みなさんは、英語で「選ぶ」というときにどんな言葉を思い浮かべますか? “choose” や “select” という言葉が思いつくかもしれません。しかし、ふたつの言葉がどのように違うか知っていますか?
今回は、間違えるとまずい “choose” と “select” の違いについてわかりやすく解説していきます。
このページの目次
結論:“choose” は自分の希望で選ぶ、 “select”は最適なものを選択する
“select”は選択肢の中から最適なものを選択するという意味です。
“choose” の解説
“choose” とは、自分の希望するものを自分の考えに従って選ぶという意味です。“choose” は、不規則変化(choose – chose -chosen)の動詞です。名詞形は “choice” となります。
自分の好みや主義に基づいており、選ばれなかった選択肢を望んでいないニュアンスが含まれます。
「進路」、「幸せ」、「恋人」、「生死」など、人生に影響を与えるような大きな出来事や、強く望んで選ぶ性質のものと一緒に使われることが多いのが特徴です。 “decide (決める)” という動詞に近い使い方ができます。
“choose”の使い方の例
“choose” には以下のような例文があります。
- I will choose a present for my mother.
(母のためにプレゼントを選ぶつもりだ。) - She chose a teacher as a career path.
(彼女は教師という職業を選んだ。) - Choose your words carefully when you speak.
(話す時は言葉を選びなさい。)
“select”をもっと詳しく
“select” とは、選択肢の中から最適なものを選択するという意味です。慎重に選ぶという意味が強いので、フォーマルな場面で使われます。名詞形は“selection (選択)” となります。
また、 “select” は選択肢がない状態では使われません。会話ではお互いの頭の中にいくつか選択肢や候補があがっている文脈で使われます。
“select”の使い方の例
“select” には以下のような例文があります。
- I am proud to be selected as the winner from hundreds of entries.
(私は何百人もの参加者の中から入賞者に選ばれたことを誇りに思います。) - Tokyo was selected as the city to hold the 2020 Olympics.
(東京は2020年オリンピックを開催する都市に選ばれた。) - We randomly selected those people by using computer.
(その人々をコンピュータで無作為に選んだ。)
“pick” の意味と使い方
“choose” と“select”の他にも「選ぶ」という英語の表現はいくつかあります。特に日常会話でよく使われる “pick” という動詞について説明します。
“pick” とは、深く考えないで直感的に選ぶという意味です。 “choose” や “select” に比べて、カジュアルな場面や怒っているときによく使われるのが特徴です。
“pick” には以下のような例文があります。
- You can pick three different kinds of cake from the cart.
(ワゴンの中から3種類のケーキをお選びいただけます。) - Pick a number from 1 to 100.
(1から100までで適当に数字を選んでください。) - I picked out the best novel to read.
(私は読むのに一番良い小説を選んだ。)
ちなみに、日本語でもよく聞く “pick up (ピックアップ)” は、英語では「選ぶ」という意味ではありません。正しくは「拾い上げる」という意味です。以下の例文のように使います。
- I picked up the book. (私はその本を拾い上げた。)
まとめ
以上、この記事では、“choose” と“select”の違いについて解説しました。
- “choose”:自分の希望するものを選ぶ
- “select”:選択肢の中から最適なものを選択する