「眉目秀麗」と「容姿端麗」の違いとは?使い方までわかりやすく解説

違いのギモン

みなさんは「眉目秀麗」「容姿端麗」という四字熟語をご存知ですか?

どちらも人の外見の美しさを表現する言葉ですが、どのように使い分けをすれば良いのでしょうか。

以下では、「眉目秀麗」と「容姿端麗」の違いについて詳しく解説していきます。

結論:男性に使うのが「眉目秀麗」、男女どちらにも使うのが「容姿端麗」

「眉目秀麗」は「顔立ちが整っていて美しい」という意味で、男性に対して使います。

「容姿端麗」は「整った顔立ちやすらっとした姿が美しい」という意味で、男女どちらに対しても使えます。

「容姿端麗」は男性に対して使うこともできますが、その場合は美少年や美青年といったニュアンスになります。

「眉目秀麗」をもっと詳しく

「眉目秀麗(びもくしゅうれい)」の「眉目」とは眉や目から転じて「顔立ち」を表す言葉です。「秀麗」とは「秀でて美しいこと」を表します。

これらが合わさって「顔立ちが整っていて容貌が美しいさま」という意味の四字熟語として使われています。すっきりと整った顔立ちや、しっかりとした凛々しい目鼻立ちを褒めるときに使われる言葉です。

基本的に「眉目秀麗」は男性に対してしか使いません。「ハンサム」や「イケメン」などの類義語をイメージするとわかりやすいでしょう。

 

また、誉め言葉ではありますが、顔立ちのみを称賛するというニュアンスも含まれるため、時と場合によっては失礼にあたることも考えられます。

注意して使うようにしましょう。

「眉目秀麗」の使い方の例

「眉目秀麗」は以下の例文のように用いられます。

  1. ジャニーズのアイドルは眉目秀麗なメンバーばかりである。
  2. 彼は眉目秀麗ではあるが運動音痴なところが残念だ。
  3. 佐藤くんは眉目秀麗なだけでなく成績も優秀だ。

①のように、アイドル、また漫画やアニメのキャラクターなど、ビジュアルが重要視されるものに対して使われがちです。

②や③のように、顔立ちとは別の何かしらとセットでその人の特徴を表す使い方もよく見られます。

「容姿端麗」をもっと詳しく

「容姿端麗(ようしたんれい)」の「容姿」とは「顔立ちやスタイルなど全身の見た目」を表す言葉です。「端麗」とは「きちんと整っていて美しいさま」を表します。

これらが合わさって「顔立ちやスタイルが整っていて、姿かたちが美しいこと」という意味の四字熟語として使われています。

「眉目秀麗」が顔立ちの美しさだけを表していたのに対して、「容姿端麗」は全体的な外見の美しさを表します。顔立ちに加えて、スタイルや立ち振る舞い、その人の持つ雰囲気なども容姿に含まれます。

繊細や華やかといったイメージが強いので女性に対して使われることが多いですが、男性に対して使えないという決まりはなく、美少年や美青年などには「容姿端麗」を使っても問題ありません。

「容姿端麗」の使い方の例

「容姿端麗」は以下の例文のように用いられます。

  1. 容姿端麗で人気者の姉は私の自慢である。
  2. あの女優は容姿端麗にもかかわらず毒舌なところが面白い。
  3. 彼女は容姿端麗だが性格に少し問題がある。

①のように誉め言葉として使われることが多いです。

②と③はどちらも逆接の形で使われていますが、②のような用い方ではポジティブに、③のような用い方ではネガティブな表現になります。

「眉目秀麗」に比べると、日常生活の中でも割と聞き馴染みのある四字熟語なのではないでしょうか。

まとめ

以上、この記事では、「眉目秀麗」と「容姿端麗」の違いについて解説しました。

  • 眉目秀麗:顔立ちがすっきりと整っていて美しいさま。男性に対して使われる。
  • 容姿端麗:整った顔立ちやすらっとした姿が美しいさま。男女どちらにも使われる。
いかがでしたか?すっきりと理解していただけたでしょうか。

日常の会話の中でさらっと四字熟語を使いこなせると、スマートな印象を与えることができます。ぜひこの記事を参考にして、「眉目秀麗」と「容姿端麗」を使ってみてください。