今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アテンダント」です。
「アテンダント」の意味、使い方、語源についてわかりやすく解説します。
☆「アテンダント」をざっくり言うと……
英語表記 | アテンダント(attendant) |
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意味 | 接客係、付添人 |
語源 | 英語の”attend” |
「アテンダント」の意味をスッキリ理解!
「アテンダント」の意味を詳しく
「アテンダント」とは、接客係、付添人のことです。
「アテンダント」は英語の”attendant” からきた言葉です。日本では、よく「キャビンアテンダント」としてこの言葉を耳にするのではないでしょうか。
しかし、「キャビンアテンダント」は和製英語のため、正しい英語ではありません。ネイティブスピーカーに全く伝わらないというわけではありませんが、正しい表現を覚えておきましょう。英語で使用する場合には、flight attendant や cabin crew という表現を用いることが多いです。
「アテンダント」の使い方
- 初めて飛行機に乗ったとき、機内で働くキャビンアテンダントの姿を見て、将来はキャビンアテンダントになろうと思った。
- アルバイトを探していたら、学校の掲示板でホテルアテンダントの募集を見つけた。
- あの列車では、列車アテンダントによってその土地の有名なお土産の車内販売がなされている。
- サービス業で働きたい人は、「サービス・ケア・アテンダント」の資格を取ることが勧められている。
上の例文のように、「アテンダント」は主に、「〇〇アテンダント」と言うように別の言葉と同時に用いられ、名詞として使われます。
①の「キャビンアテンダント」は、飛行機での機内サービスや保安業務を行う人たちのことを言います。
②の「ホテルアテンダント」は、ホテルでお客様の対応をする人たちのことを言います。玄関でのお出迎えから、部屋への案内、料理提供など接客全般を行う仕事です。
③の「列車アテンダント」は、列車の中で接客業務をする人たちのことです。
①②③の例文はすべて、お客様対応が仕事であることが共通していますね。
④の「サービス・ケア・アテンダント」は、接客関係の資格のことです。これは、「誰に対しても平等で、質の高いサービスを提供できるプロフェッショナルを目指す人」のためにつくられた民間資格です。
この資格は、単なる接客業のためのものではなく、高齢者と触れ合う機会があるサービス業で必要となるものです。
「アテンダント」の語源
アテンダントの語源は、英語の”attend” です。
“attend”は”attendant”の動詞型で「関心を向ける、参加する」という意味を持っています。”attend”の語源は、ラテン語で「〜へ向ける」という意味の言葉です。
「〜へ」という意味の”ad”、「伸ばす」という意味の”tendo”が組み合わさって”attend”になりました。「〜の方へ伸ばす」というニュアンスから「〜に心を伸ばして向かう」→「関心を向ける・参加する」と意味が変化したと考えられています。
“attendant”の場合は、上のような意味を持つ”attend”に「〜するもの」という意味の”ant”が加わり、「心を向けるもの」=「世話をするもの」となりました。
まとめ
以上、この記事では「アテンダント」について解説しました。
英語表記 | アテンダント(attendant) |
---|---|
意味 | 接客係、付添人 |
語源 | 英語の”attend” |
意味を正しく理解できたでしょうか。「キャビンアテンダント」は、和製英語であり、正しい英語ではないという点に気をつけましょう。国際線では、「キャビンアテンダント」のことは、flight attendant や cabin crew と呼ぶのがよいでしょう。
また、飛行機の客室乗務員以外にも「アテンダント」と呼ばれる職業は多数存在します。覚えておきましょう。