“because of” と “due to” の違いとは?意味から英語での使い分けまで解説

違いのギモン

「~が原因で、~のために」という意味の熟語をあげるとすると、まず “because of” や “due to” が出てくると思います。

この2つの熟語は TOEIC でもよく出てきますが、違いを説明できますか。この記事では、 “because of” と “due to” の違いを解説します。

結論:違いは使用する場面

“because of” と “due to” の違いは、使う場面です。

“because of” は、日常生活のカジュアルな場面で使い、 “due to” は、ビジネスや公共の場といったフォーマルな表現な必要な場面で使います。

“because of” をもっと詳しく

“because of” は、日常会話の中で使う言い方で、原因がポジティブなときとネガティブなときの両方で使えるので、使い勝手が良いです。「~のため」という表現はいくつかありますが、迷ったときは “because of” を使うほうが無難です。

“because” と何が違うのか疑問に思う人もいるかもしれませんが、 “because” は接続詞なので、そのあとには、主語と動詞を伴った完全な文が続きます。それに対して、 “because of” の “of” は前置詞なので、その後は名詞を置きます。

“because of” の使い方の例

“because of” の意味や使い方を説明したので、実際に例文を見てみましょう。

・I became able to speak English because of her. She helped me so much.
(彼女のおかげで英語が話せるようになったんだ。いっぱい手伝ってくれたんだよ。)

→彼女が私が英語を話せるようになった原因にあたり、この文はポジティブで日常会話の場面なので、 “because of” を使います。

・I’m sorry, but I can’t get off work by 5 pm because of my mistake.
(ごめん、ミスしちゃって5時までに仕事が終わらない。)

→私のミスが仕事が終わらない原因にあたり、ネガティブで日常会話の場面なので、 “because of” をつかいます。

ちなみに、 “because” を使った場合には、上の文章は下のようになります。

・I became able to speak English because she helped me so much.

(彼女が手伝ってくれたから、英語を話せるようになった。)

・I’m sorry, but I can’t get off work by 5 pm because I made a mistake.

(ごめん、ミスしちゃったから、5時までに仕事が終わらないよ。)

“due to” をもっと詳しく

“due to” は、 “because of” よりもビジネス文書やメール、公共の場などフォーマルな場面で使うことが多く、様々なシチュエーションで使えますが、「~のせいで(こうなってしまった)」というようなネガティブな意味でも使うことが多いです。

たとえば、電車や空港などで何か問題があり、遅延が発生した場合、 “due to” を使って理由を説明します。

こちらも “because of” と同じで、 “to” が前置詞のため、後には名詞がきます。

“due to” の使い方の例

“due to” の意味や使い方を説明したので、次に例文を見てみましょう。

・All trains are halted due to earthquake.

(地震のため、全ての電車は運転を見合わせています。)

→地震が電車が止まっている原因にあたり、 “halt” は非常に堅い言い方ですが “stop” と同じ意味で、ネガティブな場面なので、 “due to” を使います。

・Today’s game was postponed due to a heavy rain.

(大雨のため、本日の試合は延期されました。)

→試合が延期になった原因は大雨で、 “postpone” がフォーマルな表現にあたり、ネガティブな場面なので、 “due to” を使います。

まとめ

以上、この記事では、 “because of” と “due to” の違いについて解説しました。

以下にまとめを作ってみました。

  • “because of” :日常会話の中で使うカジュアルな表現
  • “due to” :ビジネス文書やメール、公の場で使うフォーマルな表現
違いを知らなければ、カジュアルな場面なのに堅い言い方をしてしまいそうですよね。英語が上手いと思われるためには、そういった小さな違いも大切になってくるので、参考にしてみてください。