サッカー用語「クリーンシート」の意味は?英語の語源も解説!

言葉

クリーンシートとは「サッカーの試合で失点をしないことやその試合」という意味です。

サッカーの実況などで、クリーンシートを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

意味を間違いやすい言葉なので、正しい意味を理解したいですよね。

「クリーンシート」の意味

クリーンシート

サッカーの試合で失点をしないことやその試合
例:5試合連続クリーンシートを達成した。

クリーンシートは、サッカーの試合で、最後まで失点をしないことを表す言葉です。

また、その試合のことやチームや選手の実績のことを言います。

試合の勝ち負けは関係なく、相手から得点を奪われなければ無条件でクリーンシートとなります。

つまり、10得点対1得点で圧勝したとしても、相手から1得点を奪われている時点でクリーンシートとは言えないのです。

クリーンシートの定義

クリーンシートはあくまで、「自分たちのチームが相手から得点を奪われなかったこと」という意味を持つ言葉です。

つまり、0対0の引き分けだとしても、その試合はクリーンシートとなるのです。

「クリーンシート」の語源


クリーンシートの語源は「白紙」を意味する英単語 “clean sheet” です。

“clean sheet” は、以下のような単語で構成されています。

“clean sheet” の由来
  • clean
    空白
  • sheet
    紙片

サッカーでは、試合の得失点を記録するシートが存在します。

試合で失点しなかった場合、失点の欄が白紙のままになります。

そこから、「白紙」という意味の “clean sheet” が試合で失点しないことを表すようになりました。

クリーンシートは、サッカーの実況中継で積極的に使われるようになったことで広まりました。

“clean sheet” の意味

英語の “clean sheet” には、以下のような意味があります。

“clean sheet” の意味
  • 白紙
  • 汚点のない経歴
  • 前科のない経歴

ただし、カタカナ語のクリーンシートはあくまでも「白紙」のみで使われ、「汚点のない経歴」などの意味で使われることはありません。

「クリーンシート」の使い方

クリーンシートは、チームやゴールキーパー、センターバックなどのディフェンス側選手の成績として使われることが多いです。

クリーンシートを使った例文を見ていきましょう。

  1. 彼の記念すべき5試合連続クリーンシートが決定した。
  2. あのゴールキーパーは、過去に多くのクリーンシートを達成している。
  3. クリーンシートの成績で言えば、このチームが歴代トップだ。

上記のように、「何試合連続クリーンシート」や「クリーンシート達成」などの形で使われることが多いです。

「クリーンシート」の類義語


クリーンシートには以下のような類義語があります。

  • 無失点試合
    スポーツの試合で一点も失点しないこと
  • 完封試合
    相手を無得点に封じること

「クリーンシート」「無失点試合」「完封試合」の違い

「クリーンシート」「無失点試合」「完封試合」は同じ意味を持ちますが、使われるスポーツ種目が異なります。

無失点試合は、さまざまなスポーツで使われる言葉です。

また、完封試合も複数のスポーツで使われますが、野球で使われることが非常に多いです。

それに対して、クリーンシートはサッカーのみで使われる言葉です。

「クリーンシート」の関連語


クリーンシートには以下のような関連語があります。

  • 通算クリーンシート
    一定の期間におけるクリーンシートの数を選手やチームの成績として表したもの

「クリーンシート」の歴代記録


クリーンシートは、チームや選手の成績として記録されることが多いです。

そこで、日本や海外のリーグでクリーンシートの記録を持つ選手やチームを見ていきましょう。

欧州5大リーグランキング

2021年の欧州5大リーグにおける、クリーンシート達成のランキングトップ5を紹介します。

欧州5大リーグとは、サッカー界でも特に人気が高い、以下の欧州のリーグ5つの総称です。

  • ブンデスリーガ
    ドイツプロサッカーの1部リーグ
  • セリエA
    イタリアプロサッカーの1部リーグ
  • プレミアリーグ
    イギリスプロサッカーの1部リーグ
  • リーガエスパニョーラ
    スペインプロサッカーの1部リーグ
  • リーグアン
    フランスプロサッカーの1部リーグ

これらの5代リーグの中で、クリーンシートの成績がよかった選手は以下の3人です。

  1. ヘロニモ・ルジ
  2. パウ・ロペス
  3. ジョー・ハート

1位:ヘロニモ・ルジ


[出典:instagram]

アルゼンチン出身であるヘロニモ・ルジは現在、スペインリーグであるビジャレアルCFに所属しています。

アルゼンチン代表にも選ばれている選手で、今季のクリーンシートの記録は13試合中6試合無失点で46.2%という記録でした。

2位:パウ・ロペス


[出典:romanismo]

スペイン出身のゴールキーパーであるパウ・ロペスは、セリエAのASローマに所属している選手です。

ロペスの今季のクリーンシート記録は、12試合中5試合無失点だったため41.7%になりました。

3位:ジョー・ハート


[出典:Soccer Hack Blog]

ジョー・ハートは、イギリスのリーグのトッテナム・ホットスパーというチームに所属しているゴールキーパーです。

ジョー・ハートのクリーンシート達成は、6試合中4試合無失点であったため66.7%になります。

歴代Jリーグランキング

日本のサッカーリーグである、Jリーグの中で歴代のクリーンシート率が高かったチームをランキング形式で紹介します。

  1. 名古屋グランパス
  2. 清水エスパルス
  3. 浦和レッズ
  4. 横浜フリューゲルス
  5. サガン鳥栖

1位:名古屋グランパス


[出典:名古屋グランパス公式サイト]
Jリーグ歴代クリーンシート達成1位のチームは名古屋グランパスです。

イタリア出身のフィッカデンティがチームの監督を務めています。

フィッカデンティ監督のチームは失点数が少ないという実績があり、名古屋グランパスも無失点試合が多いことで有名です。

2位:清水エスパルス


[出典:静岡県人会]

Jリーグ歴代クリーンシート達成率2位のチームは清水エスパルスです。

Jリーグが始まった当初からスター選手が多く活躍する強豪チームで、その守備力にも定評があります。

1993年から参加したゴールキーパーのシジマール選手の活躍もあり、急激にクリーンシートが伸びました。

3位:浦和レッズ


[出典:サッカーダイジェストWEB]

歴代Jリーグフリーシート記録の3位のチームは浦和レッズです。

J1の新記録となった7試合連続クリーンシートの記録を保持しています。

4位:横浜フリューゲルス


[出典:日本サッカーまとめ]

歴代Jリーグフリーシート記録の4位のチームは横浜フリューゲルスです。

1996年には開幕6試合連続クリーンシートの記録打ちあげました。

ハイレベルなチームでしたが、1996年に惜しまれながらチーム消滅となってしまいました。

5位:サガン鳥栖


[出典:JFA.jp]

歴代Jリーグクリーンシートランキング5位のチームはサガン鳥栖です。

攻撃の強さによって、失点数が少ないことが大きな特徴です。

つまり、守備の強さというよりもその攻撃力によってボールを保持している時間が長く、その結果として失点が少ないのです。

「クリーンシート」のまとめ

以上、この記事ではクリーンシートについて解説しました。

英語表記クリーンシート(clean sheet)
意味サッカーの試合で失点をしないことやその試合
語源「白紙」を意味する英単語 “clean sheet”
類義語無失点試合
完封試合

クリーンシートの意味だけでなく、語源までしっかりと理解しておきましょう。