「寵児」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「寵児(ちょうじ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「寵児」をざっくり言うと……

読み方寵児(ちょうじ)
意味特別にかわいがられる子供や、世間にもてはやされる人のこと
類義語風雲児
英語訳A beloved child(愛しい子供)、A popular person(人気者)

「寵児」の意味をスッキリ理解!

寵児(ちょうじ):特別にかわいがられる子供や、世間にもてはやされる人のこと

「寵児」の意味を詳しく


「寵児」とは、特別にかわいがられる子供や、世間にもてはやされる人のことを意味する言葉です。

「寵」は、「宀」に「龍」を書きます。家の中に龍を祀(まつ)って大切にすることがこの漢字の由来です。そこから「寵愛(ちょうあい)」や「寵(ちょう)する」などの、特別に可愛がることを意味する言葉が生まれました。

「児」は「児童」や「幼児」と書く通り、子どもを指す漢字です。そのため、2つを合わせた「寵児」は「特別に可愛がられる子供」を意味します。やがて、世間から愛される人のことも比喩的に「寵児」と言うようになりました。

現代では、「時代の寵児」という言い回しで使われることが多いです。

「時代の寵児」とは

「時代の寵児」とは、その時代の風潮(ふうちょう)に合った才能を開花させて、世間の人々にもてはやされる人のことを意味する言葉です。

端的に言うと、今をときめく才能ある人気者のことを「時代の寵児」と言います。ポジティブな意味の言葉であり、主に褒め言葉として使われます。

「寵児」の使い方

  1. Bさんは親せき中の人から可愛がられ、まさに寵児のような扱いを受けて育った。
  2. ベストセラーを連続して出版し、彼女は時代の寵児となった。
  3. 最新の機能が備わったこの家電は、時代の寵児になるだろう。
①では、「寵児」が「特別に可愛がられる子ども」という意味で使われています。一方、②と③では、「世間からもてはやされる人」という意味で「寵児」が用いられています。特に③では、「時代の寵児」が物に対して使われています。

「寵児」の類義語

「寵児」には以下のような類義語があります。

  • 風雲児(ふううんじ):社会の変動などに応じて活躍する英雄的人物のこと

「寵児」の英語訳

「寵児」を英語に訳すと、次のような表現があります。

  • a beloved child
    (愛しい子供)
  • a popular person
    (人気者)
  • a hero of the times
    (時代の寵児)
「特別に可愛がられる子供」という意味では “a beloved child” を、「世間からもてはやされる人」という意味では “a popular person”・“a hero of the times” を用いましょう。

まとめ

以上、この記事では「寵児」について解説しました。

読み方寵児(ちょうじ)
意味特別にかわいがられる子供や、世間にもてはやされる人のこと
類義語風雲児
英語訳A beloved child(愛しい子供)、A popular person(人気者)

ミュージシャンや作家などのあらゆる分野において、才能を開花させる人は、人々の憧れの的でしょう。

「時代の寵児」となるには、その時代に合った才能とそれを発揮できる場が必要です。あるいは運の良さもあるかもしれません。

しかしながら、世間の熱が冷めて注目されなくなると、とたんに「時代の寵児」ではなくなります。「時代の寵児」とは、そう長く続くものではないかもしれません。いつまでも世間に愛されるには、人々の心を掴んで離さない相当な才能が必要でしょう。