ことわざ「竹馬の友」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「竹馬の友(ちくばのとも)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「竹馬の友」の意味をスッキリ理解!

竹馬の友(ちくばのとも):幼なじみのこと

「竹馬の友」の意味を詳しく


「竹馬の友」とは、幼なじみのことです。

幼い頃に竹馬で一緒に遊んだ友だちという意味から生まれたことわざです。

以前はライバルという意味でも使われていました。

なお、「たけうまのとも」と読むのは誤りですので注意しましょう。

「竹馬の友」の「竹馬」

「竹馬の友」で使われている「竹馬」は、現在の竹馬とは異なります。

ここでいう竹馬とは「春駒(はるこま)」と呼ばれる昔のおもちゃのことです。

春駒とは、張り子や練り物で馬の頭の形を作り、それに車輪を付けた竹を挿して馬に見立てたおもちゃのことです。

▲春駒

子供たちはこれに跨り、走り回って遊んでいたのだと言います。

「竹馬の友」の使い方

「竹馬の友」は、以下のように使われます。

  1. 彼女とは幼い頃からの親友で、まさに竹馬の友である。
  2. 竹馬の友である彼とは、どんなことがあっても縁が切れないような気がしている。
  3. 竹馬の友である彼と彼女は、今でも親密な関係にある。

「竹馬の友」の由来

「竹馬の友」は、『晋書(しんじょ)』という中国の歴史書に由来しています。

『晋書』の殷浩伝(いんこうでん)に収められている、桓温(かんおん)という人物の発言が由来です。発言内容は以下の通りです。

「幼い頃、我と殷浩は共に竹馬に乗って遊んだものだが、我が竹馬を捨てると殷浩はそれを拾って使っていた。故に我の下につくのは当然のことであろう。」

桓温は、自分よりも政治の役職において優位に立っている殷浩(いんこう)に対して不満を抱いていました。

ある時、殷浩が戦で敗北を繰り返したために失脚することが決定し、後任として全ての権限を桓温が引き継ぐことになりました。

この時、桓温が「子供の頃は殷浩は自分が乗り捨てた竹馬を拾っていたのだから、自分のほうが上である」と主張したのです。

ここから、「竹馬の友」ということわざが生まれました。

 

由来からもわかるとおり、「竹馬の友」はもともとはライバルを指す言葉でしたが、現在では「幼なじみ」「幼い頃に竹馬で一緒に遊んだ友だち」という意味で使われています。

「竹馬の友」の類義語

「竹馬の友」には以下のような類義語があります。

  • 騎竹の交わり(きちくのまじわり):子どもの頃からの交友のこと
  • 鳩車竹馬の友(きゅうしゃちくばのとも):幼なじみのこと
  • 竹馬の好(ちくばのよしみ):幼なじみのこと
  • 旧友(きゅうゆう):古くからの友達
  • 旧知の仲(きゅうちのなか):古くからの知人
  • 幼馴染(おさななじみ):幼い頃に親しくしていた友達
  • 幼友達(おさなともだち):子供の時の友達

「騎竹」とは、竹馬に乗ることです。

「竹馬の友」の対義語

「竹馬の友」には以下のような対義語があります。

  • 宿敵(しゅくてき):ずっと前からの敵
  • 怨敵(おんてき):恨みがある敵

「竹馬の友」の英語訳

「竹馬の友」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • childhood friend
    (幼い頃の友だち、幼なじみ)
  • friend from infancy
    (幼少からの友だち、幼なじみ)
  • old playmate
    (古い遊び友だち、幼なじみ)

まとめ

以上、この記事では「竹馬の友」について解説しました。

読み方竹馬の友(ちくばのとも)
意味幼なじみのこと
由来『晋書』殷浩伝
類義語騎竹の交わり、鳩車竹馬の友、竹馬の好など
対義語宿敵、怨敵
英語訳childhood friend(幼い頃の友だち、幼なじみ)

竹馬の友は、互いに子供の頃からの成長過程を見てきています。

自分の良いところも悪いところも、あえて言葉にしなくても分かってくれていることでしょう。

古くからの繋がりが大人になっても続いていることは、とても貴重なことです。ぜひ大切にしたいですね。

「竹馬の友」の意味と使い方を覚え、正しく使えるようにしましょう。