日本語にはさまざまな熟語がありますが、その中には漢字が入れ替わるだけで意味や読み方が変わってしまうものもあります。
例えば、「平和」が争いがなく穏やかな状態を指すのに対して、「和平」は争っていた国同士が仲直りすることを指します。
また、読み方が変わってしまうものとしては「凸凹」と「凹凸」があげられます。みなさんはどちらが「でこぼこ」でどちらが「おうとつ」だかわかりますでしょうか。
今回はそんな「凸凹」と「凹凸」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:読み方が違う
まず、「凸凹」は「でこぼこ」という訓読みをします。
一方、「凹凸」は「おうとつ」という音読みをします。
「凸凹」をもっと詳しく
凸凹は「でこぼこ」という訓読みをします。
そして、表面に高低があって平らでないことを表しています。
また、「でこぼこコンビ」など、不揃いであるという意味で使われることもあります。
そして、「凸凹」と表記されることは少なく、「でこぼこ」のようにかな表記されることが多いでしょう。
これは、「でこぼこ」という読み方が常用漢字表には載っていないからです。
そのため、新聞や公文書や教科書などではそもそも「凸凹」と漢字表記することはできません。
ただ、友達に手紙を書く時に使うのは大丈夫です。
ちなみに、「凸凹」には「でこぼこ」のほかにも「だくぼこ」、「とつおう」などの読み方があります。
そして、名詞で使われることもありますが、副詞や形容動詞として使われることもあります。
例えば、「私たちはでこぼこな道を通った」と言った場合、これは副詞として使われています。
「凹凸」をもっと詳しく
凹凸は「おうとつ」という音読みをします。
これは凸凹の漢語的な表現で、意味は同じです。
ただ、凹凸は漢字表記で使われることが多く、おしゃべりなどで用いられることはあまりありません。文章などでよく使われます。
「さっき通ってきた道には凹凸があってさー」とはあまり言いませんよね。
そして、凹凸は名詞でのみ使われます。
まとめ
以上、この記事では、「凸凹」と「凹凸」の違いについて解説しました。
- 凸凹:「でこぼこ」という訓読みをする
- 凹凸:「おうとつ」という音読みをする
「凸凹」と「凹凸」に使われている漢字はあまり漢字に見えない不思議な文字ですよね。実は画数はどちらも 5 画なのだそうです。
これらの漢字についてさらに調べてみると面白いかもしれません。