ボタニカルとは「自然の」という意味です。
SDGsなど、人々の環境に対する意識が高まっています。その中でボタニカルというものが流行しています。
皆さんボタニカルを知っていますか。
この記事では、ボタニカルの意味や使い方、語源などについて詳しく解説します。
☆「ボタニカル」をざっくり言うと……
英語表記 | ボタニカル(botanical) |
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意味 | 植物の |
語源 | 英語“botanical” |
類義語 | 植物学的な 植物由来 オーガニック など |
対義語 | 人工 人為 人造 など |
このページの目次
「ボタニカル」の意味
自然の
例:ボタニカルシャンプーを使う。
ボタニカルは「自然の」という意味ですが文脈によって意味が異なります。
主に以下のような文脈で使われます。
- ファッション
- 化粧品
- お酒
- アート
- インテリア
- ネイル
以下にそれぞれの使い方について解説します。
ファッション
ファッションにおけるボタニカルは、花や葉など自然をモチーフにしたアイテムのことを指します。
花柄だけでなく、葉や茎の柄も含まれる点が重要です。
化粧品
化粧品におけるボタニカルは、植物由来の成分を配合しているという意味です。
ボタニカルコスメやボタニカルシャンプーといった言葉があります。
お酒
お酒におけるボタニカルは、蒸留酒の原料となるハーブのことを指します。
蒸留酒とは?
発酵によってつくった酒を更に蒸留して作る酒。アルコール度数が高い。
アート
ボタニカルアートという芸術のジャンルがあります。
これは、植物を正確に記録するとともに美しさも求めた絵画のことを指します。
インテリア
インテリアにおけるボタニカルとは、植物をモチーフにした様式のことです。
植物柄のインテリアや観葉植物を部屋に設置します。
ネイル
ネイルにおけるボタニカルは、植物柄のネイルのことです。
「ボタニカル」の使い方
ボタニカルは以下のように使うことができます。
- ボタニカル柄のワンピースを着る。
- ボタニカルコスメは割高だが肌にいい。
- ジンを選ぶとき、ボタニカルからこだわる。
①の例文は植物柄のファッションという意味で使われています。
②の例文は植物由来の化粧品という意味で使われています。
③の例文はハーブが原料のお酒という意味で使われています。
「ボタニカル」を使った表現
ボタニカルを使った表現には以下のようなものがあります。
- ボタニカル柄
- ボタニカルモチーフ
- ボタニカルアクセサリー
- ボタニカルネイル
- ボタニカルインテリア
- ボタニカルウェディング
- ボタニカルライフ
「ボタニカル」の語源
ボタニカルの語源は「植物の」という意味の英語 “botanical” です。
英語をそのままカタカナ表記したというわけです。
また、英語の“botanical”は「牧草」という意味のギリシャ語“botane”に由来します。
ここから「植物」を表す英語“botany”が生まれたのです。
“botanical”は「植物の」という形容詞的用法が主ですが「植物」という意味の名詞的用法もあります。
また、形容詞的用法としては“botanic”という語がありますが、特に意味の違いはありません。
関連語に「植物学」という意味の“botany”があります。
「ボタニカル」の類義語
ボタニカルには以下のような類義語があります。
- 植物学的な
植物に関するさま - 植物由来
最初の原料に植物を使っていること - オーガニック
有機農業 - 無添加(むてんか)
防腐剤・着色剤などの添加物を使っていないこと - ナチュラル
自然であること
植物に関する語と健康的であることを表す語があります。
「ボタニカル」の対義語
ボタニカルには以下のような対義語があります。
- 人工
人の力で作ること - 人為(じんい)
人間の力ですること - 人造
人間が作ること - 加工
原料や材料に手を加えること
いずれも人の手によって作られることを指します。
関連語との違い
ボタニカルには以下のような関連語があります。
- オーガニック
- プラント
- ナチュラル
これらの語との違いを解説します。
ボタニカルとオーガニックの違い
オーガニックとは、有機農法のことを指します。
「農薬や添加物を使用せず作られた」という意味です。
そのため、ボタニカルでありながらオーガニックでない場合とオーガニックの場合とがあるのです。
また、最近ではオーガニック = 健康的という認識が流行していますが、必ずしもそうとは限りません。
アレルギーや体との相性などの関係で、人によってはオーガニックが合わない場合もあるのです。
ボタニカルとプラントの違い
プラントは、植物という意味です。
中でも草花など、土に近い場所で生育する植物を指すことが一般的です。
ボタニカルが「植物の」という形容詞であるのに対し、プラントは「植物」そのものを指しているのです。
ボタニカルとナチュラルの違い
ナチュラルは自然という意味です。
ボタニカルが植物に限定しているのに対し、ナチュラルは、やや広い意味を持つのです。
つまり、動作や振る舞いの自然さについてもナチュラルを使うことができるのです。
ボタニカルを生活に取り入れるコツ
ボタニカル生活を始めるときは、以下のことに気をつけましょう。
- 小鉢から始める
- 食べられるものを育てる
- 多肉植物を育てる
- ドライフラワーを飾る
- ボタニカルインテリアを揃える
小鉢から始める
いきなり大きな植物を育てるのは負担が多いです。
まずは置き場所や手入れに困らない小さな観葉植物などから始めるのが良いでしょう。
食べられるものを育てる
ローズやミントなど食べられる植物を育てるのは、収穫の楽しみもあるので良いでしょう。
いずれも育てやすいので初心者にもおすすめです。
多肉植物を育てる
サボテンやアロエなどの多肉植物は枯れにくいので育てやすい植物です。
ドライフラワーを飾る
ドライフラワーであれば育てる必要がありません。
ドライフラワーから始めるボタニカルライフも良いでしょう。
ボタニカルインテリアを揃える
ボタニカルインテリアを使うことでもボタニカルライフは始められます。
カーテンや壁紙などに植物柄を取り入れてもいいでしょう。
「ボタニカル」のまとめ
以上、この記事ではボタニカルについて解説しました。
英語表記 | ボタニカル(botanical) |
---|---|
意味 | 植物の |
語源 | 英語“botanical” |
類義語 | 植物学的な 植物由来 オーガニック など |
対義語 | 人工 人為 人造 など |
今回はボタニカルについて解説しました。
この機会に「ていねいな暮らし」を始めてみてもいいのではないでしょうか。