「ブランデー」と「ウイスキー」と「バーボン」の違いとは?

違いのギモン

居酒屋やバーに行ったとき、何を飲んでいますか。ビールの人もいれば、カクテルの人もいますし、アルコール度数の高いお酒を飲む人もいますね。

アルコール度数の高いお酒の代表格といえば、「ブランデー」と「ウイスキー」と「バーボン」ですが、この違いはご存知ですか。この記事では、「ブランデー」と「ウイスキー」と「バーボン」の違いについて解説します。

結論:違いは、原料

「ブランデー」と「ウイスキー」と「バーボン」の違いは、原料です。

「ブランデー」は、主にブドウを原料としていて、「ウイスキー」は大麦やライ麦、トウモロコシといった穀物が原料です。「バーボン」はウイスキーの一種で、アメリカのケンタッキー州だけでとれたトウモロコシを原料としています。

「ブランデー」をもっと詳しく


「ブランデー」は、原料にブドウを使った蒸留酒(じょうりゅうしゅ)で、蒸留したお酒を木樽(きたる)で長い期間熟成させることでできるお酒です。

蒸留とは、液体を熱して気体にして、その気体となったものを冷やして、再び液体に戻す作業です。蒸留酒を作るには、まず原料を発酵させて、その後蒸留という作業に移り、アルコールは水よりも早く気体となるので、それを利用することで、純度の高いアルコールを作ることができます。

「ウイスキー」が穀物から糖質を作る作業が必要なのに対して、「ブランデー」は、原料の果物に糖分が含まれているので、その必要がありません。

 

ただ単に「ブランデー」と書いてあった場合の原料は、ブドウですが、そのほかにもリンゴで作ったものや、サクランボで作ったものもあります。

原料となるブドウは、菌の繁殖を抑えるために、酸味の強いユニブランという種類のブドウが使われ、菌が少ないと豊かな香りが残ります。そして、蒸留させてうま味を凝縮させ、樽に入れて熟成させます。熟成させる期間によって「ブランデー」のランクが決まります。

「ブランデー」の一種として、コニャックというフランスのコニャック地方で作られた「ブランデー」がありますが、昔からの製法を守るために、厳しい規定が決められています。

「ウイスキー」をもっと詳しく


「ウイスキー」とは、大麦やライ麦、トウモロコシといった穀物を発酵させ、蒸留したお酒のことで、木樽で長い間熟成させるのは「ブランデー」と同じです。

実は蒸留酒のほとんどは無色透明ですが、色が付いているのは、木樽を焦がしてからお酒を詰め、長い期間保存されることで、木樽の色がお酒に移るからです。

「ウイスキー」には世界5大「ウイスキー」というものがあり、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズがそれにあたります。

「バーボン」をもっと詳しく


「バーボン」とは、「ウイスキー」の一種で、アメリカのケンタッキー州でとれたトウモロコシのみを使用しなければならないという規定があり、主原料の50%~80%がトウモロコシである必要があります。

そのため、「バーボン」という商品を出せるのは、ケンタッキー州の「ウイスキー」のみということになり、有名なブランドは、ワイルドターキーやメーカーズマークです。

「バーボン」に使用する樽は、新品のオークの樽が使われ、その後ワインやワインの一種のシェリー酒で使用されていた樽に移し替えられ、さらに熟成させます。

まとめ

以上、この記事では、「ブランデー」「ウイスキー」「バーボン」の違いについて解説しました。

ここまで解説してきたことをまとめてみます。

  • ブランデー:主にブドウが原料
  • ウイスキー:大麦、ライ麦、トウモロコシが原料
  • バーボン:アメリカのケンタッキー州のトウモロコシが原料

デートなどの話題として覚えておくと、話が盛り上がるかもしれませんよ。参考にしてみてくださいね。