「アタッチメント」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アタッチメント」です。
「アタッチメント」の意味、「アタッチメント」が付く言葉、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。

☆「アタッチメント」をざっくり言うと……

英語表記アタッチメント(attachment)
意味取り付け、付属品、愛情
「アタッチメント」が付く言葉アタッチメント障害
アタッチメントレベル
語源「付属品」という意味の英単語“attachment”
類義語付属品、愛情など

「アタッチメント」の意味をスッキリ理解!

アタッチメント(attachment):取り付け、付属品、愛情

「アタッチメント」の意味を詳しく

「アタッチメント」とは、付属品、後付けの部品、愛情のことです。

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

「付属品」の意味

「アタッチメント」は何かの「付属品」という意味で使われることが多いカタカナ語です。

ただの部品ではなく、追加で取り付けることで機能を追加したり、機能を変更するような付属品に使われます。

たとえば、掃除機の先に取り付けることでカーペット用になったり、ブラシ型になったりするヘッドの付属品のことを「アタッチメント」と呼びます。

「後付けの部品」の意味

主にビジネスの世界で、「自社・他社製の別の製品との互換性がある商品」のことを「アタッチメント」と言うことがあります。

「機能を追加したり、変更したりするもの」という点は上と同じです。しかし、この場合は単純に「付属品」というよりも「後付けの部品」というニュアンスが強いです。

特に他社製品の場合は「付属品」と呼ばないことが多いです。

「愛情」の意味

「アタッチメント」は、ビジネスの分野だけでなく、心理学用語としても使われます。

心理学の分野では、「アタッチメント」は「深い愛情」「心の結びつき」という意味です。

 

この意味は、1960年代に提唱された発達心理学の「アタッチメント理論」の中で生まれました。

「赤ちゃんが、乳幼児期に最も身近にいる人と一緒に長い時間を過ごすことで、アタッチメントを形成できる」という理論です。

この「最も身近にいる人」というのは必ずしも母親であるわけではなく、父親やベビーシッターなどでも「アタッチメント」は形成されると言われています。

「アタッチメント」が付く言葉

「アタッチメント」が付く言葉は以下のふたつがあります。

  • アタッチメント障害
  • アタッチメントレベル

それぞれの意味を見ていきましょう。

「アタッチメント障害」

心理学の分野で「アタッチメント障害」という言葉が使われます。

これは、アタッチメントが形成されなかった子どもに見られる症状を指す言葉です。

アタッチメントが形成されない理由は、虐待やネグレクトなどが多いです。

具体的な症状としては、衝動的・反抗的・破壊的行動などで、自尊心が無かったり、人付き合いが苦手だったりすることも症状のひとつと言われています。

「アタッチメントレベル」

歯科の業界で「アタッチメント」と言うと、「義歯」という意味になります。

また、「アタッチメントレベル」という単語も使われています。これは、「歯周ポケットの深さ」を表す言葉です。

歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にある溝のことです。

「アタッチメント」の使い方

「アタッチメント」には以下のような使い方があります。

  1. 他社製品を研究してアタッチメントを開発する。
  2. 家電のアタッチメントをなくしてしまった。
  3. ネグレクトの両親を持つ子供は、アタッチメント不足になる。

➊の「アタッチメント」は「後付けの部品」という意味、➋は「付属品」、➌は「深い愛情、結びつき」という意味で使われています。

「アタッチメント」の語源

「アタッチメント」の語源は英語の “attachment” です。

「取り付ける」という意味の動詞 “attach”を名詞化した単語です。

“attachment” の意味は以下の3つです。

  • 付属品
  • 取り付け
  • 愛情

これらがそのままカタカナ語の「アタッチメント」の意味になりました。

「アタッチメント」の類義語

「アタッチメント」には以下のような類義語があります。

  • 付属品
  • 愛情

まとめ

以上、この記事では「アタッチメント」について解説しました。

英語表記アタッチメント(attachment)
意味取り付け、付属品、愛情
「アタッチメント」が付く言葉アタッチメント障害
アタッチメントレベル
語源「付属品」という意味の英単語“attachment”
類義語付属品、愛情など

「アタッチメント」には複数の意味があり、使われる文脈によって意味が異なります。

使い分けができるようにしておきましょう。