gunosy(グノシー)によると、クリックベイトは以下の3パターンに分けられます。

  1. 誤読誘発(ごどくゆうはつ)型
    別の意味を想像させるような言葉でクリックを促すもの
  2. 画像想起(がぞうそうき)型
    誤解させるような画像でクリックを促すもの
  3. 過剰表現(かじょうひょうげん)型
    誇張したタイトルでクリックを促すもの

ここからは、上記3つのパターンに分けて、「クリックベイト」の具体例を紹介します。

①誤読誘発型の例

誤読誘発型のクリックベイトとは、別の意味を想像させるような言葉でクリックを促すものです。

たとえば、以下のような例が挙げられます。

【タイトル】
イチローさんの筋トレの秘訣!


ユーザーは「野球選手のイチローさんに関する記事だ」と期待する


クリックすると…
野球選手のイチローさんではなく、〇〇一郎という名前の別人が登場する記事だった

このように、誤読誘発型のクリックベイトには、「ある言葉から、実際の内容とは関係のないものを連想させ、興味を惹きつける」という効果があります。

②画像想起型の例

画像想起型のクリックベイトとは、誤解させるような画像でクリックを促すものです。

たとえば、以下のような例が挙げられます。

【タイトル】
(ウエディングドレス姿の画像とともに)女優のAさんに人生の転機!


ユーザーは「Aさんが結婚したのだ」と期待する


クリックすると…
Aさんが花嫁役としてドラマに出たというだけだった

このように、画像想起型のクリックベイトには「画像のイメージから、実際とは別のことを連想させる」という効果があります。

③過剰表現型の例

過剰表現型のクリックベイトとは、誇張したタイトルでクリックを促すものです。

たとえば、以下のような例が挙げられます。

【タイトル】
あの人気美容サプリが完全無料!


ユーザーは「永久に無料でサプリが使えるのだ」と期待する


クリックすると…
実際は「初回の利用が無料」というだけであり、2回目以降はお金を払う必要がある

このように、過剰表現型のクリックベイトには、「大げさなタイトルにして注目を集める」という効果があります。

「クリックベイト」の対策


クリックベイトは問題のある行為であるため、以下のような対策を打ち出している企業もあります。

  • Facebook
    Facebook内のタイムラインでクリックベイトを削除するシステムを導入
  • Twitter
    クリックベイトのコンテンツにフィルターをつける機能を導入
  • Gunosy
    自社のアプリでクリックベイトを自動判定し、目立たなくする機能を導入

特に、FacebookやTwitterなど、SNSの運営会社はクリックベイト対策に積極的です。

閲覧数や「いいね」を多く獲得するために、SNS上にクリックベイトが投稿されることが多いからです。

また、SNSでのクリックベイトは短時間で拡散されやすいため、人々を混乱させる情報が出回らないような対策が必要です。

「クリックベイト」の語源


クリックベイトの語源は、英語の “clickbait” です。

clickbait

インターネット上の記事や広告に極端なタイトルをつけて興味を引きつけ、クリックを促すこと

英語の “clickbait” は、カタカナ語のクリックベイトと同じ意味です。

なお、“clickbait” は、 “click” と “bait” の二語が組み合わさった英単語です。

  • click
    クリック
  • bait
    エサ・誘惑
    ※“b8” とも書く

つまり、“clickbait” は、「何かをエサにして、クリックをうながす」という言葉なのです。

ネットユーザーに「このエサを食べたい」と思わせることが、「この記事や広告を読みたい」と思わせることの比喩になっています。

“clickbait” の使い方

英語の “clickbait” の使い方を見てみましょう。

  1. All these titles are clickbait.
    (これらのタイトルはすべてクリックベイトです。)
  2. There is a lot of clickbait on Twitter, so you need to be carefully.
    (Twitterにはクリックベイトがたくさんあるから、気をつけたほうがいいよ。)
  3. It seems that clickbaity advertisement.
    (これはクリックベイトのような広告だ。)

なお、例文③の “clickbaity” は、“clickbait” から生まれた造語で、「クリックベイトのような」「クリックベイトっぽい」という意味をもちます。

“clickbait” は動詞としても使える

カタカナ語のクリックベイトは名詞として使います。

一方で “clickbait” は名詞だけでなく、動詞としても使う場合があります。

ただし、動詞の場合は単に「ひっかかる、騙される」という意味になるため、クリックベイトと必ずしも関係あるとは限りません。

例:It seems that he got clickbaited again.
(彼はまたひかかったようだ。)

「クリックベイト」の類義語

クリックベイトには以下のような類義語があります。

  • 釣り(つり)タイトル
    閲覧を誘惑するようなタイトル
  • 釣り記事
    閲覧を誘惑するような記事
  • タイトル詐欺(さぎ)
    タイトルで騙すこと
  • ティーザー広告
    商品に関する一部の情報を切り取って目立たせる広告

「釣り」には「魚を釣る」という意味だけでなく、「気を引くようなもので誘い出す」という意味もあります。

そのため、釣りタイトル・釣り記事は、「タイトルをエサにして誘き寄せる」という意味を表すクリックベイトの類義語といえます。

フェイクニュースは類義語ではない

フェイクニュースは、クリックベイトの類義語ではありません。

なぜなら、以下のような違いがあるからです。

  • クリックベイト
    嘘ではないが、誇張やズレがある
  • フェイクニュース
    嘘の情報である

しかし、クリックベイトの積み重ねがフェイクニュースに繋がることもあるため、両者は深く結びついているといえます。

「クリックベイト」のまとめ

以上、この記事ではクリックベイトについて解説しました。

読み方クリックベイト
意味インターネット上の記事や広告に極端なタイトルをつけて興味を引きつけ、クリックを促すこと
語源英語の “clickbait”
類義語釣りタイトル
釣り記事
タイトル詐欺 など

クリックベイトはまとめサイトやSNSなど、様々な場面で見られます。

誇張したタイトルや画像に振り回されないように気をつけましょう。

また、情報を発信する側に立つ場面でも、クリックベイトに頼らずに注目を集める努力が必要ですね。