「キャンパス」とは?大学に関する意味から使い方や英語や類語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「キャンパス」です。

「キャンパス」の意味・使い方・語源・類義語などについて分かりやすく解説します。

☆「キャンパス」をざっくり言うと……

英語表記キャンパス(campus)
意味大学の構内・敷地、または大学
語源ラテン語の campus,camp
類義語カレッジ、ユニバーシティ、スクール
ワンキャンパス学習院大学、成蹊大学、国際基督教大学など
複数のキャンパス東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学など

「キャンパス」とは?

キャンパス(campus):大学の構内・敷地、または大学

「キャンパス」の意味を詳しく


「キャンパス」とは、大学の構内・敷地、または大学を意味するカタカナ語です。

基本的には、大学の構内・敷地を意味しますが、大学そのものを意味することもあります。

日本において、大学の規模によっては、複数の「キャンパス」を有しています。「キャンパス」が複数ある大学の場合、学部や学年によって通う「キャンパス」が異なるなどします。

ちなみに、一つのキャンパスしか有していないことを「ワンキャンパス」と呼びます。

 

「キャンパス」を複数有する大学は、位置している土地の名前を用い、それぞれ「(土地名)キャンパス」という名称を付け、区別をしています。

「キャンパス」が大学そのものを意味する時は、「キャンパスノート」「キャンパスライフ」のように、「キャンパス」と何かしらの語句を組み合わせる場合が多いです。ちなみにそれぞれ順に、「大学ノート」「大学生活」を意味します。

 

ただ、「オープンキャンパス」は、大学の施設を公開するものとも、大学そのものを公開するものとも捉えることができます。

このように「キャンパス」が、「大学の構内・敷地」と「大学そのもの」のどちらの意味で使われているのかを、厳密に区別する必要がないことも多いのです。

「キャンパス」の使い方

  1. 通っている大学のキャンパスのことをものすごく気に入っている。
  2. 大学は人数が多いので、キャンパスですれ違う人はほとんど見知らぬ人だ。
  3. 自分の大学の野球部をキャンパスグッズを身に着けて応援する。

「キャンパス」の語源

キャンパスの語源はラテン語の campus, camp です。ラテン語の campus, camp には、「野原」という意味があります。

次第に、軍事目的で「野原」に兵隊を置き訓練することを camp と表記するようになりました。ちなみに現在、日本語でも使われている「キャンプ」の語源となっています。

1303年、イタリアの camp の跡地に、現在でも伝統校として存在するローマ大学が設立されました。

これが由来で、英語で campus は、大学の構内・敷地を意味するようになり、日本でもカタカナ語として使われるようになりました。

「キャンパス」の類義語

キャンパスには以下のような類義語があります。

  • カレッジ:大学、単科大学、総合大学を構成する学部
  • ユニバーシティ:総合大学
  • スクール:学校

「単科大学」は単一の分野の教育や研究を行う大学を指し、「総合大学」は複数の分野の教育や研究を行う大学です。

「単科大学」は学部が一つである場合が多く、「総合大学」には多岐にわたる分野の学部があるのが特徴です。

「ワンキャンパス」の大学の例

ワンキャンパスの大学の例は以下の通りです。

  • 学習院大学
  • 成蹊大学
  • 国際基督教大学(ICU)

複数のキャンパスを有する大学の例

複数のキャンパスを有する大学の例は以下の通りです。

  • 東京大学:本郷キャンパス、駒場キャンパス、柏キャンパス、白金台キャンパスなど
  • 早稲田大学:早稲田キャンパス、戸山キャンパス、西早稲田キャンパス、所沢キャンパスなど
  • 慶應義塾大学:三田キャンパス、日吉キャンパス、湘南藤沢キャンパス、矢上キャンパスなど

まとめ

以上、この記事では「キャンパス」について解説しました。

英語表記キャンパス(campus)
意味大学の構内・敷地、または大学
語源ラテン語の campus,camp
類義語カレッジ、ユニバーシティ、スクール
ワンキャンパス学習院大学、成蹊大学、国際基督教大学など
複数のキャンパス東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学など

「キャンパス」は大学の敷地や構内、または大学そのものを意味するものでした。意味を厳密に区別しなくてもよい場合も多いことは、ぜひ押さえておきましょう。

語源が「野原」という点について意外に思った方も多いのではないでしょうか。調べてみると、思いもよらぬ言葉が語源となっているということは珍しくありません。

言葉を語源からさかのぼってみるというのは、言葉の楽しみ方の一つと言えますね。