心理学用語「黒い羊効果」とは?意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「黒い羊効果(くろいひつじこうか)」です。「黒」と「羊」はいったい何を意味するのでしょうか。

言葉の意味・具体例・由来・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「黒い羊効果」の意味をスッキリ理解!

黒い羊効果(くろいひつじこうか):集団の中でなじめずにいる人を排除しようとする心の動きのこと

「黒い羊効果」の意味を詳しく

黒い羊効果とは、集団の中で上手く溶け込むことが出来ていない人を、集団の一員として認めずに排除しようとすることを言います。

 

この黒い羊効果には、内集団バイアスというものが大きく影響しています。

内集団バイアス:自分たちが所属している組織の方が、その他の組織よりも優れていると思うこと

人には、自分たちが所属している組織が優れていると思いたい、という特徴があります。この考えを維持するため、他の組織と自分たちの組織を比べ、自分たちの方が優れている点を探そうとする傾向にあります。

そのため、自分たちの組織には劣っている点がないか、ということを特に意識するようになります。

 

その結果、自分たちの組織の中に馴染めていない人がいる場合、「自分たちの組織は〇〇がいるせいで一体感が無くなり、他の組織に劣っている。〇〇を追い出そう」という心理になっていってしまいます。

こうした心理状態の変化から、同じ組織に所属している人間であっても、仲間扱いされない人が出てきます。その人は、次第に邪魔者扱いされてしまうのです。

以上が、黒い羊効果の正体です。

 

また、黒い羊効果によって、邪魔者扱いされている人以外の一体感は増していきます。そのため、黒い羊効果が進めば進むほど、組織内で孤立を深める結果となってしまいます。

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「黒い羊効果」の具体例

黒い羊効果の代表例として最も考えやすいのは、いじめです。

いじめは、自分の学級や団体の中で合わないと感じる人を、他の人が邪魔者とみなして訳もなく攻撃する、というものであり、黒い羊効果が働いている典型例です。

また、SNSにも黒い羊効果が働く例があります。自分たちの会話の一部分をSNSに晒し、会話の相手に無関係の人たちからも非難を浴びせようとすることも、黒い羊効果の一例と考えられます。

黒い羊効果の具体例のまとめ

  • いじめ
  • SNSでの晒し
  • 公衆の面前での説教
  • 活躍しなかった選手への罵倒

「黒い羊効果」の由来

黒い羊効果は、聖書の故事に由来しています。

大勢の白い羊の中に一匹の黒い羊が紛れ込み、その中で他の白い羊から受け入れてもらえず、排除されていく、という話が黒い羊効果という名前の由来になったと考えられています。

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「黒い羊効果」の英語訳

黒い羊効果を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Black sheep effect
    (黒い羊効果

Black sheepは、直訳の場合、黒い羊という意味です。ただ、他にも厄介者・のけ者、という意味も含まれています。

厄介者やのけ者という意味も、黒い羊効果と同じく、聖書の故事からつけられたと考えています。

また、ロシアでは同じ意味の言葉として、白いカラス、という言葉が使われています。これも黒い羊と同じように、黒いカラスの中では白いカラスは異質である、ということが元となっています。

まとめ

以上、この記事では「黒い羊効果」について解説しました。

読み方黒い羊効果(くろいひつじこうか)
意味集団の中でなじめずにいる人を排除しようとする心の動きのこと
由来聖書の故事
英語訳Black sheep effect

このように、黒い羊効果は集団でなじめない人を徹底的に排除しようとすることで、いじめの原因にもなります。この心理的効果を理解し、自分たちの所属している集団では黒い羊効果を起こさないようにしていきましょう。

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