何が違うの?「平均寿命」と「平均余命」の違い

違いのギモン

日本は、言わずと知れた長寿大国です。高齢社会とも言われる我が国では、人々が他の国よりも長生きをします。長生きを示す指標として、「平均寿命」と「平均余命」があります。この二つは全く異なる指標ですが、違いをご存じですか?

この記事では、「平均寿命」と「平均余命」の違いを説明します。

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結論:「平均寿命」は0歳時の「平均余命」

違いは、何歳を基準に計算をし始めるかです。

「平均寿命」とは、0 歳の人が残り生きるであろう平均年数です。

「平均余命」とは、各年齢の人々が残り生きるであろう平均年数です。

「平均寿命」についてもっと詳しく

まず、寿命とは命の長さです。人が生まれてから死ぬまでの時間を表します。

平均寿命とは、現在0歳の人があと何年生きられるかを示す平均値です。国や地域の衛生水準や医療の発達を示す指標として使用されています。

平成 28 年度に更新された厚生労働省の簡易生命表(※)によると、日本人の平均寿命は 83.588 歳です。これは、世界で 2 番目に長い平均寿命です。平均寿命は性別によっても差が生まれます。女性が 87.14 歳、男性が 80.98 歳です。日本は男女ともに、他国の平均寿命よりも高い水準です。

ちなみに、江戸時代の平均寿命は 30 歳前後だったそうです。平均寿命は医療技術の進歩によって、伸び続けてきました。今までは人が亡くなっていた死因も、防げるようになったのです。

  • ※簡易生命表:死亡状況が変わらないと仮定し、年齢ごとの死亡率や平均余命を計算した指標

都道府県ごとの「平均寿命」

日本では、都道府県ごとに平均寿命が異なります。最も平均寿命が長い県は、男性だと滋賀県、女性は長野県だと発表されています。逆に、青森県は毎回最下位だと言われています。特に、35 歳以降の早死が多いそうです。その死亡率は、滋賀県と比べると約 1.8 倍の差があります。

青森県では、習慣的喫煙率が 33.6% と高く、食塩摂取量も 11.3g と高いです。車での移動が通常であるため1日当たりの平均歩数も 7472 歩と記録されています。

このような状況に加えて、自殺率の高さも平均寿命が短い原因であると分析されています。現在は、健康改善の取り組みが進められています。

他の動物の「平均寿命」

動物や生き物にも平均寿命があります。これは人間と全く異なります。以下にその例を示してみました。人間がいかに長生きをする生物であるか分かります。

  • 猫:15 歳
  • 犬:14 歳
  • ハムスター:3 歳
  • ゴリラ:35 歳
  • ゾウ:70 歳
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「平均余命」についてもっと詳しく

平均余命とは、ある年齢の人があと何年生きられるかを示す平均値です。値は各年代ごとの死亡率をもとに計算されます。年齢が上がれば、平均余命も変わります。

「平均余命」の計算方法

例えば、80 歳女性について考えてみましょう。平成 28 年度の簡易生命表によると、80 歳の女性の平均寿命は 87.14 歳です。

つまり、平均余命は「87.14ー80=7.14」。80 歳の女性が残り生きられる平均年数は、7.14 歳の計算となりました。

 

この計算は、実は間違っています。平均余命の計算にも、必ず簡易生命表を用います。平成 28 年度の簡易生命表によれば、80 歳女性の平均余命は、11.82 歳です。つまり、80 歳の女性は平均で91・92 歳頃まで生きることができます。

現在、80 歳の方は 0~79 歳までに死亡するリスクを乗り越えた人です。そのため、0 歳時がもつ 0~79 歳までに死亡する可能性を無視できます。実際には、平均寿命よりも長い寿命を得ることができるのです。

平均寿命ー年齢=平均余命は間違った計算なのです。

まとめ

以上、この記事では「平均寿命」と「平均余命」の違いを説明しました。

  • 平均寿命:0歳の人が残り生きるであろう平均年数
  • 平均余命:各年齢の人々が残り生きるであろう平均年数

自分に関わることであるため、しっかりと両者の違いを覚えましょう!

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