よく分かる!「ムカデ」と「ヤスデ」の違いについて解説!

違いのギモン

皆さんも1度はムカデを見たことがあるでしょう。うねうねと動く様子や、脚が大量に生えているフォルムなどは、苦手と言う人も多いのではないでしょうか。そんな「ムカデ」とよく似た生物として、「ヤスデ」が存在します。

今回は、「ムカデ」と「ヤスデ」の4つの違いについて解説していきます。

【1】生態の違い

以下に比較画像を添付しています。苦手な方はご注意ください。

ムカデの生態

ムカデは大きさが60~200mmとヤスデに比べると大きく、平たい形をしている多足生物です。漢字で「百足」と書かれることからも分かるように、脚の数が多いことが特徴の1つです。脚の数は、多い品種では173対もあるといわれています。

ムカデの体は、いくつもの節が連なって形作られています。ヤスデと大きく異なる点として、ムカデは1つの節に1対の脚がついているということが挙げられます。

ムカデは春から秋にかけて見られます。その中でも特に、5~6月はムカデの産卵期であるため、活動が活発になります。

 

また、ムカデは肉食生物です。そのため、ヤスデに比べると動きが速いという特徴もあります。

ムカデの主な生息場所としては、草むらや落ち葉、石や植木鉢の下などが挙げられます。

ヤスデの生態

ヤスデは大きさが20~40mmと全体的に小柄です。また、ムカデと比べると厚みがある形をしています。

ヤスデもムカデと同じく、いくつもの節が連なって体が形作られています。ヤスデはムカデとは違い、前3つの節より後ろの脚は、1つの脚に2本以上の脚が生えているという特徴を持っています。

ヤスデの活動時期は、5月~7月とされています。その中でも特に、梅雨明けに活発に動くといわれています。

 

そして、ヤスデは落ち葉などの腐食物や、キノコなどの菌類を食べます。肉食ではないため、ムカデと比べると動きが遅いです。

ヤスデは主に、湿気が多い場所に生息しています。

【2】気性の違い

ムカデの気性

ムカデは凶暴で、攻撃的な性格をしています。お腹が空いているときには動くものを何でも追いかけるという習性も備わっています。

ヤスデの気性

ヤスデは基本的に、滅多に噛みつくことはないです。ムカデと比べると、温和な性格をしています。

【3】毒性の違い

ムカデの毒性

ムカデは、顎(あご)に強力な毒をもっています。ムカデの毒は蜂の毒と性質が似ており、人によってはアナフィラキシーショックを起こして死に至ることもあります。

アナフィラキシーを起こさなかったとしても、ムカデの毒にはズキズキとした激しい痛み、しびれ、炎症をもたらすため、ムカデを直接触ることは危険です。

アナフィラキシーショック:アレルギーの原因物質に触れることによって生命が危険な状態になること

ヤスデの毒性

ヤスデは、顎には毒をもっていません。そのかわりに、体液に弱い毒があります。

ヤスデの毒はあまり強くありません。しかし、ヤスデは強い悪臭を放つという特徴をもっています。そのため、ヤスデもムカデと同様に、直接触ることは危険であると考えられています。

【4】対策方法の違い

ムカデの対策方法

ムカデの対策方法としては、まずムカデが住みやすい環境を作らないということが挙げられます。家の周りだと、ムカデは植木鉢の下などに多く発生するため、ベランダがある家庭では鉢植えを直接地面に置かないなどの対策が効果的です。

また、ムカデの餌となるものを近くに発生させないことも大切です。夜、家の明かりが外に漏れていると、光に集まる習性がある蛾などの虫がガラスに張り付いてきます。こうした虫は、ムカデの大好物です。そのためカーテンを閉めるなど、家の光を外に出さない工夫が重要になります。

ヤスデの対策方法

ヤスデの対策も考え方はムカデの場合と同じです。ヤスデが住みやすい環境を作らないことを意識しましょう。ヤスデは湿気が多い場所を好み、腐食物を主な食料としています。

そのため、庭を定期的にお手入れするなど、腐葉土層があまり形成されないようにすることがヤスデ除去のために重要です。

まとめ

以上、この記事では、「ムカデ」と「ヤスデ」の4つの違いについて解説しました。

ムカデヤスデ
生態1つの節に1対の脚がついている前3つの節より後ろの脚には、1つの節に2対以上の脚が生えている
気性凶暴で攻撃的ほとんど噛みつかない
毒性顎に強力な毒をもつ強い悪臭を放つ
対策方法鉢植えを地面に直接置かない・光が外部に漏れないようにするなど腐葉土層の形成を防ぐなど

このように、ムカデとヤスデには様々な違いが存在します。対策方法も異なっているため、家にこれらの害虫が出現する人はどちらの害虫に困っているのかを正確に見極め、適切な対処をしていきましょう。