故事成語「下問を恥じず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「下問を恥じず(かもんをはじず)」です。

言葉の意味、例文、使い方、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「下問を恥じず」の意味をスッキリ理解!

下問を恥じず(かもんをはじず):人にものを尋ねることは恥ずかしいことではない

「下問を恥じず」の意味を詳しく

「下問を恥じず」とは、自分より年齢や地位が低い者に質問することを恥ずかしいと思わない、という意味です。

何か分からないことがあった場合は、周りの目を気にせず聞く姿勢が大切だ、という教訓です。聞く相手が自分より年齢が地位が低い者だからといって、恥ずかしいと思うべきではないのです。

言葉の解説をします。「下問」とは、目下の人に分からないことを質問して教えてもらうことです。「恥じず」は、「恥ずかしい」の否定形です。つまり、恥ずかしいと思わない、という意味です。

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「下問を恥じず」の例文

  1. 分からないことは下問を恥じずたくさん聞こう。
  2. 下問を恥じず若い者に話を聞くと、新しい発見がある。

「下問を恥じず」の使い方

祖母「スマートフォンってどうやって使うのかしら?」

「私が教えてあげるわ」

祖母「ありがとう。下問を恥じず、周りに聞くことが一番ね」

分からないことは、年齢が下の者にも聞くことが大切です。積極的に聞く姿勢は「下問を恥じず」と表すことが出来ます。

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「下問を恥じず」の由来

「下問を恥じず」の出典は『論語』です。その中の「公冶長」(こうやちょう)という編に書かれています。

生前評判の悪かった人物が、意外にも高いおくり名をもらったことを弟子が孔子にたずねた時の話が書かれています。

子貢がたずねる、「孔文子は、なぜ “文” という立派なおくり名をされたのでしょうか」

孔子が答える、「天性明敏なうえに学問を好み、目下のものに教えをもらうことを恥としなかった。そういいう人だったから文というおくり名をされたのだ

おくり名とは、人の死後、生前の優れた行いをした者に対して与えられる呼び名です。名誉と言われています。弘文子は、頭がよくて学問が好きであり、目下の者に質問することを恥ずかしいと思わなかったから、立派なおくり名を受け取ったと言われました。

孔子は、自分が分からない時に目下の者にも聞くことがいかに重要かを弟子たちに伝えました。誰しも世間的に自分の立場を気にしてしまいます。だからこそ、「下問を恥じず」を達成した者に名誉が与えられたのです。

『論語』

『論語』は戦国時代初期から編集され、漢代に成立した中国の思想書です。儒教における「四書」の一つです。他は、『孟子』『大学』『中庸』です。

孔子は 552 年に中国で生まれた人で、先生として弟子たちに教えを説いています。『論語』には、孔子と弟子たちのやりとりが、弟子によってまとめられています。

つまり、『論語』は孔子の教えが書かれている書物です。

「下問を恥じず」の類義語

「下問に恥じず」には以下のような類義語があります。

  • 聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥:知らないことを知らないまま過ごすのは最も恥ずかしい
  • 名人は人に問う:真の名人は、人の教えや意見を素直に聞く
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「下問を恥じず」の英語訳

「下問を恥じず」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Asking makes one appear foolish, but not asking makes one foolish indeed
    (聞くと愚か者に見えるが、聞かなければ本当の愚か者になる)

まとめ

以上、この記事では「下問を恥じず」について解説しました。

読み方 下問を恥じず(かもんをはじず)
意味 自分より年齢や地位が低い者に質問をすることを恥と思わない
由来 『論語』の孔子の教え
類義語 聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥など
英語訳 Asking makes one appear foolish, but not asking makes one foolish indeed
(聞くと愚か者に見えるが、聞かなければ本当の愚か者になる)

孔子は、人間がどうあるべきかという教えを説いてます。分からないことは知ったかぶりをしてしまいがちですが、素直に聞いてみることも必要ですね。

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