「ブロッコリー」と「カリフラワー」はスーパーでもお馴染みの野菜ですよね。
形状が似ている両者には、違いがあります。色が違うことはもちろんですが、そのほかの違いを説明できますか?
そこで今回は、「ブロッコリー」と「カリフラワー」の違いを徹底解説します。
結論:色だけでなく、栄養素も異なる
「カリフラワー」は主に白色で、ビタミンCが豊富な淡色野菜です。
「ブロッコリー」をもっと詳しく
「ブロッコリー」は、アブラナ科、つまりキャベツの仲間にあたる野菜です。鮮やかな緑色が特徴で、食事の彩りとして使用されることも多いですよね。
ブロッコリーは、野生のキャベツの花蕾(からい(花のつぼみ))が大きくなったものが起源とされています。肥大化したキャベツの花蕾は地中海周辺で、紀元前2000年頃から食べられていたとも言われています。
ブロッコリーの花芽は、収穫後に白や黄色の花を咲かせるときもあります。花が咲いてしまうと、味が落ちてしまうので、注意しましょう。
ブロッコリーは、カリフラワーに比べ、βカロテンや葉酸を含んでおり、総合的な栄養素が高いと言われています。
βカロテンは、美容や健康維持、老化防止などに役立ち、ブロッコリーにはカリフラワーの50倍含まれています。葉酸は、胎児の脳や脊髄(せきずい)、中枢神経系に重要な神経管の形成に関わる栄養素で、妊婦さんや妊娠を望む女性には欠かせません。
ビタミンCに関しても、カリフラワーよりブロッコリーの方が、多く含まれています。しかし、ブロッコリーのビタミンCは水に溶けやすいため、茹でた後のビタミンC量はカリフラワーの方が多く含まれています。
ブロッコリーの栄養素を逃さないようにするためには、さっと短時間で茹でたり、電子レンジを活用したりするとよいとされています。
「カリフラワー」をもっと詳しく
「カリフラワー」も 「ブロッコリー」と同様、アブラナ科に属する野菜です。カリフラワーは、白色がほとんどですが、緑やオレンジ色のものもあります。
ブロッコリーが突然変異し、花蕾が白色になったものが起源だとされています。現在のカリフラワーは、品種改良が行われたものです。
現在は、ブロッコリーの方が見かける頻度が多いですが、日本に先に伝えられたのは、カリフラワーだと言われています。カリフラワーは、第二次世界大戦後、白アスパラガスとセロリとともに「洋菜の三白」と呼ばれ、洋食文化とともに浸透していきました。
カリフラワーのビタミンCは、ブロッコリーと異なり、茹でても失われないことから、カリフラワーを「畑のレモン」と呼ぶこともあります。それだけでなく、食物繊維も豊富に含んでいます。
カリフラワーの花芽から花が咲くことはなく、蕾がしっかり堅く結びついているのも特徴です。
「ブロッコリー」と「カリフラワー」の中間?「ロマネスコ」とは?
「ロマネスコ」も花蕾を食べる野菜です。ブロッコリーとカリフラワーの中間のようなライトグリーン色をしています。
日本ではまだ多く見かけませんが、ヨーロッパでは一般的に販売されており、さまざまな料理に用いられます。
カリフラワーの一種という説やブロッコリーとカリフラワーの掛け合わせてできたという説など、起源はまだ謎に包まれています。
まとめ
以上、この記事では、「ブロッコリー」と「カリフラワー」の違いについて解説しました。
- ブロッコリー:βカロテンを豊富に含む緑色の野菜
- カリフラワー:ビタミンCや食物繊維が含まれる白色にの野菜