どう使い分ける?「be able to」「can」の違い

違いのギモン

英語で「〜〜できる」と言いたいとき、be able toとcanのどちらを使ったらいいか悩んだことはありませんか?

今回は、両者の違いを説明します。

結論:「be able to」は「能力がある」、「can」は「可能である」

be able toには「〇〇をする能力がある」というニュアンスがあるのに対し、canは純粋に「〇〇をすることは可能だ」ということを表しているイメージです。

「be able to」をもっと詳しく


「be able to」は「できる」という意味の言葉ですが、その中でも特に「何かをする能力がある」というニュアンスを含みます。

これはableに、「できる」のほかに「有能な」という意味があるところからも感じ取ることができます。

そのため、be able toは、canに比べて文語的でもあります。とりわけ会話の中では、be able toしか使えない場合以外はcanを使う方が無難です。

be able toしか使えない場合

以下の場合は、canを使うことができません。

①助動詞と一緒に使う場合

willやmightなどの助動詞と一緒に使いたい場合、canを使うことができません。canも助動詞であり、助動詞を2つ並べて使うことができないためです。このときはbe able toを使いましょう。

また、haveも助動詞に入るため、完了形の場合もbe able toを使います。

②不定詞toの後ろで使う場合

want toやneed toと一緒に使う場合も、be able toを使います。

③過去に1回限りでできたことを表す場合

canの過去形couldには仮定や婉曲の意味があるため、誤解を防ぐために、過去に一回限りでできたことを表したい場合はbe able toを使います。シンプルに過去形を使って表しても問題ありません。

なお、「過去に〜〜する能力があったんだ」ということが言いたい場合は、couldを使うこともできます。ここだけは「結論」でご紹介した基本的な意味と逆の使い方になりますので、注意が必要です。

 

上記3つに該当する場合は、be able toを使いましょう。その他はほぼcanを使い、堅いニュアンスをしっかり出したいときなどに稀にbe able toを使う、というイメージです。

「be able to」の使い方の例

上記①〜③と対応した例文をご紹介します。

  1. You will be able to eat breakfast in ten minutes.
  2. I want to be able to speak Japanese.
  3. He was able to speak fluently that day.

①の例文は、「あと10分で朝ごはんができあがるよ」という意味の文章です。willと一緒に使っているので、canではなく、be able toを使っています。

②は「日本語が喋れるようになりたいなあ」という文で、これはwant toと一緒に使っているので、be able toの方を使っています。

 

③の文は、「あの日、彼は流暢(りゅうちょう)に喋ることができた」という意味です。「あの日はできた(けど他の日についてはわからない)」という、過去に起きた出来事についての文章であるため、couldではなくwas able toを使っています。

もし③を過去形のみで書き換えるのであれば、「He spoke fluently that day.」のようになります。意味はbe able toを使ったときと大きくは変わらないので、迷ったら単純に過去形を使うと良いでしょう。

このように、①〜③のようにcanを使うと不自然になる場合は、be able toを選びます。

「can」をもっと詳しく


canはシンプルに「何かが可能かどうか」を表す単語です。そこから派生し、「能力(できるか)」、「許可(してもいいか)」、「依頼(してもらえるか)」の3つの意味を持つようになりました。

非常に使い勝手の良い単語であり、文章中でも口頭でも使えます。be able toではなくてはいけないとき以外は原則canで問題ないです。その中でもcanが好まれる状況があるため、ご紹介します。

canが好まれる場合

①受動態の場合

受動態の場合は、canが好まれます。be able toには「能力がある」という能動的なニュアンスがあるためです。

同様に、物が主語の場合も多くはcanが使われます。

②話している最中に使う場合

会話など、口頭で使う場合はcanが望ましいです。be able toを使っても間違いではありませんが、少し形式張った印象になります。フランクな場であればあるほどcanが好まれます。

③知覚動詞とともに使う場合

seeやhearなどの知覚動詞とともに使う場合もcanが好まれます。知覚動詞は人間に備わった感覚に関して使う動詞であるため、そもそもの能力があるかないかについて言及するbe able toとはあまり一緒に使いません。

また、「今見えています」などの形で、知覚動詞を現在進行形にしたいときも、canを使います。

④過去の能力について表す場合

couldを使うと、過去の能力について表すことができます。こちらはbe able toを使っても問題がないことも多いです。

「can」の使い方の例

こちらも上記①〜④と対応した例文をご紹介します。

  1. This ball can be kicked.
  2. You can eat this chocolate.
  3. I can see your face.
  4. He could swim when he was in elementary school.

①の例文は、「このボールは蹴ってもいいよ」という意味の文章です。”You can kick this ball.” を、This ballを主語にして受動態で書き換えた文章になります。

これでbe able toを使おうとすると、”This ball is able to be kicked.” となり、「このボールには蹴られる能力があります」といったニュアンスの文章になってしまうため、canを使う方が好ましいです。

②の文は、「このチョコ、食べていいよ」と、フランクに相手に勧めている文です。これもbe able toを使うと「このチョコを食べる能力が君には備わっているよ」というような文章になってしまうため、canの方が適切です。

 

③は「(今)あなたの顔が見えています」という意味の文章です。現在進行形的なニュアンスも有している文章ですね。

④の例文はcanの過去形couldを使っており、「彼は小学校の頃は泳ぐことができた」という文です。

これをbe able toを使って書き換えると、”He was able to swim when he was in elementary school.” となり、問題なく文章として成立します。このような場合はどちらを使っても構いません。

このように、多くの場合でcanを使うことができます。

まとめ

以上、この記事では、「be able to」と「can」の違いについて解説しました。

  • be able to:何かをする能力がある
  • can:何かが可能である
例文とあわせて理解すると、イメージの違いが掴みやすくなります。