心理学用語「バックファイア効果」とは?意味と具体例を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「バックファイア効果(ばっくふぁいあこうか)」です。

言葉の意味、具体例、提唱者、英語訳についてわかりやすく解説します。

 

「バックファイア効果」の意味をスッキリ理解!

バックファイア効果(ばっくふぁいあこうか)何らかの認識を持った人がその認識への反論や誤りの指摘などに接すると、かえってその認識を盲信してしまう現象

 

「バックファイア効果」の意味を詳しく

「バックファイア効果」とは、何らかの認識を持った人がその認識への反論や誤りの指摘などに接すると、かえってその認識を盲信してしまう現象のことです。

人間は、自分の考え方に対して挑戦的な意見が現れると、より強く自分の考え方を信じようとする傾向にあります。

 

人間は自分に対して「否定的な意見」と「肯定的な意見」の扱い方が異なります。

「否定的な意見」の方が頭に残りやすく、より長くそれについて考えてしまいます。

そして、防衛本能によって自分の意見を固持しようとしてしまうことがあるのです。

 

しかし、この意見には反対意見もあります。

ファクトチェック関連慈善団体 “Full Fact” のエイミー・シピットは「バックファイア効果は確かにみられることがあるが、広く一般的に当てはまるものではない」と反論しています。

「バックファイア効果」の具体例

たとえば、最近、インターネット上で政治批判をしている人が多くいます。

そして、もちろんそのような人に対して反論や訂正をしている人もいますね。

しかし、それらの反対意見を聞くどころが耳に入れず、より自分の意見を強固にしてしまうことがあります。

これが「バックファイア効果」です。

「バックファイア効果」の提唱者

ダートマス大学のブレンドン・ニャン教授とエクセター大学のジェイソン・エイフラー教授が提唱した心理現象です。

彼らは2010年に、大学生に対してある実験を行いました。

 

彼らは、大学生をふたつのグループに分けてそれぞれに別のニュース記事を見せました。

ひとつめのグループには、「イラクに大量破壊兵器があるとしてイラク戦争に踏み切ったジョージ・ブッシュ元大統領を支持する」という内容のニュース記事を見せました。

ふたつめのグループには、同じ記事に加えて「大量破壊兵器は見つからなかった」というCIAの報告書を読ませました。

 

その後、各グループの学生に『イラクは実際に大量の破壊兵器を保有していたが、発見される前に廃棄した』という説を支持するか尋ねました。

その結果、ひとつめのグループよりも、ふたつめのグループの方がこの説をより強く支持したのです。

 

一方、この実験に対してシビットは次の点を批判しています。

まず、この実験は200名以下という少ない学生を対象に行われたものでした。

また、「アメリカの大学生」という非常に偏った人物を対象に行われたものです。

さらに、この実験では「イラク戦争の是非」という、当時アメリカで盛んに議論されていたテーマが採用されていました。

 

アメリカの少人数の大学生に対する、偏ったテーマ設定だったため、「普遍的な心理効果を検証するには不適切だ」とシビットは批判をしました。

「バックファイア効果」の英語訳

「バックファイア効果」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • back fire effect
    (バックファイア効果)

まとめ

以上、この記事では「バックファイア効果」について解説しました。

読み方バックファイア効果(ばっくふぁいあこうか)
意味何らかの認識を持った人がその認識への反論や誤りの指摘などに接すると、かえってその認識を盲信してしまう現象
提唱者ダートマス大学のブレンドン・ニャン教授とエクセター大学のジェイソン・エイフラー教授
英語訳back fire effect(バックファイア効果)

「バックファイア効果」については賛否両論ありますが、実際にこのような経験をした人もいるかもしれません。意味や具体例をしっかりと理解しましょう。反対意見にも耳を傾ければ、物事を冷静に判断しやすくなるでしょう。