故事成語「難きを先にし獲るを後にす」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「難きを先にし獲るを後にす(かたきをさきにしうるをあとにす)」です。

言葉の意味・例文・由来・英語訳について、わかりやすく解説します。

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「難きを先にし獲るを後にす」の意味

難きを先にし獲るを後にす(かたきをさきにしうるをあとにす)難しい仕事を先に行い、自分の利益は後回しにすること

「難きを先にし獲るを後にす」の意味を詳しく


「難きを先にし獲るを後にす」とは、人の役に立つような難しい仕事から取組み、自分の利益になるような事柄は後回しにすることです。

つまり、人格者は、目先の利益や私情に囚われず、人のために行動するという意味です。

「先難後獲(せんなんこうかく)」という四字熟語にもなっています。意味は同じです。

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「難きを先にし獲るを後にす」の例文

「難きを先にし獲るを後にす」は、文章中では以下のように使われます。

  1. 難きを先にし獲るを後にす、目先の利益にこだわってはいけない。
  2. 難きを先にし獲るを後にすと言うように、大変な仕事を進んで行うべきだ。

学校や会社でも、上のように教訓として使われることがあります。

「難きを先にし獲るを後にす」の由来

『論語』の中の一節が由来になっています。『論語』は、孔子が言った教えを、その弟子たちがまとめて本にしたものです。

以下で出てくる樊遅(はんち)とは、孔子の弟子のひとりです。

樊遅問知、子曰、務民之義、敬鬼神而遠之、可謂知矣
問仁、子曰、仁者先難而後獲、可謂仁矣

この文章を現代語訳すると下のようになります。

樊遅が「知とはなにか」と質問した。先生は言った。

「人としてすべきことをし、鬼神を敬うが近づきすぎず頼らない。こういう態度を知という。」

次に「仁とはなにか」と質問した。先生は言った。

「仁者は難しいことを先に済ませてしまって、利益を得るのは後にする。こういう態度を仁という」

 
この「仁者先難而後獲」という部分から、「難きを先にし獲るを後にす」は人格者は大変なことに率先して取り組み、自分の利益を後回しにするという意味の故事成語になりました。

「鬼神」とは鬼ではなく、祖先の霊や神々のことです。「敬鬼神而遠之」というフレーズは、「きちんと敬意を払い、神頼みはしない」ことです。「敬遠」という言葉の語源になっています。

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「難きを先にし獲るを後にす」の英語訳

「難きを先にし獲るを後にす」は、英語では以下のように表されます。

  • Person of character is willig to go through struggles.
    (人格者は進んで苦労をする)

まとめ

以上、この記事では「難きを先にし獲るを後にす」について解説しました。

読み方難きを先にし獲るを後にす(かたきをさきにしうるをあとにす)
意味人格者は大変な仕事を先に行い、自分の利益は後回しにすること
由来『論語』で孔子が「仁者先難而後獲」と言ったことから
英語訳Person of character is willig to go through struggles.

『論語』には、この他にも、とても多くの教訓や、ためになる言葉が書かれています。

中学校や高校の授業で使われるほど、子供の教育にもとても役立ちます。また、最近は『ビジネス論語』といって、会社の中でも使われるようです。

この機会に読んでみてはいかがでしょうか?

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