「バー」と「スナック」の違いとは?キャバクラまで解説

違いのギモン

静かにお酒をたしなみたいときは、「バー」と「スナック」、どちらに行くべきかわかりますか?

正解は、「バー」です。その理由を解説するために、「バー」と「スナック」の違いを説明します。

結論:「バー」はお酒、「スナック」は接客がメイン

「バー」はお酒で客を楽しませる酒場を指します。

一方、「スナック」は、お酒だけでなく軽食を出し、従業員との接客を売りにしている酒場を指します。

また風営法による法律上の違いもあります。

「バー」をもっと詳しく

「バー」は広義の意味では、「スナック」やダーツバー、キャバクラなども含みます。ただ、今回は狭義の意味で、「ショットバー」を指す言葉として扱います。

一般的に、「バーに行こう」と言われたら、「ショットバー」を指すことが多いです。

お酒を一杯ずつ提供するため「ショットバー」と呼ばれます。

 

「バー」はバーテンダーやマスターと呼ばれる店員が、主にカウンターでお酒を提供する酒場です。

「バー」は落ち着いた雰囲気で、静かにお酒を嗜むのに適しています。周りの迷惑にならない程度であれば、店員や連れと会話することができます。

店員はお酒に対する知識が深く、高価なお酒や、高い技術で作られたカクテルを楽しむことができます。

ただ、「バー」は洋酒がメインであるため、日本酒や焼酎は扱ってない場合がほとんどです。

「スナック」をもっと詳しく

「スナック」とは、お酒に加えて軽食を提供し、店員が客と談笑するために接客する酒場です。

「スナック」は略称で、正式名称は「スナックバー」です。広義の「バー」に入ります。

「スナック(snack)」とは軽食を指します。名前から、軽食を提供することがわかります。

 

「スナック」の大きな特徴として、「ママ」と呼ばれる女性の店員がいることがあげられます。ママには、経営権をもってお店を切り盛りする人もいれば、雇われの身である人もいます。

「スナック」では、客はお酒や軽食をたしなみながら、ママと談笑できます。コミュニケーションをとる場所であるため、客同士が仲良くなる場合もあります。

カラオケが設置されている「スナック」も多く、客だけでなく、ママが歌うことやデュエットをすることがあります。

 

また、「スナック」は中高年の方をターゲットにした酒場です。接客がメインの他の酒場として、ガールズバーやキャバクラが挙げられます。ガールズバーやキャバクラは若年層から中年層をターゲットにしています。

「バー」と「スナック」の風営法による営業時間の違い

「バー」と「スナック」の風営法における違いがあります。

「スナック」は、風営法により午前0時以降の接待ができなくなり、閉店します。「バー」は風営法の適用範囲外のため、午前0時以降も営業を続けることができます。

風営法について詳しく

風営法とは「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」の略です。

 

風営法により、風俗営業となる店を開業する際には、管轄の警察署から許可を必要とします。この許可を風俗営業許可と言います。

風俗営業許可は1~5号営業にわかれており、「スナック」やキャバクラなどの接待を中心とする店は、1号営業に分類されます。

1号営業に分類された店は、午前0時以降の営業が禁止されます。

 

一方、「バー」は接待を中心とする店だとみなされていないため、1号営業には分類されていません。もちろん店員と会話することもありますが、お酒を提供するにあたっての必要最低限の接客だと解釈されています。

よって、「バー」は午前0時以降も営業を続けることができます。

まとめ

以上、この記事では、「バー」と「スナック」の違いについて解説しました。

  • バー:お酒で客を楽しませる酒場
  • スナック:お酒だけでなく軽食を出し、従業員との接客を売りにしている酒場

自分の楽しみ方に合わせた酒場を利用して、すてきな夜を過ごしましょう。

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シェスカ
公的文章に詳しい大学院生。 学術論文や特許の執筆を得意としています。 スッキリではその知識を活かし、専門用語の解説を担当しています。