「ブルジョワ」の意味とは?使い方から対義語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ブルジョワ」です。

「ブルジョワ」の意味、使い方、語源、類義語、対義語についてわかりやすく解説します。

☆「ブルジョワ」をざっくり言うと……

英語表記ブルジョワ(Bourgeois)
意味中産階級の市民・資本家階級の人・金持ち・市民
語源「中産階級の市民」という意味のフランス語 “Bourgeois”
類義語ミドルクラス
対義語プロレタリアート

「ブルジョワ」の意味をスッキリ理解!

ブルジョワ(bourgeois):中産階級の市民・資本家階級の人・金持ち・市民

「ブルジョワ」の意味を詳しく

「ブルジョワ」とは、中産階級の市民・資本家階級の人・金持ち・市民のことです。

4つの意味があるのは、時代や使われる場面によって「ブルジョワ」の意味が変化してきたからです。それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

「中産階級の市民」という意味

「ブルジョワ」は、もともと中世で「中産階級の市民」を表す言葉でした。

「中産階級」とは、上流市民である貴族と下層市民である労働者や農民の間に位置した商工業者などの階級のことです。

「資本階級の人」という意味

「ブルジョワ」は、マルクス主義の中で「資本階級の人」という意味で使われます。

マルクス主義とは、カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによって提唱された社会主義思想です。

彼らは、工場などの生産手段を持たない労働者に対比される存在として、生産手段を持つ資本家階級の人をブルジョワと定義しました。

資本家階級の人は、所有する工場などで労働者を働かせるのです。

「金持ち」という意味

「ブルジョワ」は、現代では「金持ち」という意味で使われています。

現金や資産を多く持っている人を「ブルジョワ」と表現したり、贅沢な生活のことを「ブルジョワな生活」などと言ったりします。

「市民」という意味

「ブルジョワ」は、「市民」という意味で使われることがあります。

権力を持った貴族などに対して、権力を持たない一般市民のことを「ブルジョワ」と表します。

権力のない一般市民が、貴族や聖職者などの権力者に不満を持って起こす革命を「ブルジョワ革命」と言います。

18世紀のフランスで、絶対君主体制と身分制度に反発した市民によって起こされた「フランス革命」は、「ブルジョワ革命」の代表例であると言えます。

「ブルジョワ」の使い方

「ブルジョワ」には以下のような使い方があります。

  1. 企業が成功してからは、随分とブルジョワな暮らしをしているらしい。
  2. 当時の特権階級は、ブルジョワ革命を恐れていた。
  3. ブルジョワは労働者を酷使していた。

➊の「ブルジョワ」は、「贅沢」という意味で使われています。

➋の「ブルジョワ」は、「市民」という意味で使われています。

➌の「ブルジョワ」は、「資本階級の人」という意味で使われています。

「ブルジョワ」の語源

「ブルジョワ」の語源はフランス語の “Bourgeois” です。

“Bourgeois” という考えがフランスで生まれたため、語源はフランス語になります。

フランス語の “Bourgeois” は、「中産階級の市民」という意味があります。

「ブルジョワ」の類義語

「ブルジョワ」には以下のような類義語があります。

  • ミドルクラス: 中流、中型、中間的位置、中産階級

「ブルジョワ」の対義語

「ブルジョワ」には以下のような対義語があります。

  • プロレタリアート:賃金労働者階級

「プロレタリアート」には、「生産手段を持たず、賃金をもらって労働する者」という意味があります。

つまり「プロレタリアート」は、マルクス主義での「生産手段を持つ資本家階級の人」という意味の「ブルジョワ」の対義語です。

まとめ

以上、この記事では「ブルジョワ」について解説しました。

英語表記ブルジョワ(Bourgeois)
意味中産階級の市民・資本家階級の人・金持ち・市民
語源「中産階級の市民」という意味のフランス語 “Bourgeois”
類義語ミドルクラス
対義語プロレタリアート

「ブルジョワ」は、現代でもよく使われる言葉ですが、複数の意味があるので注意しましょう。