敬語「されている」とは?意味や使い方をわかりやすく解説!

言葉

今回ご紹介する言葉は、敬語の「されている」です。

「されている」の意味・使い方・語源・言い換え表現についてわかりやすく解説します。

「されている」とは?

されている:【尊敬語】目上の人が行う動作の内容を指す言葉

「されている」の意味を詳しく

「されている」には上記で示した敬語での意味以外にも様々な意味があります。「されている」の意味は以下の通りです。

「されている」の意味
  1. 【尊敬語】目上の人が行う動作の内容を指す言葉
  2. 他人の命令によってその動作をしていることを表す言葉
  3. 一般的習慣であることを示す言葉

意味①:【尊敬語】目上の人が行う動作の内容を指す言葉

「されている」の一つ目の意味は、尊敬語として目上の人が行っている動作であることを説明するというものです。

主に目上の人が行っている作業の内容を、第三者に向けて説明する際に使われます。「している」という形で説明するときに比べて、より丁寧に相手に内容を伝えることができます。

 

この使い方で気をつける点として、「されてる」という言葉との違いが挙げられます。「されてる」は「されている」の中で発音しにくい文字である「い」を抜いた言葉であり、意味は「されている」と全く同じです。

しかし、ビジネスシーンにおいて言葉の省略は必要にあたるため、公式の場で「されてる」と発言するのは目上の人への失礼にあたります。

友人との会話において「されている」の代わりに「されてる」を使うことは文法的に間違いではないので、使うタイミングを気をつける必要があります。

 

また、同様に「されております」という使い方をする人もいますが、「されております」も敬語としては間違いです。

二重敬語となってしまうので、「されている」を使う様にしましょう。

意味②:他人の命令によってその動作をしていることを表す言葉

「されている」には受身や使役のニュアンスが存在するため、他人の命令による動作を指す際にこの言葉を使うこともできます。また、敬語の意味で使う場合には類義語である「なさっている」の方が使われる傾向にあるため、一般的に「されている」が使われる場合にはこちらの意味で用いられます。

この意味での「されている」は「他人によって何かをさせられている」という意味合いで使われます。他人に課題を振られた際や、上司の命令に従わなければならない際などに使うことができます。

しかし、「されている」のこの意味は「やりたくないことを無理にやる必要がある」というニュアンスが含まれるため、一般的に好まれにくい傾向があります。こちらの意味で使う場合にも、タイミングには気をつける必要があります。

意味③:一般的習慣であることを示す言葉

「されている」の前に引用を示す助詞「と」をつけて「〇〇とされている」とすることにより、習慣や定説を表す言葉として「されている」を使うことができます。

この意味で「されている」が使われる場合には、「話し手以外の何かによって決められていること」というニュアンスを含む言葉になります。法律や校則などによって定められた内容を説明する際によく使われます。

「されている」の使い方

  1. Aさんは今現在、書類整理の仕事をされている
  2. Aさんの命令によって、Bさんは営業に行かされている
  3. 一般的に、人を騙してはいけないとされている

上記の例文のように、「されている」は様々なシチュエーションで使用することができます。

上記の例文のうち、一番上の例文では「されている」の三つの意味の中でも①の意味合いで、二つめの例文では②の意味合いで、三つめの例文では③の意味で使われています。

「されている」の語源

「されている」は以下の二つの言葉を組み合わせた言葉です。

「されている」の語源
  • される:「する」の尊敬語であり、尊敬や受身の意味合いをもつ
  • いる:補助動詞として、動作の反復性を示す
また、「される」はさらに動詞「する」と助動詞「れる」に分けることができます。そして、助動詞「れる」は以下のような四つのニュアンスをもち、これが「されている」の意味の元となっています。
「れる」のニュアンス
  1. 自発:自分から進んで動作を行うさま
  2. 可能:物事を行うことができるさま
  3. 尊敬:相手に対して敬意を示すさま
  4. 受身:他から動作を受けるさま
この中で、「されている」においては③と④の尊敬・受身の意味が強く残り、現在の「されている」の意味になっています。

「されている」の敬語の言い換え表現

「されている」を敬語で言い換えたい時には、以下のような言葉を使うことができます。

  • なさっている
  • いたす
  • あそばされる

それぞれの敬語の意味について詳しく見ていきましょう。

「なさっている」の意味

「なさっている」は「されている」の①の意味とほぼ同じ用法で使うことができる言葉です。「されている」との違いとして、「なさっている」の方が相手への敬意をより強く表しています。

例文
  • Aさんは書類管理の仕事をなさっている
  • 「いたす」の意味

    「いたす」は「されている」の①とほぼ同じ意味をもつ謙譲語です。「致す」と漢字で使われることもありますが、敬語としてこの言葉を使いたい場合にはひらがな表記で「いたす」とする必要があります。

    例文
  • このたびはよろしくお願いいたします。
  • 「あそばされる」の意味

    「あそばされる」は「なさる」よりもさらに強い敬意を示す言葉です。古語表現のため、現在はあまり使われていません。

    例文
  • Aさんは書類管理をあそばされる
  • 「されている」のまとめ

    以上、この記事では「されている」について解説しました。

    読み方されている
    意味【尊敬語】目上の人が行う動作の内容を指す言葉
    言い換え表現なさっている
    いたす
    あそばされるなど

    このように、「されている」には敬語の用法以外にも様々な用法があります。これらをしっかりと覚え、使いこなせるようにしましょう。

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    つつつ
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    この道10年以上の読書家。 短い言葉で人を惹き付けるコピーが大好きです。 本の帯に書かれたコピーを見て買ってしまうこともしばしば。 読書で得た文章力を活かして、日常生活でよく使う言葉を中心に執筆しています。