今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「サークル」です。
「サークル」の意味・使い方・語源・類義語について分かりやすく解説します。
☆「サークル」をざっくり言うと……
英語表記 | サークル(circle) |
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意味 | 円状のもの、環状のもの。同じ関心や趣味を持った人たちの集まり。同窓会。 |
語源 | ラテン語の circus |
類義語 | クラブ、グループ、ソサエティ |
「サークル」とは?
「サークル」の意味を詳しく
「サークル」とは、円状・環状のもの、同じ関心や趣味を持った人たちの集まり、同窓会のことです。
上記の意味は「①円状のもの」と「②人の集まり」の2つの意味に大きく分けることができます。
サークルの本来の意味は「円・円形」です。ここから「人が円形に集まる」という意味に転じ、関心や趣味が似ている人、同じ人同士の集まり、同好会という意味を表すようになりました。
作物を円形状に倒したときにできる不思議な図形の「ミステリーサークル」など、サークルは円形の何かを表す際に使われる英単語です。しかし、日本では大学生の所属する同好会という意味で使われることが比較的多くなっています。
大学の同好会を表す「サークル」は、英語のcircleが元となっています。しかし、「同好会」という意味は英語圏では使われていないため、意味が通じないことがあります。注意が必要です。
「サークル」の使い方
- 先輩が入っていた大学のテニスサークルに入る。
- 今日の朝、畑を見てみたらミステリーサークルが出現していた。
- 先生が、体育館のセンターサークルに集合するように指示した。
上の例文のように、「サークル」は〇〇サークルなどと、主にある単語の後ろにつけて用いられます。
①の「テニスサークル」は、テニスを趣味とする人たちやテニス好きが集まって活動を行う同好会のことを言います。大学生や社会人の方々は一度は耳したことがあるでしょう。
②の「ミステリーサークル」は、田畑で栽培されている穀物や作物の一部が円形(サークル形)に倒される現象、またはその倒された跡の図形のことを言います。
1980年代にイギリスを中心に各地で報告され話題になりました。宇宙人によって作られたとされている「UFO説」のように様々な説がありますが、イギリスで制作者自身が名乗り出てきたことによりいたずらだとされている場合もあります。
③の「センターサークル」は、サッカー・バスケットボールなどのスポーツで使用される競技場の中央に描かれた白線の円のことをいいます。多くの場合、センターサークルが試合開始地点となります。
「サークル」の語源
サークルはラテン語の circus が由来です。
circus は 輪っか(ring)や 周囲(around)を表しています。また、ラテン語の circus から円・輪っかという意味の circle やサーカスという意味の circus のような英単語が生み出されました。
日本で馴染みのある「サークル」は、「同好会」という意味がよく用いられており「人が集まる」→「人の輪」→「人のサークル」→「サークル」→「サークル活動」という流れで「同好会」という意味になったと考えられています。
「サークル」の類義語
サークルには以下のような類義語があります。
- クラブ:共通の目的・趣味を持った人々によって構成された組織
- グループ:仲間、集団、人や物の一団
- ソサエティー:会、協会、団体名
「クラブ」は、研究や趣味など共通の目的をもつ人々の集まりのことを言います。この意味の他に、娯楽・社交のための会員制の店のことを表したり、ゴルフでボールを打つための道具のことも「クラブ」という言葉を使用します。
「グループ」は「クラブ」という意味と似ていますが、「クラブ」は共通の目的・趣味によって分けられているのに対し、「グループ」の場合は、共通する性質や系列によって分類されています。
「ソサエティー」は「社会」のように漠然とした意味のように思えますが、グループ(つまりcommunity)の中にあるもの、グループの中で作り上げられる社会と捉えるとサークルの類義語となります。
まとめ
以上、この記事では「サークル」について解説しました。
英語表記 | サークル(circle) |
---|---|
意味 | 円状のもの、環状のもの。同じ関心や趣味を持った人たちの集まり。同窓会。 |
語源 | ラテン語の circus |
類義語 | クラブ、グループ、ソサエティ |
「サークル」とひとことに言っても様々な意味がありますね。
また、英語なのか和製英語なのかがややこしい言葉ですので、意味をしっかりと理解しておくと良いでしょう。