「随行」と「同行」の違いとは?使い方の例までわかりやすく解説

違いのギモン

誰かについて行くことを指す言葉には「随行」と「同行」があります。この 2つの言葉の意味がどのように異なるのか、皆さまはご存知でしょうか。

今回は「随行」と「同行」の違いについて解説します。

結論:「随行」は目上の人に付き従うこと

「随行」とは、目上の人や自分より地位の高い人に付き従うことを指します。

一方、「同行」とは、単に一緒に行くことを指します。

「随行」をもっと詳しく


「随行」とは、目上の人や自分より地位の高い人の供として付き従っていくことを指します。英語では “attendance” と言います。

「随行」は、後に解説する「同行」に比べて主従関係が明確な言葉です。例えば「大臣に随行する」と言う場合は、大臣が主役でお供の人は脇役となります。

「随行」の「随」には、先頭を切る人に従い後からついて行くという意味があります。そのため、目上の人や地位の高い人など、人を引っ張っていく存在の人について行くときは「随行」を使います。

「随行」の使い方の例

  1. 社長の海外出張に随行する。
  2. 大臣の海外視察に随行する。
  3. 首相の中国訪問に随行した。

「同行」をもっと詳しく


「同行」とは、一緒について行くことを指す言葉で、「同行」する側とされる側の間の主従関係は意識されません。英語では “accompanying” と言います。

主従関係が意識されないとはいえ、目上の人に付き従う場合は「随行」を用いるため、「同行」は同じような立場の人と連れ立っていく時に使われます。

ただ、「社長に同行する」のように地位の高い人に対して「同行」が使われることもあります。この場合は、同行者の役割が極めて重要であり、社長の業務を遂行する上で欠かせない存在であることが暗に示されています。

「同行」の使い方の例

  1. 彼に映画鑑賞に誘われたので喜んで同行した。
  2. 旅行の同行者の情報を入力してください。
  3. 部下の営業に同行する。

まとめ

以上、この記事では、「随行」と「同行」の違いについて解説しました。

  • 随行:目上の人や地位の高い人に従ってついていくこと
  • 同行:単について行くこと
「随行」と「同行」はどちらも誰かについて行くことを指しますが、「随行」は特に目上の人に追従する時に使われる言葉です。混同してしまうと、相手にとって失礼な印象を与えてしまうため、それぞれの意味をきちんと理解して使い分けてくださいね。