ことわざ「油を売る」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「油を売る(あぶらをうる)」です。

この記事では、「油を売る」の、意味、使い方、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

今回ご紹介する「油を売る」とは、あくまでもことわざです。本当に油を販売するという意味ではありませんので注意してください。

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「油を売る」の意味をスッキリ理解!

油を売る:無駄話をして、仕事を怠(なま)けること

「油を売る」の意味を詳しく


「油を売る」とは、無駄話をして仕事を怠けることを意味します。

元々は無駄話をして怠けることだけを指していましたが、現在では寄り道やスマホ、たばこなど、仕事と関係の無いことをして、仕事を怠けることも指して使われています。

日常でも「油を売る」は多く使用され、多い場面は怠けている人に対して注意するときです。しかし、「油を売る」の意味を理解していない人に、この言葉を使って注意しても全く意味無いですし、注意された方もどういうことか全くわけわからなくなるので注意が必要です。

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「油を売る」の使い方

  1. 仕事をしないで油を売っていたら、先輩に非常に怒られた。
  2. 油を売ってないで、早く仕事に戻りなさい。
  3. 時間が余ったので、油を売って過ごしていた。

➀では、仕事をせずに怠けているという意味で使われています。

➁では、怠けている人、仕事とは別のことをしている人に対して注意する場面で使用されています。

➂は、仕事を怠けているような場面ではなく、無駄話をして時間を過ごすという意味で使われています。

「油を売る」の由来

「油を売る」の由来は、江戸時代の行商人(ぎょうしょうにん)にあったと言われています。行商人とは、商人の中でも、店舗を持たずにあちこち移動しながら品物を売り歩く商人です。

江戸時代、油は照明の器具である行灯(あんどん)や、女性の髪の整髪料に使用されていました。いわば、江戸時代において油は必需品です。

 

行商人は、油が売れると、自分が持っている油の入った桶(おけ)から、柄杓(ひしゃく、液体をすくうための道具)を使って、客が持参する容器に移します。

しかし、当時の油は現在と比較して粘度(ねんど、粘り気)が強く、容器に移し替えるのに時間がかかったのです。

 

油を自分の桶から、客の容器にそそぐ間、行商人は客と世間話をするなどして時間を過ごしていました。仕事中であるにも関わらず、世間話をして時間を過ごしている様子が、仕事を怠けているように見えたというところから、現在のような意味になったと言われています。

行商人からしたら、決して怠けているわけではなく、油を移し替え終わるまでの時間を世間話で埋めているに過ぎなかったのです。

しかし、他の人から見れば、仕事を怠けていると見られてしまい、「油を売る」は現在、別のことをして仕事を怠けているような人に対して使われるようになりました。

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「油を売る」の類義語

「油を売る」には以下のような類義語があります。

  • 道草を食う(みちくさをくう):まっすぐ帰らずに、途中で寄り道したり関係の無いことをしたりして時間を費やすこと。
  • お門違い(おかどちがい)なことをする:本来のこととは違うことを行うこと。本来の場所や対象が違うこと。
  • 不精する(ぶしょうする):面倒くさがって、やるべきことをやらないこと。

「油を売る」の英語訳

「油を売る」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Shoot the breeze.
    (無駄話をする。)
  • Loaf around.
    (何もせずぶらぶらする。)
  • Idle one’s time away.
    (何もせず時間を過ごす。)
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まとめ

以上、この記事では「油を売る」について解説しました。

読み方 油を売る(あぶらをうる)
意味 無駄話や他のことをして、仕事を怠けること
由来 江戸時代の油を売り歩く行商人
類義語 道草を食う、お門違いなことをする、不精するなど
英語訳 Shoot the breeze.(無駄話をする。)

「油を売る」が、なぜ仕事を怠けるという意味になったのかについて、由来を知ることで納得できたのではないでしょうか。

江戸時代の油を売る行商人は、怠けているわけではないのにそのように見られて、ことわざにまでなってしまったのは気の毒にも思えます。

皆さんは、できるだけ「油を売ら」ずに仕事に取り組みましょう。

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