心理学用語「割れ窓理論」とは?意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「割れ窓理論(われまどりろん)」です。

言葉の意味、具体例、提唱者、英語訳についてわかりやすく解説します。

 

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「割れ窓理論」の意味をスッキリ理解!

割れ窓理論(われまどりろん)小さな不正・犯罪を徹底的に取り締まることで大きな不正・犯罪を防ぐことができるという理論

 

「割れ窓理論」の意味を詳しく

割れ窓理論は小さな不正・犯罪を徹底的に取り締まることで大きな不正・犯罪を防ぐことができるという理論です。

建物の窓が壊れているのを放置している町は、犯罪率が多くなるという考えからこの名前が付けられました。

「割れ窓理論」が起こる理由

建物の窓が割れているのを放置すると、犯罪率が高くなるという考えは次のような理由に基づいています。

まず、建物の窓が割れたまま放置されているのは、その地域に対して注意を払っている人がいないというサインになります。

それを見た人々はごみのポイ捨てや信号無視などの小さな犯罪を犯すようになります。住民のモラルがどんどんと下がっていきます。

その悪循環が続き、最終的には凶悪犯罪を含めた犯罪の発生率が上がるのです。

「割れ窓理論」を使って不正を防ぐ方法

この理論の仕組みを理解すれば、それを利用して大きな不正を防ぐ方法もわかります。

小さな不正が大きな不正につながるのですから、最初の小さな不正を取り締まればいいのです。

具体的にはポイ捨てなどの軽微な犯罪も取り締まることや、公共空間をきれいに保つことなどです。壁の落書きを消したり公衆トイレをきれいに保つことで犯罪の発生率を抑えることができるのです。

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「割れ窓理論」の具体例

実際にこの理論を証明するような実験が世界中で行われています。

まず、郵便受けに現金の入った封筒を入れておき、被験者がそれを盗むかどうかという観察実験が行われました。

郵便受けの周りに落書きがあったりごみが捨ててあったりと、汚れていた場合には現金が盗まれる確率は25%でした。それに対して郵便受けやその周りがきれいであった場合には半分以下の13%にも減少しました。

また、ニューヨークは過去に非常に治安が悪いと言われていた時期がありますが、市長は「割れ窓理論」を利用して治安を改善しようとしました。ジュリアーニ市長は、当時多発していた地下鉄の無賃乗車を徹底的に取り締まりました。

すると取り締まるにつれて地下鉄内の無賃乗車以外の犯罪も減っていき、ついにはニューヨーク内で起こっていた凶悪犯罪の発生件数も減少したのです。

「割れ窓理論」の提唱者

「割れ窓理論」を提唱したのは、アメリカの犯罪学者であるジョージ・ケリングです。

また、「割れ窓理論」という名前はジョージ・ケリングと心理学者のジェイムズ・ウィルソンが1982年に発表した論文の中で初めて使われました。

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「割れ窓理論」の英語訳

「割れ窓理論」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Broken Windows Theory
    (割れ窓理論)

アメリカの学者が提唱した理論なのでもともとは英語名でした。それを日本語訳した言葉が「割れ窓理論」です。日本ではほかにも「壊れ窓理論」「破れ窓理論」「ブロークン・ウィンドウ理論」などと呼ばれることがあります。

まとめ

以上、この記事では「割れ窓理論」について解説しました。

読み方割れ窓理論(われまどりろん)
意味小さな不正・犯罪を徹底的に取り締まることで大きな不正・犯罪を防ぐことができるという理論
提唱者ジョージ・ケリング
英語訳Broken Windows Theory(割れ窓理論)

「割れ窓理論」は凶悪犯罪などよりも小さな事例にも当てはめることができます。地域をきれいに保つことが安全な地域づくりにつながるのです。身の回りのできることからやっていきましょう。

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