一緒のようで全く異なる「長芋」と「山芋」ですが、あなたはその違いが分かりますか?
この記事では 2 つの植物の違いを徹底解説します!
このページの目次
結論:「山芋」は日本原産。粘り気が強く希少価値が高い。
「山芋」は、日本原産で天然の芋です。
「山芋」は「長芋」よりも水分量が少なく、粘り気が強いです。
「長芋」についてもっと詳しく
長芋は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物です。中国原産で、英語では “Chinese yam” と呼ばれています。そのため、日本で食べられている長芋は栽培されたものです。
熱帯地域の栽培が適している品種も多いですが、寒冷地でも栽培することが出来ます。近年では、台湾やアメリカでの健康志向ブームで注目されています。
「山芋」についてもっと詳しく
山芋は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物です。日本原産で、英語で “Japanese yam” と呼ばれています。日本の山に自生しています。
山芋はこの植物の芋として発達した垣根体を意味します。粘性が高いのが特徴的であり、自然薯、自然生とも呼びます。
芋は地下深くへとまっすぐに育ち、その長さは時に 1m を超えます。
「長芋」と「山芋」の風味の違い
長芋は水分量が多く粘り気が弱いです。すりおろした時もサラサラとしています。味わいが淡白なのが特徴です。
山芋は粘り気が強いです。すりおろした塊がそのまま持ち上がるほどの強い粘り気です。風味が豊かで甘みもあるのが特徴です。最小限の味付けで食べることが出来るためダイエット食品、健康食品としても人気です。
「長芋」と「山芋」の調理法の違い
粘り気が異なるため、調理法も異なります。山芋は長芋より遥かに粘り気が強いです。そのため、すりおろして白醤油や出汁を加えてとろろにすることが代表的な調理法として知られています。
静岡県静岡市の駿河区ではとろろを味噌汁で伸ばし、麦飯にかける「麦とろご飯」が名産です。粘り気が強いため、出汁で緩める必要があるのです。
長芋は山芋と同じ調理法で食べられることが多いです。長芋の方が粘り気が弱いため、とろろよりも短冊切りをして調理する方がおいしく食べられます。生の長芋を切り、他の生野菜と和えてサラダにする調理法も定番です。
「長芋」と「山芋」の値段の違い
山芋の方が長芋よりも値段が高いです。山芋は日本原産の天然の芋であるため、長芋より希少価値が高いからです。引っこ抜くのではなく、少しずつ土を掘って外へ出す方法で収穫がされます。そのため収穫に時間、手間がかかるのも高価な理由の一つです。
実は、スーパーで売られているほとんどが長芋です!つまり私達が山芋を目にする機会は実は少ないのです。
「長芋」と「山芋」の栄養価のちがい
どちらも体内の水分バランスを調整するカリウムが豊富に含まれています。比較すると、長芋は山芋より多くの水分を含みます。長芋はヤマノイモ属の中でも水分量が多い食物であるため、夏バテ防止や冬の乾燥防止に最適です。
まとめ
以上、この記事では「長芋」と「山芋」の違いについて説明しました。
- 長芋:中国原産で粘り気が弱い。水分量が豊富。
- 山芋:日本原産で粘り気が強い。希少価値が高い。
どちらも見た目は似ている食物ですが、味わいや効用など全く異なります。違いを理解して、よりおいしく召し上がりましょう!