ことわざ「東男に京女」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「東男に京女(あずまおとこにきょうおんな)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

スポンサードリンク

「東男に京女」の意味をスッキリ理解!

東男に京女(あずまおとこにきょうおんな):男は粋でたくましくきっぷのいい江戸っ子がよく、女はしとやかで女らしい京都の女がよいということ

「東男に京女」の意味を詳しく

東男に京女とは、江戸時代のお似合いの男女の組み合わせを表した言葉です。江戸っ子は粋でたくましく、京都の女性はおしとやかで優しいというイメージから、お似合いのカップルとされました。

同じように相性のよいカップルを表す組み合わせは他にもたくさんありますが、「越後女に上州男(新潟と群馬)」や「越前男に加賀女(福井と石川)」のように、隣り合った地域のものがほとんどです。

東男に京女の場合は、お互い離れているため隣同士に比べて、結婚に結び付きにくいイメージがあります。これは、実際のお付き合いというよりも、相手の文化への憧れといった面があるようです。

スポンサードリンク

「東男に京女」の使い方

「へえ、彼女は京都の生まれかい?」「東男に京女ってね、しとやかな彼女には生きのいいお前さんみたいな江戸っ子がぴったりなんだ」
この例文では、会話の相手とその同伴者を褒めるケースで使用しています。双方の土地柄を肯定的に捉えて、不快感を抱かれないような表現になっています。

「東男に京女」の由来

東男に京女という言葉は、もともとは歌舞伎に由来していると言われています。「初舞台 あづま男に 京女」という川柳から生まれたとおり、初舞台とは歌舞伎を指しています。

江戸歌舞伎の世界では、昔から女形は上方下(かみがたくだ)りでないと駄目だ、と言われていたそうです。上方とは関西地方のことで、当時の日本の首都である京都から江戸に来ることを「下る」と言いました。

しかしながら、上方歌舞伎と江戸歌舞伎はそれほど交流がなく、わざわざ江戸に下ってくる上方の女形はあまりいませんでした。そのような中、たまたま観た舞台で上方の女形が素晴らしかった、ということを川柳で詠んでいます。

 

つまり、「東男に京女」は、芸の相性を表していました。後に、これが江戸の男性に伝わって京都の女性への憧れに変わり、歌舞伎と同じように江戸っ子と京都の女性は相性がよい、という風になったようです。

ただ、先に述べたように距離が離れているため、当時はなかなか実際の縁談とまではいかなかったのが現実のようです。むしろ交通機関の発達した現代のほうが、使いやすい言葉になっています。

スポンサードリンク

「東男に京女」の類義語

東男に京女には以下のような類義語があります。

  • 京女に奈良男
  • 京男に伊勢女
  • 讃岐男に阿波女

いずれも東男に京女と同様の意味になります。男女の相性を表す言葉として、地域に応じて各地で使われていたことがわかります。

伊勢:三重県
讃岐:香川県
阿波:徳島県

「東男に京女」の対義語

東男に京女には以下のような対義語があります。

  • 悪妻は百年の不作:良くない妻をもらったら、百年の不作にあったも同然という意
  • 合わぬ蓋あれば合う蓋あり:どんな器物にも合う蓋と合わない蓋がある。手頃な蓋が合わなくてもあきらめてはいけないの意

東男に京女が相性の良さを表しているのに対し、「悪妻は百年の不作」は相性の悪さを表しています。「合わぬ蓋あれば合う蓋あり」は、ひとりの相手との相性の悪さだけでなく、他にもきっと見つかるから、といった慰めの意味が込められています。

スポンサードリンク

「東男に京女」の英語訳

東男に京女を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Kyoto women look good in Edo men.
    (江戸の男には京都の女が似合う。)
  • The best combination is an Edo man and a Kyoto woman.
    (江戸の男性と京都の女性は最高の組み合わせである。)

まとめ

以上、この記事では「東男に京女」について解説しました。

読み方東男に京女(あずまおとこにきょうおんな)
意味男は粋でたくましくきっぷのいい江戸っ子がよく、女はしとやかで女らしい京都の女がよいということ
由来「初舞台 あづま男に 京女」という歌舞伎にまつわる川柳から
類義語京女に奈良男、越後女に上州男、京男に伊勢女など
対義語悪妻は百年の不作、合わぬ蓋あれば合う蓋ありなど
英語訳Kyoto women look good in Edo men.(江戸の男性と京都の女性の最高の組み合わせ)

「東男に京女」は、江戸時代に端を発するあまり耳馴染みのない言葉かもしれません。ただ、両者の個性や土地柄を肯定的に表現する言葉であるため、是非覚えておくとよいでしょう。

スポンサードリンク