「BS」と「CS」の違いとは?アンテナ・チャンネルまで解説

違いのギモン

テレビで見られる番組には、地上波の番組のほかにも、「BS」や「CS」がありますよね。

ところで、みなさんは「BS」と「CS」を同じようなものだと思っていませんか。実は、「BS」と「CS」にはきちんと違いがあったんです。

そこで、今回は「BS」と「CS」の違いについて解説していきたいと思います。

結論:衛星が違う

「BS」と「CS」はどちらも人工衛星からデータを送信することで放送を行っていますが、放送に使われる衛星が違います。

「BS」では放送衛星を用いていますが、「CS」では通信衛星を使用しているのです。

「BS」をもっと詳しく

BSでは放送衛星を用いて放送をしています。BSとは “Broadcast Satellite” の略で、日本語では放送衛星という意味です。

この衛星はもともと、一般向けの放送のために打ち上げられました。

そして、赤道上空3600kmにある静止衛星です。静止衛星とは地球の自転と同じ方向・同じ速度で動き、地上からは止まっているように見える衛星のことです。

ここからは、BSの歴史、アンテナ、チャンネル、視聴料について詳しく見ていきましょう。

BSの歴史

日本では1986年に初めてBSのための人工衛星が打ち上げられ、1989年にはNHKが本格的にBS放送を開始しました。

そして、1991年にはWOWOWもBS放送を開始します。

また、1994年にはハイビジョン放送が開始され、BSの画質が大きく改善されました。

BSのアンテナ

BSのための人工衛星は東経110°の軌道上にあるため、それに対応した受信機が必要です。

ただ、地上波でNHKを受信できる人はBS放送も受信することができるので、BS放送のため特別に何かをする必要はありません。

BSのチャンネル

BSの放送はNHKや主な民放各社など、地上波の放送も行っている会社も多く、放送内容も地上波と似ています。

そして、CSと比べて高画質のハイビジョン放送が多いという特徴があります。

BSの視聴料

BSの視聴料ですが、民放の番組は基本的に無料です。しかし、その代わりCMが流れます。

一方、NHK、WOWOW、スターチャンネルの番組を見るためには、別途有料の契約が必要になります。その代わり、これらの番組ではCMは流れません。

これらの特徴は地上波の放送と似ていますよね。

「CS」をもっと詳しく

CSは通信衛星を用いて放送を行っています。CSとは “Communication Satellite” の略で、日本語では通信衛星という意味です。

CSは通信を目的とした衛星で、もともとは国から認可を受けた企業のみを対象とする衛星でした。

しかし、1989年に放送法が改正され、一般向けの放送ができるようになりました。

ちなみに、これに先立つ1964年の東京オリンピックはCSで世界に放送されていました。

また、CSには衛星からの送信出力は低いが、中継機が多いという特徴もあります。

ここからは、CSのアンテナ、チャンネル、視聴料について詳しく見ていきましょう。

CSのアンテナ

CSの人工衛星は当初、東経124°、128°の軌道上にありました。なので、BS用の受信機とは別に、CS専用の受信機が必要でした。

しかし、2010年、総務省がBS、CS放送の普及のため東経110°の軌道上に新しい人工衛星を打ち上げました。これにより、110°CSに対応するBSアンテナと、1台のチューナーを買えば、どちらも受信できるようになりました。

ちなみに、最近のテレビはチューナーが内臓されている場合も多いので、その場合にはチューナーを買う必要はありません。

テレビを買う際には、チューナーが内臓されているかどうかも確認しておくべきでしょう。

CSのチャンネル

CSはBSと比べて、番組の数が多く、専門性も高いという特徴があります。

例えば、ずっと映画を流しているチャンネルもあれば、ずっとサッカーの中継をしているチャンネルもあります。

そして、以前はスカパー以外のCSもありましたが、現在の日本でCS放送をしているのはスカパーだけです。

スカパーは正式にはスカイパーフェクトコミュニケーションズという会社名ですが、これが受託放送事業者になっています。

そして、そのもとで150を超える放送事業者が専門のチャンネルを展開しています。

CSの視聴料

CSを視聴するためにはスカパーとの契約が必要です。そのため、お金はかかりますが、その代わりにCMはありません。

ちなみに、スカパーには110°の人工衛星を使う「スカパー!」と124°、128°の人工衛星を使う「スカパー!プレミアムサービス」とがあります。

プレミアムサービスの契約をすると、「スカパー!」のチャンネルを含めて多くの番組を見ることができますが、料金は高めです。

その上、124°、128°の人工衛星に対応したアンテナを取り付けなければなりません。

まとめ

以上、この記事では、「BS」と「CS」の違いについて解説しました。

  • BS:放送衛星を使って放送している
  • CS:通信衛星を使って放送している

BSとCSは違うものだったんですね。この違いを友達に自慢してみるのもいいかもしれません。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。