故事成語「青は藍より出でて藍より青し」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)」です。

意味・使い方・由来・類義語・英訳についてわかりやすく解説します。

スポンサードリンク

「青は藍より出でて藍より青し」の意味をスッキリ理解!

青は藍より出でて藍より青し:弟子が師匠を上回る能力をもつこと

「青は藍より出でて藍より青し」の意味を詳しく

「青は藍より出でて藍より青し」とは、「弟子が師匠を上回る能力をもつ」という意味です。

糸や布を青く染めるには、藍(あい)を使います。実は、藍の葉は全く青くありません。しかし、藍の葉を加工することで、鮮やかな青の染料が作られます。

藍の葉は全く青くありません。

この言葉は、いい意味で使います。弟子の方が優れていれば、次第にその分野は発展していきますよね。

同じ意味で、「出藍の誉れ」(しゅつらんのほまれ)という言葉もあります。「誉れ」というように、弟子が師匠を上回るのは名誉なことなのです。

スポンサードリンク

「青は藍より出でて藍より青し」の使い方

  1. 全国4位のコーチから世界チャンピオンが育つとは、まさに青は藍より出でて藍より青しだ。
  2. 青は藍より出でて藍より青しとはいうが、彼が3ヶ月で師匠を超えたのは驚くことだ。
  3. 天動説を信じたブラーエの弟子・ケプラーが地動説を確立するとは、まさに出藍の誉れだ。

「青は藍より出でて藍より青し」の由来

「青は藍より出でて藍より青し」は、古代中国の思想家・荀子(じゅんし)の言葉に由来します。

彼の著作や発言をまとめた『荀子』の冒頭は、次のような一節で始まります。

君子曰、學不可以已。青取之於藍、而青於藍、冰、水爲之、而寒於水。

[出典:『荀子』勧学篇]

現代語に訳してみましょう。

「君子(模範となる立派な人)がこうおっしゃった。『学問は、これで終わりだと思ってはいけない。青は藍から作られるが、藍よりも青い。氷は水からできるが、水よりも冷たい』と。」

「青は藍より出でて藍より青し」は、元々、学問の重要性を説く文章で使われていた言葉なのです。「学問は絶えず発展していくから、やめることはいけない」と言っているのです。

 

荀子の時代は、様々な思想家が登場した時代です。当時の中国は、春秋戦国時代といって、国同士が勢力争いを繰り広げていました。そのような不安定な社会の中で様々な思想が発展し、豊かな中国文化の土台をつくったのです。

現代でも、科学の発展はとどまるところを知らないかのようです。身近なものの仕組みの理解から始まり、今や目に見えないものの世界も少しづつわかるようになってきました。これからも科学によって新しい発見が行われることでしょう。

スポンサードリンク

「青は藍より出でて藍より青し」の類義語

「青は藍より出でて藍より青し」には、以下のような類義語があります。

  • 氷は水より出でて水よりも寒し
  • 鳶(トビ)が鷹(タカ)を生む:平凡な親から優れた子どもが生まれること

「氷は水より出でて水よりも寒し」は、「青は藍より出でて藍より青し」と出典が同じですね。

「青は藍より出でて藍より青し」の英語訳

「青は藍より出でて藍より青し」を英語訳すると、The scholar may waur the master. となります。

「弟子が師匠よりも優れていることもある」という意味です。例文でも紹介したように、ヨーロッパでも「師匠を上回る弟子」たちによって学問が発展してきました。

ティコ・ブラーエは天文学者として天動説を唱えていました。しかし、弟子のケプラーは、ブラーエの残した観測データをもとに、地動説を確信します。このような出来事の積み重ねで、現在の科学が築かれていると言えるでしょう。

スポンサードリンク

まとめ

以上、この記事では「青は藍より出でて藍より青し」について解説しました。

読み方 青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)
意味 弟子が師匠を上回る能力をもつこと
由来 『荀子』の冒頭「青取之於藍、而青於藍」より。学問を勧める意味で用いている
類義語 「氷は水より出でて水よりも寒し」「鳶が鷹を生む」など
対義語 カエルの子はカエルなど
英語訳 The scholar may waur the master. (生徒が師匠より優れていることもある)

何かを極める上で、師匠は憧れの存在ですよね。師匠をも上回るという意気込みでいれば、きっと何事も上達するでしょう。

スポンサードリンク