バレーボールの「アタック」と「スパイク」の違いとは?

違いのギモン

テレビでバレーボールの観戦をしていると、「アタック」と「スパイク」が同じような場面で頻繁に使用されています。実はこれらが違う意味を持つことをご存知ですか?

この記事では、「アタック」と「スパイク」の違いについて詳しく説明します。

結論:「スパイク」は「アタック」の一種

「アタック」とはサーブとブロック以外の全ての攻撃を指します。

その中でも「スパイク」は、相手のコートに向けてボールを叩きつけるように打つ攻撃手段を指します。

「アタック」をもっと詳しく

「アタック」とは、英単語“attack”のことで、「攻撃」を意味します。

FIVB(国際バレーボール連盟)のルールブックでは「サーブとブロックを除く、相手に対して直接ボールが向けられる全てのプレー」と定義されています。

「スパイク」をもっと詳しく

英単語“spike”は「ねじ」「とがったもの」を意味します。「スパイク」とは鋭く打ち付ける行為を指します。

FIVBのルールブックでは「相手のコートに向けてボールを叩きつけるように打つプレー」と定義されています。

つまり、「アタック」は攻撃の総称であり、「スパイク」は「アタック」の一種ということです。

補足情報

バレーボールに馴染みのない方は、「アタック」という言葉から『アタックナンバー1』を真っ先に連想したのではないでしょうか。バレーボールブームを起こしたことで有名な少女漫画『アタックナンバー1』ですが、作者の浦野千賀子は「アタック」と「スパイク」を区別して使用しています。

その証拠として、漫画で登場する大技は「幻のスパイク」「大ボールスパイク」と表され、打ち付ける行為は「スパイク」と命名されています。それに対して漫画のタイトルでは、全ての攻撃の総称である「アタック」が使用されています。主題歌でも用語は区別されています。

『アタックナンバー1の歌』のサビ部分です。

ホイッスルが鳴ると こころがはずむの
レシーブ・トス・スパイク
ワン・ツー・ワン・ツー・アタック

アタック・アタック・ナンバーワン

このように、「スパイク」と「アタック」が違う言葉として使用されていることが分かります。「スパイク」の技を持った上で、タイトルを「アタックナンバー1」と表すことで、全ての攻撃が「ナンバー1」という力強いタイトルとなります。

まとめ

以上、この記事では「アタック」と「スパイク」の違いについて解説しました。

    • アタック:サーブ、ブロック以外の全攻撃
    • スパイク:相手のコートにボールを打ち付けるアタックの一種