「キャリア」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「キャリア」です。

「キャリア」の意味・使い方・語源について分かりやすく解説します。

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「キャリア」とは?

キャリア(career, career):積み重ねてきた経歴のこと。また、「運ぶ人」など

「キャリア」の意味を詳しく

「キャリア」とは、積み重ねてきた経歴のこと。また、「運ぶ人」を意味するカタカナ語です。

「キャリア」は日常でも非常によく使うありふれた言葉の1つです。転職活動の際には、それまでの職歴のことを指しますし、携帯会社も「キャリア」と呼ばれます。この「キャリア」という言葉を大きく分けると、上の2つの意味になリます。

しかし、それぞれいくつかの派生的意味を持っています。また、実は英語に直した際のスペリングもそれぞれ異なります。「経歴」の場合は “career” ですが、「運ぶ人」の場合は “carrier”です。

このように、日本語では同じ言葉ですが、意味で分けるとまったく別の言葉になります。では、それぞれについて掘り下げていきましょう。

 

「経歴」という意味

「キャリア」は、「それまでに積み上げた経歴」を指します。

例えば、「学歴」や「職歴」といったものがこれにあたります。どこの学校や会社に所属し、それによりどのような経験や能力を獲得したのかという過程を表す概念が「キャリア」です。

また、「キャリア」は、は1つ1つの経験を表すものではありません。時間的に継続(けいぞく)した経験のプロセスのことを指します。つまり、「A大学に通ったこと」、「B会社に就職したこと」の個々ではなく、それらの経歴すべてを合わせて「キャリア」なのです。

 

また、派生して「国家公務員」を意味することもあります。この場合の「国家公務員」とは、国家公務員試験の「総合職試験(かつては一種試験と呼ばれていました)」に合格し、各官庁に登用された人のことを指します。このような人々は「キャリア組」と呼ばれています。

一方で、同じ国家公務員でも、「総合職試験」以外の試験に合格し、登用された人々は「ノンキャリア組」と呼ばれています。

これらの違いは、昇進スピードや待遇の違いに反映されています。「キャリア組」は「幹部候補生」として登用されています。そのため、「ノンキャリア組」に比べ、昇進スピードが早く、よい待遇であることがほとんどです。

 

「運ぶ」という意味

「運ぶ人」と一口に言えども、この意味は非常に多彩です。多くの場合では、「運ぶ」ことに関連した「会社」または「業界」のことを指します。

 

もっとも日常的に用いられている使い方は、「通信会社」、または「携帯会社」という意味でしょう。日本のMNO(移動体通信業者、いどうたいつうしんぎょうしゃ)である、NTT docomo,au,softbankをまとめて「三大キャリア」ということがありますね。MNOとは、「自社で通信回線を所有している通信会社」のことです。

このように通信や電波を「運び」、通信サービスを提供している会社は「キャリア」と呼ばれます。

 

一方、近年では、MVNO(仮想移動体通信業者)と呼ばれる携帯会社が台頭してきています。MVNOと聞くと難しいかもしれません。しかし、「格安sim」と聞くとご存知の方も多いのではないでしょうか。

MVNOは「他社の通信回線を借りて、サービスを提供している」会社です。たとえば、AというMVNOは、通信回線を持っていないので、「三大キャリア」の回線を借りてサービスを提供している、という具合です。

このような会社は「キャリア」とは呼ばれません。なぜなら、通信や電波を「運ぶ」ための回線を持ち合わせていないからです。このように、回線を所有しているMNOの会社に限り、「キャリア」と呼ばれます。

 

また、同じくらい日常的に使われる言葉として、「運搬業者」、とりわけ航空会社のことを「キャリア」と呼ぶことがあります。人を「運ぶ」会社なので、「キャリア」という具合です。

たとえば、サービスカットなどを行い、格安で航空券を販売しているLCCは「ローコストキャリア」の省略形です。

また、トラックなどの運送車そのもののことを「キャリア」ということもあります。それだけではなく、英語では郵便配達人や新聞配達人など、「物を運ぶ」人に対しても「キャリア」という言葉を使います。

 

このように、物や人を「運ぶ」ことに関連する会社が「キャリア」です。また、時に「運ぶための車」や「運ぶ人」そのものを指すこともあります。いずれにせよ、「運ぶ」という原義から派生した言葉なのです。

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「キャリア」の使い方

  1. キャリアを積み重ね、ようやく夢を叶えた。
  2. 三大キャリアについて調べ、どこで契約しようか悩む。
  3. 彼は「キャリア組」と呼ばれる、いわゆるエリート官僚だ。

「キャリア」という言葉の多くは、名詞で用いられます。

①の文章では、「経歴」という意味で用いられています。日本語で、「経歴を積む」という言葉がありますね。同じように、「キャリア」という言葉にも、「積む」という動詞を用いることができます。

②の文章では「携帯会社」という意味を示しています。また、③の文章では「国家公務員」という意味で使われています。

「キャリア」の語源

キャリアの語源はラテン語の “carrus” です。

carrus は「(四輪の)車」を意味するラテン語です。上で説明したように、「キャリア」には、career と carrier の2つの単語がありますが、どちらも同じ語源から来ています。

carrus はcar(車)の語源でもあります。しかし、当時の車は今のようにエンジンがついているものではありません。車というと、「馬車」のことを指します。

このような馬車は人や物を運びます。こうして次第に英語の carry(運ぶ)という言葉に発展しました。 carrier は carryに 人を表す語尾の er をつけた言葉です。このようにして、carrier という言葉が出来上がりました。

 

また、馬車などを走らせるコース、という意味にも発展してきます。このようなコースから派生し、人生の「通り道」のことを指すようになります。このようにして、career という言葉が形成されたのです。

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まとめ

以上、この記事では「キャリア」について解説しました。

英語表記キャリア(career, carrier )
意味積み重ねてきた経歴のこと。また、「運ぶ人」など
語源ラテン語の carrus

「よいキャリアを積むことが、人生の至上命題(しじょうめいだい)だ」という人もいます。一方で、「あまりキャリアにはこだわらず、自分らしい人生を送りたい」と考える人もいます。

どちらにも答えはありません。たしかに「キャリア」を積めば、よいことはたくさんあるかもしれません。しかし、「キャリア」があるからといって幸せかどうかはまた別問題です。また、「キャリア」がなければ、自分の思い通りにならないことがあることもまた事実です。

極端である必要はありません。しかし、どちらの方がより自分に合っているのか考える機会を持つと、人生設計がしやすくなるかもしれませんね。

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