今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「チルアウト」です。
「チルアウト」の意味、音楽における意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「チルアウト」の意味をスッキリ理解!
「チルアウト」の意味を詳しく
「チルアウト」とは、ゆっくりすること・気楽に過ごすことです。
「仕事や作業など、強制されて行うことではなく、自分のやりたいことをする」というニュアンスがあります。
「気楽にのんびりと時間をすごしたり、急がずゆっくりする」という意味で使われることが多いです。
音楽における「チルアウト」の意味
音楽の種類を表す言葉として「チルアウト」が使われることがあります。
近代の電子音楽の中でも、明るい曲調でスローテンポな曲の系統を「チルアウト系」と表現します。1990年中盤に誕生した音楽ジャンルの一つです。
チルアウト音楽の例として、佐藤千亜妃の「summer gate」が挙げられます。
ダンスフロアの端には、客がダンスで火照った体を休め、休憩するための部屋が用意されていました。
この部屋をチル部屋などと呼び、ここで明るい曲調でスローテンポな曲が流されていたため、「チルアウト系」という名前が使われています。
「チルアウト系」の音楽とは、もともと身体を「チルアウト」させるために使われていた音楽だとわかります。
「アンビエントミュージック」の意味
「チルアウト」の類義語として「アンビエント」と呼ばれる音楽の系統があります。音楽について言うときは「アンビエントミュージック」と言われることが多いです。
「アンビエントミュージック」とは、「環境音楽」とも呼ばれるもので、このジャンルの提唱者である作曲家のブライアン・イーノは、「周囲の環境に溶け込んでいて、興味深いけど無視できる音楽」と定義しています。
音楽ではあるけれど、主張の少ない音で、BGMに使われる場合がほとんどです。
「チルアウト」の使い方
「チルアウト」には以下のような使い方があります。
- たまには何も考えずチルアウトしようよ。
- お気に入りの音楽を聴いてチルアウトする。
- 意識的にチルアウトしないとストレスがたまる。
また、「チルアウト」は「チル」と略して使われることもあります。その場合の使い方は以下のようになります。
- 今度はいつもの4人でチルしようよ。
- 彼は今頃お気に入りの場所でチルしてるよ。
- その日はあいつとチルってたかな。
以上のように「チルする」という形で使われます。
「チルアウト」の語源
「チルアウト」の語源は英語の “chill out” です。
英語の “chill out” の主な意味は以下の3つです。
- ゆっくり過ごすこと
- 落ち着くこと
- 遊びに行くこと
➋の「落ち着く」は、「人が精神的に落ち着くこと」を意味しています。「状況が落ち着くこと」「事態が落ち着くこと」という意味では使われないので注意しましょう。
カタカナ語としては➌の「遊びに行く」という意味で使われることは少ないです。
また、 “cill out” は “cill” 単体で使われることもあります。意味は同じです。
“cill” のもとの意味は「冷たい」「寒い」という意味で、そこから「冷静である」「落ち着いている」という意味に派生したと言われています。
「チルアウト」の類義語
「チルアウト」には以下のような類義語があります。
- リラックス:緊張を解いてくつろぐこと
まとめ
以上、この記事では「チルアウト」について解説しました。
英語表記 | チルアウト(chill out) |
---|---|
意味 | ゆっくりすること・気楽に過ごすこと |
音楽における意味 | 陽気でスローテンポな曲調の音楽 |
語源 | 「落ち着く」という意味の英単語 “chill out” |
類義語 | リラックス |
使い方や類義語まで覚えておけるといいですね。