「バイブル」の意味とは?使い方から英語までわかりやすく解説

言葉

バイブルは「ある分野で権威があり重要な作品」という意味です。

「〇〇は人生のバイブルだ」などという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

バイブルを聖書のことだけ指すと思っている人も多いのではないでしょうか。

この記事ではバイブルの意味から使い方まで詳しく解説しています。

☆「バイブル」をざっくり言うと……

英語表記バイブル(Bible)
意味①ある分野で権威があり重要な作品
②聖書
語源英語の “Bible”
類義語経典
教典
聖書 など

「バイブル」の意味

バイブル

  1. ある分野で権威があり重要な作品
  2. 聖書

バイブルはもともとキリスト教の聖書のことを指していた言葉です。

しかし、これが派生して「ある分野で権威があり重要な作品」のことも指すようになりました。

現在では書物以外に、以下のようなものがバイブルに該当する場合があります。

バイブルになるもの
  • 映画
  • ドラマ
  • アニメ
  • マンガ
  •  など

バイブルはある人に大きな影響を与えたものを指します。

そのため、バイブルは人によって異なります。

そして、バイブルは人に一時的な影響を与えるだけでなく、自分の人生に継続的に影響を与えているものを指します。

また、バイブルは1人に対して必ずひとつというわけではなく、「人生のバイブル」「青春のバイブル」など複数ある場合もあります。

「バイブル」の使い方

この見出しではバイブルの使い方を意味別に見ていきましょう。

「ある分野で権威があり重要な作品」の意味での使い方

バイブルは自分に大きな影響を与えたものを指す時に用いられます。

「〇〇のバイブル」という形で用いることが多いです。

たとえば、「青春のバイブル」であれば、青春時代に大きな影響を受けたもののことを指します。

具体的な例文を見ていきましょう。

例文
  1. このドラマは私の青春のバイブルだった。
  2. 私の人生のバイブルは『学問のすゝめ』です。
  3. 同年代にはかつて流行った曲をバイブルにしている人が多い。

「聖書」の意味での使い方

バイブルは聖書のことを指すこともあります。

ただ、日本では聖書は「聖書」と呼ばれることが多く、「バイブル」と呼ばれることは少ないです。

具体的な例文を見ていきましょう。

例文
  • キリスト教の授業の中でバイブルを使用した。
  • 彼は今でも毎日バイブルを持ち歩いているらしい。

「バイブル」の語源

バイブルの語源は英語の “Bible” です。

英語の “Bible” には以下のような意味があります。

“Bible” の意味
  1. 聖書・キリスト教の経典
    ※a / the Bible と表記する
  2. 権威のある価値の高い書物
    ※a / the bible と表記する

ほぼカタカナ語のバイブルと同じ意味です。

ただ、カタカナ語のバイブルが特定のものを指さないのに対して、 “Bible” は書物のことだけを指します。

ちなみに、英語の “Bible” には以下のような由来があります。

英語の “Bible” の由来

レバノンの港町、「ビブロス(Byblos)」は昔、紙の原料となる「パピルス」の輸出港として繁栄していました。

ここから、パピルスの内皮はギリシャ語で「ビブリア(biblia)」と呼ばれていました。

これにちなんで、「ビブリア(biblia)」はギリシャ語で「巻物・本」という意味で用いられるようになりました。

これが英語になる時に “Bible” に変化しました。

「バイブル」の類義語

バイブルには以下のような類義語があります。

  • 経典(きょうてん)
    仏教の教えについて書かれた書物のこと
  • 教典(きょうてん)
    その宗教の教えを記した基本となる書物のこと
  • 聖書(せいしょ)
    キリスト教、ユダヤ教の教えが書かれた書物のこと
  • 語録(ごろく)
    ある人物の言葉を集めたもののこと
  • 手本(てほん)
    模範になるもののこと
  • 指針(ししん)
    物事を進める時にたよりになるもののこと
  • 羅針盤(らしんばん)
    人生などの方向性を指し示すもののこと
  • 手引(てびき)
    初心者のために手ほどきをすること
  • 拠り所(よりどころ)
    支えてくれるもののこと
  • 虎の巻(とらのまき)
    参考書のこと
  • ポリシー
    政策や方針のこと

「経典」の意味:仏教の教えについて書かれた書物のこと

経典(きょうてん)は仏教の教えについて書かれた書物のことです。

仏教以外の宗教の神聖な書物のことを指すこともあります。

また、経典(けいてん)と読む場合には「論語」「易経」など賢人の教えを記した書物のことを指すことがあります。

例文
  • 彼は経典に書かれた教えを守ることを大切にしている。

「教典」の意味:その宗教の教えを記した基本となる書物のこと

教典とは、その宗教の教えを記した基本となる書物のことです。

キリスト教であれば聖書、イスラム教であればコーランのことを指します。

例文
  • 教典を読めばその宗教の概要を理解できる。

「聖書」の意味:キリスト教、ユダヤ教の教えが書かれた書物

聖書とは、キリスト教、ユダヤ教の教えが書かれた書物です。

キリスト教の教えが書かれているのは『新約聖書』、ユダヤ教の教えが書かれているのは『旧約聖書』になります。

例文
  • 彼女は毎日寝る前に聖書を読む。

「語録」の意味:ある人物の言葉を集めたもののこと

語録とは、ある人物の言葉を集めたもののことです。

もともとは禅宗の用語で師僧(しそう)の言葉などを記した文献のことを指していました。

例文
  • 恩師の語録が完成した。

「手本」の意味:模範になるもののこと

手本とは、模範になるもののことです。

もともとは何かを習う人が模範とするべき字や絵などが書かれた本を指していました。

例文
  • 部長の営業方法を手本にするように。

「指針」の意味:物事を進める時にたよりになるもののこと

指針とは、物事を進める時にたよりになるもののことです。

もともとは時計など値を指し示す装置についている針のことを指していました。

例文
  • 師匠との出会いで、人生の指針が決まった。

「羅針盤」の意味:人生などの方向性を指し示すもののこと

羅針盤とは、人生などの方向性を指し示すもののことです。

もともとは方位磁石のことを指していました。

例文
  • 私には人生の羅針盤がある。

「手引」の意味:初心者のために手ほどきをすること

手引とは、初心者のために手ほどきをすることや、手ほどきをするための書物のことです。

他に、人を助けたり導いたりすることや、案内することなどを指すこともあります。

例文
  • 英会話の手引を参照する。

「拠り所」の意味:支えてくれるもののこと

拠り所とは、支えてくれるもののことです。

「心の拠り所」という形で用いられることが多いです。

例文
  • 母がくれた言葉が心の拠り所だ。

「虎の巻」の意味:参考書のこと

虎の巻とは、参考書のことです。

もともとは兵法などの扇が書かれた書物のことを指していました。

例文
  • 虎の巻が逆転合格に大きく役立った。

「ポリシー」の意味:政策や方針のこと

ポリシーとは、政策や方針のことです。

個人の生き方の指針を指すこともあります。

例文
  • 編集ポリシーを定めて掲載する。

「バイブル」がつく言葉

バイブルがつく言葉には以下のようなものがあります。

  • バイブルベルト
    キリスト教が熱心に信仰されている地域のこと。特にプロテスタントの信仰が厚い、アメリカの中西部から南東部までの地域を指します。
  • バイブルサイズ
    手帳などのサイズのひとつでB6に近い大きさ。持ち運びやすいサイズとして人気が高いです。
  • バイブルスタディ
    キリスト教の聖書について学ぶこと

これらの言葉ではバイブルが「聖書」の意味で用いられています。

「バイブル」のまとめ

以上、この記事ではバイブルについて解説しました。

英語表記バイブル(Bible)
意味①ある分野で権威があり重要な作品
②聖書
語源英語の “Bible”
類義語経典
教典
聖書 など

バイブルは「人生に大きな影響を与えているもの」を指す言葉です。

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