今回ご紹介する言葉は、四字熟語「文武両道(ぶんぶりょうどう)」です。
言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「文武両道」をざっくり言うと……
読み方 | 文武両道(ぶんぶりょうどう) |
---|---|
意味 | 勉学とスポーツの両方で優れていること、またはそのような人 |
由来 | 学問、文芸、武道に優れていること |
類義語 | 文武二道、文武不岐、文武兼備など |
英語訳 | good at both sports and studies(スポーツと勉強の両方に優れている) |
「文武両道」の意味をスッキリ理解!
「文武両道」の意味を詳しく
文武両道とは、勉学とスポーツの両方で優れていること、もしくはそのような人を指します。
つまり、「文」は勉学を意味し、「武」はスポーツのことを意味します。
「両道」は二つの道という意味です。「文武」の後につながることで、「二つの道において努力して、秀でていること」となります。
「文武両道」の使い方
- 彼はサッカー部の部長で、かつ成績が学年トップだ。文武両道とはまさに彼のことである。
- 私は小さい頃から、両親に「文武両道に頑張りなさい」と言われてきた。
- 成功者が必ずしも文武両道であるとは限らないから、自分の得意分野を伸ばすべきだ。
②の例文では、両親は勉強とスポーツ、どちらも偏りなく努力してほしいと思っていたことがわかります。
③の例文では、成功者とは何かの分野で超越的に秀でている人のことなので、必ずしもバランスよく全てにおいて優れている必要はないと述べています。
「文武両道」の由来
文武両道の「文」とは、現在では「勉強」という意味で使われています。しかし、「文」の本来の意味には、学問に加えて文芸も含みます。
文芸とは、絵を描くことや、和歌を詠むこと、そして茶道など、多岐にわたります。
そして、「武」とは剣術や柔術、弓術などの武道を指しました。
つまり、文武両道とは、以前は「学問」「文芸」「武道」の三点において優れている人のことを示していました。
また、鎌倉時代に書かれた『平家物語』の中で「あっぱれ、文武二道の達者かな」という言葉があります。
ここから、当時から文武両道であることは称えられるべき素晴らしいことと見なされたことがわかります。
「文武両道」の類義語
文武両道には以下のような類義語があります。
- 文武二道(ぶんぶにどう):学問と武芸の両方に秀でていること
- 文武不岐(ぶんぶふき):学問と武道とは一体となっていること
- 文武兼備(ぶんぶけんび):学問と武道の両方にすぐれた能力があること
「文武両道」の英語訳
文武両道を英語に訳すと、次のような表現になります。
- good at both sports and studies
(スポーツと勉強の両方に優れている)
まとめ
以上、この記事では「文武両道」について解説しました。
読み方 | 文武両道(ぶんぶりょうどう) |
---|---|
意味 | 勉学とスポーツの両方で優れていること、またはそのような人 |
由来 | 学問、文芸、武道に優れていること |
類義語 | 文武二道、文武不岐、文武兼備など |
英語訳 | good at both sports and studies(スポーツと勉強の両方に優れている) |
現代では勉強とスポーツさえできればオールマイティに優れていると思われがちですが、以前はそうではなかったことがわかりました。
私達も、絵画や文学、音楽などの文化的な活動も大事にしたいですね。