「シビリアンコントロール」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「シビリアンコントロール」です。
「シビリアンコントロール」の意味、日本における「シビリアンコントロール」、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。

「シビリアンコントロール」の意味をスッキリ理解!

シビリアンコントロール(civilian control of the military):軍部の人間ではなく、民主的な選挙によって選出された代表が、その国の軍隊をコントロールする権利を持つ原理

「シビリアンコントロール」の意味を詳しく

「シビリアンコントロール」とは、軍部の人間ではなく、民主的な選挙によって選出された代表が、その国の軍隊をコントロールする権利を持つ原理のことです。

軍が独立して権利を持ってしまうと、軍事力を利用して暴走する危険性があります。そのため、軍隊を軍隊として独立した組織にするのではなく、軍隊のトップは文民にするという考えが「シビリアンコントロール」です。

「文民」とは、「軍人ではない者」を表す言葉です。「文民」を「強度の軍国主義思想の持主でない者」とする説もありますが、その本来の意味は「職業軍人の経歴のない者」です。

そのなかでも特に、選挙などによって選ばれた国民の代表者が軍隊をコントロールする権利を持ちます。

日本における「シビリアンコントロール」

日本には「軍隊」は存在しないため、厳密には「シビリアンコントロール」とは言えませんが、日本が所有する武力として「自衛隊」があります。

自衛隊に関して言えば、日本の体制も「シビリアンコントロール」です。日本では、誰か一人の人間が自衛隊をコントロールする権利を持っているわけではありません。具体的には、以下の種類があります。

  • 国会による統制
  • 内閣による統制
  • 防衛省による統制

これらの中でも、「防衛大臣が国の防衛に関する事務を担当し、主任の大臣として自衛隊を管理し、運営をする」とされており、自衛隊を統制する代表者は防衛大臣であるとも言えます。

そして、「防衛大臣」は「文民」です。日本国憲法66条には、「内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない」という表記があります。

明治時代の「シビリアンコントロール」

明治時代の日本では、「シビリアンコントロール」は採用されていませんでした。軍隊をコントロールする権利を持っていたのは天皇でした。

天皇は「軍人」ではありませんが、「選挙によって選ばれた文民」でもありません。天皇による判断は国民の意見を反映しているとは言えませんでした。

実際に、日本では軍部の独走によって第二次世界大戦が始まってしまいました。

「シビリアンコントロール」の使い方

「シビリアンコントロール」には以下のような使い方があります。

  1. シビリアンコントロールは、近代国家の象徴だ。
  2. シビリアンコントロールによって、軍の暴走を抑える。

「シビリアンコントロール」の語源

「シビリアンコントロール」の語源は英語の “civilian control of the military” です。

“civilian” は「民間人」 “military” は「軍」という意味です。

直訳すると、「民間人による軍の統制」となります。

「シビリアンコントロール」の類義語

「シビリアンコントロール」には以下のような類義語があります。

  • 文民統制(ぶんみんとうせい):シビリアンコントロールと同じ意味

まとめ

以上、この記事では「シビリアンコントロール」について解説しました。

英語表記シビリアンコントロール(civilian control of the military)
意味軍部の人間ではなく、民主的な選挙によって選出された代表が、その国の軍隊をコントロールする権利を持つ原理
語源「民間人による軍の統制」という意味の “civilian control of the military”
類義語文民統制

国の体制に関わる難しいカタカナ語ですが、日本における例を踏まえて、しっかりと理解しておきましょう。