今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「セレブ」です。
「セレブ」の意味・使い方・語源・類義語・対義語について分かりやすく解説します。
☆「セレブ」をざっくり言うと……
英語表記 | セレブ(celebrity) |
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意味 | 裕福な人 |
語源 | 英語の “celebrity” |
類義語 | リッチ、ラグジュアリーなど |
対義語 | プア、スラムなど |
「セレブ」とは?
「セレブ」の意味を詳しく
「セレブ」は「裕福な人」というのが主な意味のカタカナ語です。「セレブ」は「セレブリティ」の略称でもあります。「裕福な人」には、芸能人や実業家が多いので、彼らを指す場合もあります。そのため、一般的に幅広く注目されている人が「セレブ」の対象になります。
また、人だけではなくものを表す場合もあります。具体的には、高級な服や家具などさまざまです。
「セレブ」の使い方
- セレブな生活をすると芸能人になった気分だ。
- セレブな感じがするソファを購入した。
- あのセレブ達は、どこに行くにもタクシー移動だ。
「セレブ」を使用するのは、有名人について言及する時が多いです。たとえば、お金持ちの芸能人がお金をかけた暮らしをしているときに、「セレブな生活」と言います。また、物に対して使用する場合は「セレブな」を物の名前の前につけます。
最近多い広告のキャッチコピーでは、「『ある商品名』でセレブな暮らしを」というものがあります。「ある商品名」には、美容用品などのブランドの名前が入ります。これは、「ある商品を使えば、贅沢感が溢れる暮らしができる」という意味です。
日頃の生活に比べて、贅沢な体験をすることを望んでいる人たちが多いということです。「セレブ」は多くの人の憧れでもあり、お金を散財しているということから嫌われる対象でもあるのです。
「セレブ」は「だ」「である」と一緒によく使います。その場合には、「お金持ちだ」「裕福である」という意味です。また、「だ」「である」をつけずに「セレブ」を使うときがあります。その場合には「裕福な人」を指すことが多いです。
②の例文は「セレブ」を物に対して使っています。「お金持ちの人が使っていそうな高級ソファ」という意味です。③の例文のように、「セレブ達」というと「裕福な人たち」という意味になります。
「セレブ」の語源
「セレブ」の語源は英語の celebrity です。その他にも「名声」という意味があります。カタカナ語の「セレブ」には、「名声」だけを表すような意味はありません。意味の混同に注意しましょう。
語源をさらに辿ると、ラテン語になります。ラテン語にはcelebritasという単語がありました。この単語の意味は「有名な」「ごった返している」でした。ここで意味している「有名な」というのは、「悪名が高い」という意味も含まれていました。
しかしながら、時代を経るとこの「悪名高い」という意味はなくなってしまいました。
「セレブ」の類義語
「セレブ」には以下のような類義語があります。
- リッチ:お金持ち
- ラグジュアリー:贅沢
ただ単純に「いい暮らし」を表すことが多いです。しかしながら、「セレブ」の場合には「お金持ちでありながら有名」という意味が強いです。これは「意味を詳しく」の部分で解説したとおり、「セレブ」は芸能人などを表すからです。
「リッチ」は形容詞として実際の場面で使用されることが多いです。たとえば、「お金持ちのような生活」と言いたい時には、「リッチな生活」ということができます。
他にも「リッチ」は熟語として使用します。たとえば、「リッチウーマン」です。「お金持ちの女性」という意味です。有名な本のタイトルが由来です。実業家や投資家の女性たちを指すことが多いです。
「ラグジュアリー 」は「贅沢」という意味のカタカナ語です。「ラグジュアリー」の語源は英語のluxuryです。「贅沢な様子」「豪華な感じ」を表します。また、「贅沢な品物」自体を指すことがあります。
ただ、「セレブ」の場合は贅沢そうな暮らしをしている人々を指す場合があっても、「ラグジュアリー」は物や事を指す場合が多いです。
「ラグジュアリー」を使った例文は以下のような物があります。「ラグジュアリーな空間を演出する」「ラグジュアリーホテルに泊まる」などです。何が通常のホテルと異なっているかというと、設備や景色です。
ホテルの部屋の窓から見える景色が海であったり、都会の街を一望できたりします。また、マッサージなどの設備が普通のホテルと比べて充実している場合に「ラグジュアリーホテル」ということができます。
「セレブ」の対義語
「セレブ」には以下のような対義語があります。
- プア:貧乏な
- スラム:貧困街
「プア」は「貧乏な」という意味のカタカナ語です。「プア」の語源は英語のpoorです。お金を持っていない人や貧しい暮らしをしている人たちのことを指します。たとえば、発展途上国で、1日100円以下で生活している人は「プア」に当たるわけです。
「プア」の代表的な使用例としては、「ワーキングプア」が挙げられます。「ワーキングプア」とは、きちんと働いているのにも関わらず、労働時間に見合った収入を得ていない人々のことです。たとえば、長時間労働で低賃金の場合です。
また、高収入の職に就ける条件を満たしているのにも関わらず、低賃金労働をしている人々を指すこともあります。具体的には大学院博士課程を卒業したのにも関わらず、低賃金な職業に就いている人々が挙げられます。
「スラム」は「貧困街」という意味のカタカナ語です。「スラム」の語源は英語のslamです。「セレブ」と呼ばれる人たちは、一般的に高級住宅街と呼ばれる場所に住んでいます。「レジデンス」「タワーマンション」と呼ばれる、セキュリティも内装もしっかりしている住まいです。
その反対が「スラム」になります。「スラム」は、設備もセキュリティも悪いことが多いです。たとえば、家のある部分が壊れていて常に風が入って来ていることや、鍵もついてなく誰でも入れるという特徴が挙げられます。
害虫などが発生しやすく、衛生環境もあまりよくないです。
「スラム」と聞くと、アフリカなど発展途上国の風景を思い浮かべる人が多いです。しかしながら、日本にも「スラム」は存在します。繁華街の路地裏などにひっそりと佇んでいる場合もあるので、興味がある方は覗いてみるとよいでしょう。
まとめ
以上、この記事では「セレブ」について解説しました。
英語表記 | セレブ(celebrity) |
---|---|
意味 | 裕福な人 |
語源 | 英語の “celebrity” |
類義語 | リッチ、ラグジュアリーなど |
対義語 | プア、スラムなど |
「セレブ」はよく使う単語です。芸能人のゴシップニュースや、皮肉の意味を込めて「セレブ」を使うことがよくあります。意味が分かると、友人との会話でも応用できます。
ぜひこの記事で「セレブ」に関する意味や使い方を理解して実際の生活でも役に立てるようにしましょう。