普段私たちは、日本語を使っていますが、それでも漢字の使い分けは難しいですよね。
音声にすると同じでも、パソコンなどで変換するときに迷った経験は、誰しもあると思います。この記事では、「替える」と「代える」と「換える」の違いについて解説します。
結論:違いは、対象物が何になるか
「替える」は、同じ種類のものを今あるものから、別のものにすることで、「代える」は、あるものを使わずに、別のものにそのあるものと同じ役割をさせることで、「換える」は、あるものを渡して別のものを受け取ることです。
「替える」をもっと詳しく
「替える」は、同じ種類のものを今あるものから、別のものにすることです。たとえば、「水槽の水を替える」という文の「替える」は、水を今あるものから新しいものにするということです。
「替」を使った熟語には、交替、両替、振替などがありますが、どれも同じ種類のものを、新しいものにしています。たとえば、振替はもともとあった予定を別の予定にすることなので、「替」を使います。
「替える」の使い方の例
意味を説明したところで、次に例文を見ていきます。
→今の電球が使えなくなり、別の電球になることなので、「替える」を使います。
→今のメンバーから、数人のメンバーが新しい人になることなので、「替える」を使います。
「代える」をもっと詳しく
「代える」は、あるものを使わずに、別のものにそのあるものと同じ役割をさせることです。たとえば、「私が上司の代わりに電話をする。」という文の場合、上司がなんらかの理由で電話をできなくなり、私という人物が上司の役割をすることになるので、「代える」を使います。
「代」を使った熟語は、代理、代行、代弁がありますが、どれも誰かの役割を別の人が行っています。たとえば、代行は誰かが行うはずだったことを、別の人にやってもらうという意味です。
「代える 」の使い方の例
意味を解説したので、次に例文を見ていきます。
→直接会って挨拶が何らかの事情でできないので、手紙で挨拶をすることなので、「代える」を使います。
→小麦粉がないので、小麦粉の役割を米粉にしてもらうことなので、「代える」を使います。
「換える」をもっと詳しく
「換える」は、あるものを渡して別のものを受け取ることです。たとえば、「宝石をお金に換える」という文は、宝石を渡してそれと同じ価格のお金を受け取るということなので、「換える」を使います。
「換」が含まれる熟語には、換金、交換、換気がありますが、どれも何かを渡して、同じ価値のものを受け取るという意味です。たとえば、換気は、悪くなった空気を逃がして、別の空気を取り込むことなので、「換」を使います。
「換える」の使い方の例
意味について説明をしたので、以下に例文を挙げてみました。
→円を渡して、同じだけの金額をドルにすることなので、「換える」を使います。
→難しい言葉を簡単な言葉で表すということなので、「換える」を使います。
まとめ
以上、この記事では、「替える」と「代える」と「換える」の違いについて解説しました。
以下にそれぞれ一言でまとめてみたので、見てみましょう。
- 替える:同じ種類のものを今あるものから、別のものにすること
- 代える:あるものを使わずに、別のものにそのあるものと同じ役割をさせること
- 換える:あるものを渡して別のものを受け取ること
これでもう変換をするときに迷わなくなりますね。参考にしてみてください。