心理学用語「小さな池の大きな魚効果」とは?意味を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「小さな池の大きな魚効果(ちいさないけのおおきなさかなこうか)」です。

言葉の意味、具体例、由来・提唱者、反対の効果、英語訳についてわかりやすく解説します。

 

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「小さな池の大きな魚効果」の意味をスッキリ理解!

小さな池の大きな魚効果(ちいさないけのおおきなさかなこうか)所属する集団のレベルが高すぎると、有能感が薄れて能力が落ちてしまうこと

 

「小さな池の大きな魚効果」の意味を詳しく

「小さな池の大きな魚効果」とは、所属する集団のレベルが高すぎると、有能感が薄れてしまうことです。

ここで言う「有能感」とは、「集団の中で自分は能力がある方だ」という自己肯定感や自信のことです。

自分の学業レベルよりあまりに高すぎる集団に属することで結果として能力が落ちてしまうという現象のことを指します。

 

特に「個人の学業レベルが同じである場合に、所属する学校のレベルが個人の有能感に影響を与えること」とも定義されています。

もともとは、上記のように「学業」についての心理現象を表した言葉でしたが、もちろんそれ以外の職場や部活などに当てはめて考えることもできます。

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「小さな池の大きな魚効果」の具体例

同じくらいの学力の中学生AとBがいます。Aは高校受験を頑張り、「君には難しい」と言われていた難関進学校に進学することができました。

一方でBは受験のやる気があまりなく、Bの実力よりも少しレベルの低い高校に進学しました。

Aは、最初は勉強のやる気がありましたが、高校の周りの人たちの学力を目の当たりにして自信を失ってしまいました。

一方でBは、高校の中でトップの成績を取ることでどんどん自信を付けていきました。

 

結果として、Aの学力は下がり、Bの学力は上がることになりました。

「小さな池の大きな魚効果」の由来

「小さな池の大きな魚」とは、能力の高い人を「大きな魚」、レベルの低い集団のことを「小さな池」に例えた言葉です。

「大きな池の小さな池」のように「レベルの高い集団のちっぽけな存在」になってしまうよりも、「レベルの低い集団の中の大きな存在」になったほうがモチベーションが上がるということです。

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「小さな池の大きな魚効果」の提唱者

アメリカの社会学者であるデイビスが、論文の中で “Big-fish–little-pond” という格言を引用しました。

その後オーストラリアの教育心理学者であるマーシュがこの効果についての実践的な検証を行いました。

「小さな池の大きな魚効果」の反対の効果

「小さな池の大きな魚効果」によって、モチベーションが下がってしまうということは確かにあるでしょう。

しかし、レベルの高い集団に属するメリットももちろんあります。

レベルの高い周囲の人間を見て、へこたれずに目標とできるような人もいるのです。

 

また、学校に関しては他の理由もあります。

進学校には優秀な先生が多くいたり、授業のレベルが高かったりと、周りの環境が学力を上げやすいものになっていることもあるのです。

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「小さな池の大きな魚効果」の英語訳

「小さな池の大きな魚効果」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Big-fish–little-pond effect
    (小さな池の大きな魚効果)

 

まとめ

以上、この記事では「小さな池の大きな魚効果」について解説しました。

読み方小さな池の大きな魚効果(ちいさないけのおおきなさかなこうか)
意味所属する集団のレベルが高すぎると、有能感が薄れて能力が落ちてしまうこと
提唱者アメリカの社会学者デイビス
英語訳Big-fish–little-pond effect(小さな池の大きな魚効果)

「小さな池の大きな魚効果」は日常で陥りやすい心理現象でもあります。しかし、これを克服することもできるのです。意味をしっかりと理解しておきましょう。

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