「デカフェ」「カフェインレス」「ノンカフェイン」は「元々の素材に含まれているカフェインの量」が異なります。
みなさんはコーヒーやエナジードリンクを飲みますか?
こういったものを飲む理由としては、眠気覚ましにカフェインを摂取したいということが多いですよね。
しかし、最近では「デカフェ」や「カフェインレス」「ノンカフェイン」など、カフェインを減らした飲み物が流行ってきています。
今回は、「デカフェ」「カフェインレス」「ノンカフェイン」の違いについて解説します。
このページの目次
「デカフェ」と「カフェインレス」「ノンカフェイン」の違い
「デカフェ」「カフェインレス」「ノンカフェイン」の違いは、元々の素材に含まれているカフェインの量です。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
- デカフェ:
本来カフェインを含んでいる飲料や食べ物からカフェインを取り除いたもの - カフェインレス:
元々のカフェインの含有量が、普通より少ないもの - ノンカフェイン:
元々カフェインが全く含まれていないもの
「デカフェ」の意味
デカフェとは、本来カフェインを含んでいる飲料や食べ物からカフェインを取り除いたものを指す言葉です。
また、元々カフェインを添加していた飲食物から、カフェインの添加を抜いた飲食物」を指すこともあります。
そして、デカフェはフランス語が由来となっており、デカフェの「デ」はフランス語で「抜く」という意味があります。
カフェインを取り除く方法
デカフェは様々な方法によって行われています。
主な方法としては、以下のようなものがあります。
- 超臨界二酸化炭素抽出法
- 有機溶媒抽出法
- 水抽出法
- 液体二酸化炭素抽出法
この中でも近年では、超臨界二酸化炭素抽出法という方法が使われています。
超臨界二酸化炭素抽出法とは、高圧下で超臨界状態や液体になった二酸化炭素を用いて飲食物に含まれているカフェインを抽出するという方法です。
この方法は、従来までの方法と比べて、以下のようなメリットがあります。
- カフェインを効率的に抽出できる
- ショ糖など、他の成分を逃しにくい
「カフェインレス」の意味
カフェインレスは、元々のカフェイン含有量が少ないものを指す言葉です。
一般的に、カフェインの含有率が0.1%以下のものを指して、カフェインレスという言葉が使われます。
カフェインレスコーヒーについて
カフェインレスの商品として有名なものに、カフェインレスコーヒーがあります。
カフェインレスコーヒーは、その定義が細かく定められているのが特徴です。
全国公正取引競技連合会によると、カフェインレスコーヒーは「カフェインが90%以上取り除かれたコーヒー飲料」と定められています。
カフェインレスコーヒーは、通常のコーヒーと比べ、以下のようなメリットがあります。
- 寝る前に飲んでも睡眠を妨げない
- 妊娠中でも飲むことができる
寝る前に飲んでも睡眠を妨げない
通常のコーヒーにはカフェインが多く含まれているため、寝る前に飲むと眠気が覚めてしまいます。
しかし、カフェインレスコーヒーはカフェインの量が少ないため、睡眠を邪魔する影響を抑えながら、コーヒーの風味を楽しむことができるのです。
妊娠中でも飲むことができる
コーヒーに多く含まれるカフェインは、胎児や幼い赤ちゃんに悪影響を及ぼすことがあります。
そのため、妊娠中や授乳を行っている際には、カフェインが多く含まれている物は摂取しないほうがいいとされています。
しかし、カフェインレスコーヒーはカフェインの量が少ないため、妊娠中でも安心してコーヒーの風味を楽しむことができるのです。
「ノンカフェイン」の意味
ノンカフェインは、元々カフェインが全く含まれていないものを指す言葉です。
そのため、コーヒーや緑茶など、原料であるコーヒー豆や茶葉などに必ずカフェインが含まれている飲料物に関しては、ノンカフェインのものが存在しません。
ノンカフェインなものが存在する飲料としては、以下のようなものがあります。
- 麦茶
- はと麦茶
- そば茶
- ハーブティー
- ルイボスティー
カフェインのメリットとデメリット
ここまでカフェインの量を減らしている飲食物について説明してきましたが、そもそもカフェインとは一体どのようなものなのでしょうか。
カフェインとは、脳内のアデノシンという箇所に働きかける物質です。
カフェインのメリットとしては、以下のようなものがあります。
- 眠気覚まし
- 痛み止め
- 利尿作用
- 運動能力向上
- 体脂肪減少
- カルシウム放出
- 依存性・中毒性が強い
- カフェイン中毒になる可能性がある
- イライラ・倦怠感の要因となる
- 不眠の原因となる
- 肌荒れする
- 胃の調子が悪くなる
- 心拍が安定しなくなる
また、海外ではカフェインの摂取量に関して規制を設けている国も存在します。
カナダでは健康な大人が1日あたり300mg、妊娠中の女性が1日あたり300mgまでと定められています。
ちなみに、コーヒー1杯に含まれるカフェイン量は100ml前後です。
しかし、日本では特に規制は課されていません。
まとめ
以上、この記事では、「デカフェ」「カフェインレス」「ノンカフェイン」の違いについて解説しました。
- デカフェ
元々カフェインが含まれていたものを取り除いたもの - カフェインレス
元々のカフェインの含有量が、普通より少ないもの - ノンカフェイン
元々カフェインが全く含まれていないもの
含まれているカフェイン量にも差があるため、用途に合わせて適切なものを選ぶようにしましょう。