理由を表す単語には、 “because” と “since” と “as” などがありますが、どう使い分けたら良いか分からないですよね。
それぞれの単語は、同じ意味に見えても微妙に違うことがあります。この記事では、 “because” と “since” と “as” の違いについて解説します。
結論:違いは、相手が知っている情報か
“because” は、相手が知らない情報を述べますが、 “since” や “as” は、相手が知っている情報を補足として述べます。
“because” をもっと詳しく
“because” は、 “because” の後に続く内容が、相手にとって新しい情報になるときに使い、 “because” の後には、話の要点がきます。
“because” は、文中に入れるのが正しいのですが、会話で理由を言うときには、 “because” が文頭にくることもあります。
また、会話の中では、はっきりと “because” とは言わずに、 “cuz” と略して言うことが多いので、覚えておきましょう。
“because” の使い方の例
(熱があったから、先週のイベントに行けなかったんだよね。)
→熱があったことを相手は知らなかったという意味になります。
(お母さんに電話したいから、もう行かなきゃ。)
→お母さんに電話をすることを、相手は知らないというニュアンスです。
“since” をもっと詳しく
“since” は、相手がすでに知っている情報を補足として述べるときに使います。つまり、理由は言う必要はないけれども、一応言っておくという感じです。
日本語にすると、「(知っているとは思いますが)~だから、~なので」となり、知っているとは思いますが、という部分が “since” の表すニュアンスで、 少し堅い印象を与えます。
“since” の使い方の例
(風邪を引いていたので、一日寝ていました。)
→この場合は、相手が風邪を引いていたことを、この話を聞く前から分かっていたことになります。
(霧のため、フライトは遅れました。)
→相手は霧が出ていたことを、この話を聞く前から知っていたことになります。
“as” をもっと詳しく
“as” は、 “since” と同様に、これから話す内容について相手が十分理解しているときに使います。意味は、 “since” と同じですが、 “as” を使うと非常に堅い印象になるので、主に書き言葉や、スピーチで使われます。
“as” の使い方の例
(知っての通り、私は高所恐怖症なんです。)
→相手は既に話し手が、高所恐怖症であることを知っていることになります。
(飛行機の中では十分なスペースがないので、居心地の悪さをより感じます。)
→飛行機の中は十分なスペースがないことを、相手はすでに知っていることになります。
まとめ
以上、この記事では、 “because” と “since” と “as” の違いについて解説しました。
- “because” :相手が知らない情報を述べる
- “since” :相手が知っている情報を補足として述べる
- “as” : “since” と同様
日常生活では、 “because” が一番よく使われますが、ビジネスやアカデミックな場面では、 “since” や “as” も使うので、使い方を覚えておきたいですね。