「キャズム」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「キャズム」です。
「キャズム」の意味、原因、使い方、語源についてわかりやすく解説します。

「キャズム」の意味をスッキリ理解!

キャズム(chasm):市場に製品・サービスを普及させる際に発生する障壁、乗り越えるべきポイント

「キャズム」の意味を詳しく

「キャズム」とは、市場に製品・サービスを普及させる際に発生する障壁、乗り越えるべきポイントのことです。

「キャズム」に関係の深い用語として「イノベーター理論」があります。まずは「イノベーター理論」の意味を詳しく見ていきましょう。

「イノベーター理論」の意味を詳しく

「イノベーター理論」は、新商品を購入する際の消費者の行動を分類したものです。具体的には、以下の5つに消費者を分類しています。

  • イノベーター(革新者):革新的な新商品を、いち早く購入する層
  • アーリーアダプター(初期採用者):流行に敏感で、自ら進んで情報を集め、良いと判断した商品を購入する層
  • アーリーマジョリティ(前期追随者):すでに話題になっているものを購入する層
  • レイトマジョリティ(後期追随者):革新的な商品に懐疑的で周囲の過半数が受け入れてから購入する層
  • ラガード(遅滞者):新しいものに興味関心がなく、むしろ受け入れたくないと考える層

製品はイノベーターから順番に受け入れられていきます。そして、ラガードに受け入れられるときにはその製品はその市場を独占していると考えられます。

しかし、ラガードにまで受け入れられる製品はわずかです。ほとんどはイノベーターやアーリーアダプターにしか受け入れられず、市場から消えてしまいます。

 

この分類の中の、「アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間」を「キャズム」と呼びます。

そして、これを超えることによって対象市場を独占する確率が格段に上がると考えられているのです。

「キャズム」がある原因

なぜ、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には、深い溝が存在するのでしょうか。

その原因は、消費者が「商品が欲しい」と思う動機の違いにあります。

イノベーターとアーリーアダプターは、新商品が生まれた時、少しでも早く手にいれたいと考える傾向があります。一方でアーリーマジョリティー以降の人は、ある程度世の中に浸透してからでないと商品を購入しようとしないのです。

この動機の大きな変化が、溝を生み出しているのです。

「キャズム」の使い方

「キャズム」には以下のような使い方があります。

  1. 我が社にとって、この後のキャズムを乗り越えられるかが重要だ。
  2. キャズムを超えられなかった商品は定番にはならない。
  3. あの経営者は、キャズム理論を理解していない。

➊や➋のように、「キャズムを乗り越える」「キャズムを超える」という表現で使われます。

「キャズム理論」とは、「キャズムを超えることによって対象市場を独占する確率が格段に上がるという考え・理論」のことです。

「キャズム」の語源

「キャズム」の語源は英語の “chasm” です。

  • 幅の広く深い割れ目
  • 深い淵
  • 割れ目
  • 隔たり

英語の “chasm” は、マーケティング用語としては使われません。

反対に、カタカナ語の「キャズム」が単に「割れ目」などの意味で使われることもないので注意しましょう。

まとめ

以上、この記事では「キャズム」について解説しました。

英語表記キャズム(chasm)
意味市場に製品・サービスを普及させる際に発生する障壁、乗り越えるべきポイント
原因消費者が商品を購入する動機の違い
語源「割れ目」などの意味の英単語 “chasm”

「キャズム」は難しいマーケティング用語ですが、「イノベーター理論」と一緒にしっかりと理解しておきましょう。